日本醸造協会誌
Online ISSN : 2186-4012
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ISSN-L : 0914-7314
106 巻, 10 号
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解説
研究
  • 人見 学, 伊豆 英恵, 眞鍋 康子, 高橋 圭, 橋口 知一, 堀井 幸江, 須藤 茂俊
    2011 年106 巻10 号 p. 675-686
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/03/13
    ジャーナル フリー
    1.清酒に含まれる成分と生理的嗜好の関係を絶食条件下のマウスを用いて二瓶選択試験で調べた。
    2.嗜好性の異なる純米酒を用い,嗜好性と各種清酒成分量(グルコース,アミノ酸,有機酸,香気成分)との順位相関解析及びCE-TOFMS による一斉成分分析によって,嗜好性の上昇及び低下に関与する成分を推定した。
    3. 嗜好性を上昇させると推定した成分を純米酒に添加し,マウスによる二瓶選択試験でグルコース,リジン,ヒスチジンが嗜好性を上昇させることを示した。
    4.リジン,ヒスチジンを単独で添加しても,嗜好性が変化しない清酒も存在し,単一成分の添加で清酒の嗜好を完全に説明するのは難しいことがわかった。
    5.嗜好性を低下させると推定した成分を純米酒に添加し,マウスによる二瓶選択試験でグルタミン,オクタン酸,ピルビン酸,酢酸イソアミルが嗜好性を低下させることを示した。
    6.高嗜好性純米酒摂取後のマウスは低嗜好性純米酒よりも有意に血糖値が高かった。また,低嗜好性純米酒へのリジン添加が血糖値を上昇させ,高嗜好性と血糖値上昇の関連が示唆された。
  • 伊藤 一成, 福崎 智司, 産本 弘之, 三宅 剛史
    2011 年106 巻10 号 p. 687-693
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/03/13
    ジャーナル フリー
     我々は,生もとの小仕込み試験を行い,そこに含まれるオリゴペプチド成分について速醸もとと比較し解析を行った。その結果,生もとでは苦味ペプチドを含む全オリゴペプチドが速やかに減少するのに対し,速醸もとでは多くの苦味ペプチドが残存することを見いだした。こうしたオリゴペプチド成分の動向には酵母は関与しておらず,完成時の苦味ペプチド含量が麹歩合による顕著な影響を受けたことから,麹由来の酵素による苦味ペプチドの分解様式が生もとと速醸もとで異なっていると思われた。
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