日本における本格的な官能評価研究は, 昭和30年 (1955年) に, (財) 日本科学技術連盟が, 多分野の専門家を集め官能検査部会を発足させたのが始まりとされている。当時, 酒類の官能評価研究は先導的であり, 元醸造試験所長故佐藤信博士の「官能検査入門 (1978)」は, 今でも官能評価を行う人が読まなければならない本とされてる。その後, 1996年には日本官能評価学会が設立され, 2004年にはISO規格を参考にJISの改正が行われた。一方で, 日本国内で官能評価について学べるところは, 短期セミナーや食品系大学の一部の講座に限られており, 佐藤氏以降の日本語のテキストも少ないようである。
本稿では, 食品科学研究で著名なコーネル大学のマスタ-コ-スで官能評価がどのように教えられているか, また, 官能評価を計画する上で注意すべきことなどを, 講義内容を元に紹介していただいた。
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