バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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21 巻 , 1 号
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  • 2019 年 21 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 21 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー
  • 緒方 久美子, 西尾 美登里, 坂梨 左織, 古賀 佳代子
    2019 年 21 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究では,地域高齢者の生活習慣,栄養,サルコペニアに関する実態調査を行い,高齢者が在宅で元気に自立して過ごすための健康支援策を検討するための基礎資料を得ることを目的とした.地方の商業施設で開催された健康測定会に参加した65 歳以上の高齢者120 名を対象に,生活習慣,栄養,サルコペニア,QOL に関する調査を行った.全対象者のうち,サルコペニアの診断に該当した者は3 名のみであった.対象者はほとんど無職で,7 割が健康的な生活習慣をもち,栄養状態も良好であった.全般的にQOL は同世代並みであった.女性は男性に比べて運動習慣をもつ者が少なく,さらに女性の中でも75 歳以上の後期高齢者は前期高齢者に比べて歩行速度が有意に遅く,運動に関わる身体計測値が低い一方,体脂肪率は高かった.高齢者は,積極的に家庭内外での活動を行うことが重要であり,特に75 歳以上の女性は,運動習慣を身につけ,身体活動量を上げるような対策をとることが重要である.

  • 岡本 栄美子, 大田 明英
    2019 年 21 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    看護師のQOL 低下が現実的な問題となっており,とくに精神的QOL の低下がインシデント・アクシデントに影響する可能性があり,その改善が望まれている.本研究では,病院に勤務する看護師において,心理的回復力として近年注目されているレジリエンスに焦点を当ててQOL に影響する要因を明らかにすることを目的とした.九州圏内の10 医療施設に勤務する看護師454 名を対象に,基本属性,QOL(SF-8),レジリエンスに関する質問紙調査を実施し,その関連性について検討した.337 名の解析対象者において,精神的および身体的QOL スコアは国民標準値より低く,レジリエンススコアについては既報告でのスコアと同じ程度であった.重回帰分析により精神的QOL の影響要因をみたところ,レジリエンスの下位尺度であるソーシャルサポートと自己効力感,既婚の2 交替制勤務者が抽出された.今回の結果から,病院勤務看護師の精神的QOL には自身のレジリエンスが影響することが示され,レジリエンス向上のための方策(そのためのトレーニング教育を継続的に導入するなど)や交替制勤務を考慮して仕事と家庭の両立ができるような支援を行うことが看護師のQOL のさらなる向上に寄与する可能性が示唆された.

  • 吉田 暁, 福川 康之, 石井 康智
    2019 年 21 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    近年,ユーザーインターフェース機器を用いて情動体験をリアルタイムに評定する方法が注目されている.本研究では,このような評定法を実験室の外でも利用可能にするため,スマートフォンやタブレットに搭載されているタッチパネルディスプレイを用いた情動のリアルタイム評定法を開発した.さらに,International Affective Picture System(IAPS)感情画像を用いた検証実験を行い,タッチパネル評定値の妥当性と有用性について検討した.その結果,1)IAPS のオリジナル得点とタッチパネルによる情動評定値には強い正の相関が認められた.2)呈示された刺激に対するタッチパネル操作の反応潜時は,他のユーザーインターフェース機器を用いた先行研究と同様の傾向を示した.3)タッチパネル評定値は刺激呈示開始から3 秒程度の時点からIAPS のオリジナル得点との強い関連を示し始めることがわかった.これらの結果から,タッチパネルを用いたリアルタイム評定が,少なくとも静止画像刺激に対する測定場面では妥当かつ有用であることが示唆された.

  • 德田 洋祐, 阿部 研二, 内田 信二, 本田 純久, Doosub JAHNG
    2019 年 21 巻 1 号 p. 21-30
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    企業は持続的な発展を目指して,組織の状況を測定したうえで改善を行っている.測定の対 象として組織内のコミュニケーションがある.組織のコミュニケーションをインタフェースの概念で汎用化したTCI(Team Communication Interface)モデルが提案されている.TCI モデルに基づく調査表TCIQ は,改善を前提とした質問項目で構成されているため,効率的な組織の改善が期待できる.本研究では,法人A を対象に,TCIQ とBJSQ を含めた質問票調査を実施し,TCIQ の信頼性と妥当性を検討した.調査対象者は,330 人(平均年齢42.4 歳)であった.TCIQ の4 インタフェースのCronbach のα係数は,目標共有.933,情報伝達.786,予定管理.811,評価認識.907,であった.TCIQ の4インタフェースとBJSQの回答値から算出した3つの尺度とのPearsonの積率相関係数の値は.256 から.459(p < 0.01)と全て有意な値を示した.これらの結果から,TCIQ は,信頼性と基準関連妥当性を有すると考えられる.

  • 鶴田 利郎, 白濱 成希, 森 幸男, 中谷 直史, 塚本 博之, 松本 有二, 渡邉 志
    2019 年 21 巻 1 号 p. 31-39
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究では355 名の高校生を対象にインターネット依存傾向を調査した.質問紙調査の質問項目は「メッセージ不安」に関する7 項目と「インターネット不安」に関する10 項目で,過去に著者らが作成した質問紙の項目よりも大幅に精選している.従来から用いられてきたLikert Scale(LS)と共にVAS(Visual Analog Scale)の手法を援用することで,インターネット依存傾向が高いと考えられる対象者の存在を単変量散布図および箱ひげ図によって可視化することができた.これはVAS の導入の有効性を示唆しており,今後こうした実態調査を実施する上で大いに役立つと期待される.

  • 前田 康成
    2019 年 21 巻 1 号 p. 41-48
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    従来研究では,推薦システムを表現するための確率モデルとしてマルコフ決定過程が採用されている.他方,多くの分野において,ニューラルネットワークを用いた強化学習方法が提案されている.しかし,推薦システムにおけるニューラルネットワークを用いた強化学習方法は提案されていない.そこで,本研究では,マルコフ決定過程の真のパラメータが未知の仮定のもとで推薦システムにおける全結合ニューラルネットワークを用いた強化学習方法を提案する.提案方法では顧客の性質を表現するために顧客の履歴情報を利用する.シミュレーションによって提案方法の有効性を示す.シミュレーション結果では,提案方法の出力が最適解と一致した.

  • 前田 康成
    2019 年 21 巻 1 号 p. 49-60
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    従来研究では,ヘルスケア支援方法を表現するための確率モデルとしてマルコフ決定過程が採用され,マルコフ決定過程の真のパラメータが既知の仮定のもとで検討されている.本研究では,より現実に近い真のパラメータが未知の仮定のもとでヘルスケア支援のための半教師付き学習方法を提案する.学習データは完全データと不完全データによって構成される.提案方法ではEM アルゴリズム(expectation-maximization algorithm)を用いる.数例のシミュレーションによって提案方法の有効性を示す.シミュレーション結果より,学習データが大きくなるにつれて学習精度が高くなることが確認できる.

  • 原 やよい, 中島 富有子, 窪田 惠子, 黒木 まどか
    2019 年 21 巻 1 号 p. 61-67
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,口腔ケアの質向上に向けた教育的示唆を得るため,精神科看護師の口腔ケアにおける困難要因を明らかにすることである.器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの困難要因に関して質問紙調査を行い,精神科看護師174 名の有効回答を分析した.その結果,精神科看護師の口腔ケアを困難にする要因は,「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」いずれにおいても,「患者の拒絶」が最も多かった.器質的口腔ケアと基本属性の関連を分析した.「患者の安全が確保できない時がある」を困難要因と挙げた精神科看護師の方が,年齢が高く看護実践力が高かった.「時間がない」を困難要因と挙げた精神科看護師の方が,年齢が低かった.機能的口腔ケアにおいては,基本属性との関連は認められなかった.本研究の結果から,器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの困難要因を踏まえた口腔ケア教育の必要性が示唆された.

  • 荻布 優子, 川﨑 聡大, 奥村 智人, 中西 誠
    2019 年 21 巻 1 号 p. 69-77
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は、神経心理学的検査の一つであり近年、発達障害への臨床応用が進むRay-Osterrieth Complex Figure Test(ROCFT)の妥当性検証と児童期の特徴や発達経過を明らかにすることにある。一般小学生1〜6 年生、全414 名を対象に、ROCFT3 条件(模写・3 分後再生・30 分後再生)を実施した。結果、横断的ではあるがいずれの条件においてもROCFT 得点は学齢に相応して上昇する傾向を認めた。ただし単純な線形回帰ではなく1〜3、5~6 年にかけての得点上昇が顕著であることが明らかとなり、また5〜6 年生では3 分後再生に比して30 分後再生の得点が有意に高くレミニセンス効果を認めたことから、4~5 年の変化は特に重要であると考えられた。本報告は無意味図形記憶課題でレミニセンス効果を認めた最初の報告である。主成分分析の結果、採用された項目でのROCFT 得点の一次元構造が確認され、特に3 分後再生と30 分後再生で採用された項目は全く同一であった。改善を加えた上でのROCFT 総得点は児童期の視覚情報処理過程の総合指標としての妥当性を有している。

  • 竹内 皓紀, 川﨑 聡大, 中川 雅文, 川田 拓
    2019 年 21 巻 1 号 p. 79-86
    発行日: 2019/05/28
    公開日: 2021/03/15
    ジャーナル フリー

    クロノタイプが課題遂行に及ぼす影響を明らかにするため,大学生224 名を対象に日本語版朝型-夜型質問紙 (日本語版MEQ) を用いてクロノタイプを測定し,さらに夜型傾向者 15 名・朝型傾向者15 名に対して朝・夕の2 つの時間帯においてそれぞれstroop 課題を実施 した.本研究ではクロノタイプ不一致条件下における課題適応段階および疲労蓄積段階での課題遂行を観測するため,朝課題遂行条件下での夜型傾向者の課題初頭における行動的 (課題遂行状況) , 心理的 (主観的ワークロード) ,生理的 (自律神経反応・f-NIRS) 指標を測定した.また課題経過に伴う各指標の変動についても計測を行った.結果,クロノタイプ不一致条件下における行動・心理指標の変動においては有意差が認められなかったが,自律神経活動で一部仮説を支持する結果が得られた.また課題初頭では行動指標ならびに生理指標(f-NIRS) において急速な代償的適応過程を示唆する知見が認められた.

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