バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
19 巻 , 2 号
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  • 2017 年 19 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー
  • 2017 年 19 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 2017年
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー
  • 石川 耕介, 松浦 弘幸, 巨 東英, 中野 正博
    2017 年 19 巻 2 号 p. 1-12
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究は高齢者を対象とした車椅子使用時における転倒・衝突時の傷害発生実験を行い,人体への最大傷害及び生存率の推定を行った.その結果,転倒の最大傷害は側方転倒で頭部にAIS(Abbreviated injury Scale)6 の傷害が発生した.生存率はTRISS(Trauma and Injury Severity Score)モデルでは0.12%,ASCOT(A Severity Characterization of Trauma)モデルでは0.00%になることがわかった.衝突の最大傷害は車椅子が15km/h で進行途中,縁石にひっかかり,前のめりになって壁に衝突する場合,頭部にAIS3 の傷害が発生し,生存率はTRISS モデル72.58%,ASCOT モデルでは最小で74.09%になることがわかった.またすべての実験でヘルメットを付けることでAIS を2 から3 程度減少させ,生存率を上げる効果があることがわかった.

  • 前田 康成, 山内 翔, 鈴木 正清, 松嶋 敏泰
    2017 年 19 巻 2 号 p. 13-19
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    推薦システムにおける従来研究では確率モデルとしてマルコフ決定過程が採用されている.当該従来研究ではベイズ基準のもとで総利得が最大化されているが,新規顧客に対する質問方法は検討されていない.また,新規顧客に対する質問方法を検討している従来研究もあるが,当該従来研究では総利得の最大化は検討されていない.

    そこで,本研究ではマルコフ決定過程を推薦システムにおける新規顧客に対する質問に適用し,総利得をベイズ基準のもとで最大化する質問方法を提案する.提案アルゴリズム中では,最適化手法として動的計画法を用いる.

  • 前田 康成, 山内 翔, 鈴木 正清, 高野 賢裕, 松嶋 敏泰
    2017 年 19 巻 2 号 p. 21-27
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    ヘルスケア支援に関しては,従来からモデルとしてマルコフ決定過程が採用されている.従来研究では治療方針またはヘルスケアに関するアドバイスが選択され,総コストを最小化するヘルスケア支援方法が提案されている.本研究では治療方針またはアドバイスの選択を実施する前に追加的に検査を選択する.追加の検査の選択によって,患者の未知の健康状態に関する能動学習が可能になる.追加検査の後に検査結果に基づいて治療方針またはヘルスケアに関するアドバイスが選択される.本研究ではヘルスケアにおける総コストをベイズ基準のもとで最小化するヘルスケア支援方法を提案する.提案アルゴリズム中では最適化手法として動的計画法を用いる.

  • 高柳 俊明
    2017 年 19 巻 2 号 p. 29-38
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus type 1, HIV-1)は後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome, AIDS)の原因であることが知られており,現在では抗レトロウイルス療法(antiretroviral therapy, ART)と呼ばれる多剤併用療法にてAIDS への進行は抑制されるようになってきた.しかしながらART ではHIV-1 を生体内から完全に排除することは不可能であるため長期間の治療が必要である.また性交渉も重要な感染経路であるため,HIV-1 感染症は世界中に広がっている.HIV-1 感染症の研究の中には数理モデル研究があるが,最近では偏微分方程式と積分を含んだマルチスケールモデルが用いられている.しかしながら従来のマルチスケールモデルは抗HIV-1 薬のメカニズムを取り入れていない.本論文では抗HIV-1 薬のメカニズムを取り入れたHIV-1 感染症のモデルを提示する.また同モデルを使用し抗HIV-1 薬投与および抗HIV-1 薬耐性変異株出現のシミュレーションを行い解析した.

  • 門司 真由美
    2017 年 19 巻 2 号 p. 39-51
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    看護実践場面におけるクリティカルシンキング(批判的思考)を発動させる状況において,実務経験1 年未満の看護師と実務経験5 年以上の看護師による指摘の違いを検討した.その結果,看護場面によってはベテランと新人に差が見られたが,総じて,ベテランが指摘しやすい場面は新人も指摘しやすい傾向であることが示唆された.ただし,ベテランは新人に比べて的確な判断が早くでき,おしなべて平均的に正しい気づきができることが明らかになった.また,ベテラン・新人ともに気づきにくい看護場面も明らかになった.その場面については,医療事故を起こさないためにも,日ごろから意識して看護実践を行う必要がある.

    看護実践能力を高めるには,看護基礎教育で基本的な看護学の専門的知識を習得させ,演習や臨地実習において,自律的で内省的練習を行うような教育方法の工夫の必要性が示唆された.

  • 渡邉 志, 白濱 成希, 松本 有二, 塚本 博之, 中谷 直史, 森 幸男
    2017 年 19 巻 2 号 p. 53-65
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    モーツアルト作曲「レクイエム」を構成する楽曲である「ラクリモサ(涙の日)」(1/f ゆらぎ楽曲でもある)の印象についてのVisual Analog Scale (VAS)による主観評価測定を実施した.その対象者は22 名の健康人であり,最初に「ラクリモサ」を聴取させ,その後にVAS により「明るい-暗い」「緊張感がある-リラックス感がある」「単純である-複雑である」など7 つの設問についての主観評価測定を実施した.これにより得られた主観評価値については,著者らの提案手法(基本統計量・箱ひげ図による分布の可視化・クラスター分析の組み合わせ)により解析した結果,楽曲の特性(鎮魂曲:「悲しい」「暗い」など)を反映し,対象者の主観についての全体的な傾向の視覚化ができた.さらに,各設問同士の関連性やそれらの意味付けについても,感覚に合致したカテゴリーとして示すことができた.

  • 青木 久恵, 三好 麻紀, 門司 真由美, 窪田 惠子
    2017 年 19 巻 2 号 p. 67-79
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,一度も臨地実習を経験していない看護学生を対象に,模擬患者演習を実施し,その効果を明らかにすることである.看護学生は,「看護師役」「介助者役」「見学者」の役割に分かれて模擬患者演習に参加し,演習終了後,調査用紙に回答した.その結果,看護学生が患者に接した経験や観察から獲得される「患者の繊細さに対応する難しさ」「患者に対応しきれていない思い」「患者に伝える力の必要性」「患者の個別性があることの認識」「想定外な患者の反応への気づき」「自分を優先しがちな自己の認識」のカテゴリで示される,患者や看護に関する実践知が獲得されていた.3 つの役割による学習成果の比較を行った結果,ほとんどの学習内容において有意差は認められなかった.このことは模擬患者演習で必ずしも看護師役が最も学べる立場ではないことを示唆している.また,この演習の効果を高めるためには,看護学生が各役割で学んだ知識を共有することが重要であるといえる.

  • 陳 迪, 斎藤 恵一, 小川 俊夫
    2017 年 19 巻 2 号 p. 81-86
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    診断群分類に基づく包括払い方式のために患者分類を精緻化するための方法が切望されている.本稿では在院日数分布に着目した患者分類法を提案した.この方法は,処置や副傷病の組合せにより分けられた患者グループの在院日数分布の違いを,分布の類似度の指標となるKulback-Leibler Divergence (KLD)を用いて測り,これらの値を使ってクラスタ分析によりグループをクラスタリングする方法である.

    北京市内の医療施設で,手術を施行しない脳梗塞入院患者832名の匿名化データにこの手法を適用し分類を試みた.処置ではリハビリテーション,副傷病では言語障害,末梢神経障害,肺感染症,二型糖尿病の組合せにより分けられた患者グループに対してKLDを求め階層クラスタリングをおこなった.その結果,共通な分布の特徴をもつグループどうしが同じクラスタに分類され,本法の有用性が示唆された.

  • 中野正博 , 松浦弘幸 , 玉川雅章 , 行正 徹, 石川耕介 , 山中 真
    2017 年 19 巻 2 号 p. 87-99
    発行日: 2017/12/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    転倒などで生じる複数の損傷が及ぼす深刻度を示すための総合評価指数を提案し,その指数を用いて転倒の保護防具の有効性を示す.転倒実験は,衝突試験用人体模型(人体ダミー)を用いて,日本自動車研究所(JARI)において行った.人体ダミーは,頭部,胸部,腰部に加速度センサが,首部には,力とモーメントの計測センサが設置されており,転倒時に計測された物理量のデータに基づいて分析を行う.これらの物理量のデータは連続量であり,これをもとに,連続量の身体各部の損傷の程度(AIS)を連続関数として定義し,それらを総合する評価指数としての生存確率Ps をより精密な指標として系統的に計算できるように拡張した.生存確率Ps を各種のヘルメットやジャケットなどの保護防具を着て転倒した場合で計算し,保護防具の有効性を示した.

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