肺炎は日本人の死因の第3位であり増加傾向である。肺炎の多くは嚥下障害に起因するものであり,嚥下障害の診療の重要性は高い。今回,われわれは当科嚥下外来を2012年1月から2013年8月までに受診した初診患者364例について検討した。男性241例,女性123例で,平均年齢は71歳であった。75歳以上の後期高齢者は201例 (55%) を占めていた。疾患分類別では,脳血管疾患が65例 (18%) と最も多く,神経筋疾患57例 (15%),頭頸部疾患48例 (13%),脳損傷22例 (6%),小児6例 (2%),内科的疾患57例 (16%),その他109例 (30%) であった。ADLが良いと誤嚥が少なく (
*p<0.05),経口摂取可能となりやすかった (
**p<0.01) 。声帯麻痺があると誤嚥を起こしやすかった (
*p<0.05) 。初診時に誤嚥のなかった症例は経口摂取可能となりやすかった (
**p<0.01) 。初診時に誤嚥がなくても,肺炎の既往がある症例,脳血管障害の既往がある症例,認知症がある症例は経口摂取が困難になりやすかった。今回の嚥下障害の検討はVEのみでの評価であるため,今後はVFを含めて更なる検討をしていきたい。
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