日本醸造協会誌
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108 巻, 4 号
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解説
研究
  • 徳田 宏晴, 蕪山 亮介, 田中 努, 本間 裕人, 中西 載慶
    2013 年108 巻4 号 p. 277-284
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/01/11
    ジャーナル フリー
    電解法によるバイオマス(雑草およびオカラ)の前処理,および発酵原料としての電解処理バイオマスの有用性を検討し,以下の知見を得た。
    (1)バイオマスを電解処理することにより,試料由来の雑菌の殺菌や試料の雑菌汚染防止が可能である。
    (2)「電解アルカリ処理と酵素加水分解を行った雑草」,および「電解酸処理と酵素加水分解を行ったオカラ」を原料として,それぞれ「アルコール・酢酸発酵」および「水素発酵」が可能である。
    (3)電解処理で使用する緩衝液のpHは,処理試料を原料とする物質生産における最終工程の最適pHを基に決定される。しかしながら,通電操作による試料pHの調整を行うことにより,オカラからの水素生産のように,「加水分解工程」と「水素生産工程」とで最適pHが異なる場合においても目的に適う発酵原料の調製が可能となる。
    (4)電解処理オカラを原料とする水素生産の効率が高まるのは,処理によって試料の可溶化率が向上するだけでなく,試料の酵素加水分解効率が向上し,糖類や窒素成分などの可溶性成分の溶出が顕著に増大することによる。
  • 稲橋 正明, 戸塚 堅二郎, 岡崎 直人, 石川 雄章, 佐藤 和夫
    2013 年108 巻4 号 p. 285-294
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/01/11
    ジャーナル フリー
    活性度の低い酵母を使用した時の生酸菌の動向を調べた。酵母の増殖速度が正常の約1/2程度に低下した酵母,いわゆる活性度の低い酵母を仕込みに用いた場合,醪初期の酵母数が不足(1×108/ml以下)することにより,アルコール生成も遅れることから,生酸菌はもろみで旺盛に増殖を始め,その結果として酸度が高くなり,醪は酸敗する。しかし,二日踊りを採って酵母数を充分確保することができれば,活性度の低い酵母を用いても,もろみの酸敗をかなりの確率で防止できることを明らかにした。
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