【背景】食道癌は重複癌を合併することが多く,とくに頭頸部癌や胃癌の合併が多い。食道癌術後の長期生存例が増加するとともに,胃管癌症例も増加している。
【対象と方法】1982~2001年に食道癌手術 (胃管再建術) を施行した608例中,異時性胃管癌を発症した13例 (2.1%) を対象とし,治療成績について検討した。
【結果】胃管癌発症時の年齢中央値は66歳,全例男性だった。食道癌手術から胃管癌発見までの期間は中央値6.5年だった。食道癌術後の再建経路は,胸壁前3例,胸骨後2例,後縦隔8例だった。胃管癌発見の契機は,定期的内視鏡検査9例,症状3例,検診異常1例だった。胃管癌の深達度は,T1が8例,T2が2例,T3が1例,T4が2例だった。治療法は,胃部分切除術3例,幽門側胃切除術2例,胃全摘術1例,内視鏡治療6例,ステント留置術1例だった。胃管癌治療後の5年生存率は29.6%だった。現在,5例が生存中で8例が死亡した。死因は,胃管癌死2例,肺癌死1例,手術死亡1例,他病死4例だった。
【まとめ】食道癌術後は,長期生存例でも定期的な内視鏡検査が重要である。定期的内視鏡検査により胃管癌を早期に発見し,内視鏡治療にて治療することが肝要であると考える。
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