日本気管食道科学会会報
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69 巻, 2 号
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特別講演
教育講演
  • 後藤 一貴
    2018 年69 巻2 号 p. 52-55
    発行日: 2018/04/10
    公開日: 2018/04/25
    ジャーナル 認証あり

    有史以来,人類は異物症に悩まされている。19世紀末まで異物症に対する治療は民間療法の域を出ていなかった。硬性直達鏡や軟性気管支鏡の開発により異物診療は確立した。成人の気道異物では軟性気管支鏡による摘出が多いが,小児においては硬性鏡による摘出が主流である。

     気道異物は,幼小児期と高齢者の2峰性に認められる。小児は植物性(主に豆類),成人では歯科関連異物が多い。気管食道科医が扱う気道異物は窒息をまぬがれた比較的状態が安定している患者が多い。治療対象が幼小児,高齢者になるので問診が困難であることも多いので,家人を含めた詳細な問診が重要となる。診断には,CTが有用であり,可能な限り実施する。画像上異物を認めなくとも,異物が疑わしい場合には,気管支鏡検査にて確定診断をつけることが枢要となる。

    治療は,硬性ないし軟性気管支鏡による摘出となる。成人では,局所麻酔でも可能な場合もあるが,状況が許せば全身麻酔下に摘出することが患者に対する負担の軽減や安全性にも繋がる。小児は,全身麻酔で行う。硬性鏡は使用頻度が低いため事前に組み立てやシミュレーションを行い操作に慣れておくこと,また,麻酔科や小児科など関連各科との情報共有を密にして診療にあたることが肝要である。

  • 島田 英雄
    2018 年69 巻2 号 p. 56
    発行日: 2018/04/10
    公開日: 2018/04/25
    ジャーナル 認証あり
  • 守本 倫子
    2018 年69 巻2 号 p. 57
    発行日: 2018/04/10
    公開日: 2018/04/25
    ジャーナル 認証あり
  • 余田 敬子
    2018 年69 巻2 号 p. 58-65
    発行日: 2018/04/10
    公開日: 2018/04/25
    ジャーナル 認証あり

    口腔咽頭に関連する性感染症のなかでも,梅毒は患者数が現在急増中で,口腔咽頭梅毒では性器や皮膚の病変がなく咽頭痛を主訴に受診する場合が多い。第1期の初期硬結・硬性下疳,第2期の粘膜斑・口角炎は他の疾患にはみられない梅毒特有の病変だが,抗菌薬の使用によりその特徴が変化したり無症候梅毒に移行したりする場合があるため,診断前の投与には注意する。バイシリン400万単位を1日3回,第1期は2~4週間,第2期は4~8週間,感染後1年以上または感染時期不明の場合では8~12週間投与する。

    HIV感染者において口腔病変は,無症候期以降の初発症状の約50%を占め診断の契機となりやすい病変とされる。特にカンジダ症,口腔毛様白板症,HIV関連歯肉炎・歯周炎,カポジ肉腫はHIV感染を強く示唆する。

    淋菌とクラミジアは咽頭に感染しても無症候に終わる場合が多いが,感染者の一部は咽頭炎,扁桃炎,上咽頭炎を発症する。診断には核酸増幅法のSDA,TMA,PCRのいずれかを用いる。当科では,淋菌にはCTRX 2 g 1回/日を2~3日間,クラミジアにはCAM 200 mgを1日2回14日間,投与している。

耳鼻咽喉科専門領域講習
特集1 シンポジウム1:逆流症に対する各科の戦略
特集2 シンポジウム2:代用音声
特集3 シンポジウム3:咽喉頭・食道の経口手術・ロボット支援手術
特集4 シンポジウム4:小児気道・食道手術の最前線
特集5 シンポジウム5:気管食道科領域における分子標的治療薬の役割
特集6 パネルディスカッション1:各科にまたがる好酸球性疾患への対応
特集7 パネルディスカッション2:睡眠時無呼吸症候群:多科協働で介入する
特集8 パネルディスカッション3:がんリハビリテーション
特集9 パネルディスカッション4:嚥下障害:多方面からのアプローチ
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