日本醸造協会誌
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105 巻, 4 号
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解説
研究
  • 佐無田 隆, 園田 直, 西 祐馬
    2010 年105 巻4 号 p. 245-257
    発行日: 2010年
    公開日: 2012/02/24
    ジャーナル フリー
    回分式蒸留機の蒸発缶に醪を張り込んで加熱する時,蒸発缶から発生する蒸気の一部が蒸留機内で凝縮して生じる分縮液を蒸発缶には流入させず,別に設けた再留缶に流入させ,蒸発缶液のアルコール濃度が予め定めた濃度以下となった時,蒸発缶の加熱を停止し,以後は再留缶に溜まった分縮液を加熱して蒸留する方法について検討した。
    1. 16.0vol%エタノール水溶液を原料として蒸留し二缶式蒸留機の基本的な機能を検討した。蒸発缶は缶液のエタノール濃度が0.75vol%となるまで加熱し,以後は再留缶に溜まった凝縮液を蒸留したが,蒸発缶液の加熱時間は対照の約1/2であった。
    2. 蒸発缶加熱時間の短い試料ほど高沸点成分が減少し,きき酒の結果では蒸発缶への蒸気注入時間の短い試料ほど蒸留酒の味は軽くなった。
    3. 留出液組成への初期再留缶液量の影響は大きく,初期再留缶液量が多いほど留出液の酸度は低くなった。
    4. 焼酎醪の蒸留において,再留缶の形式は留出液組成に影響し,再留缶の形式は再留缶の理論段数に影響すると推察された。再留缶の理論段数は分縮機の利用にによっても制御が可能である。
    5. 球状型及びバブルキャップ型を用い留出液の香気成分の動向を検討した。
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