日本醸造協会誌
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109 巻, 11 号
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解説
研究
  • -市販本格焼酎の分析(第2報)-
    瀬戸口 智子, 神渡 巧
    2014 年109 巻11 号 p. 801-807
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/04/09
    ジャーナル フリー
    市販の芋焼酎64点について一般成分5項目および一般香気成分27項目の相関関係を検討し,次の結果を得た。
    1.吟醸酒の報告2)と比較すると,共通の生成経路をもつ高級アルコール間では芋焼酎と吟醸酒は同じ傾向を示した。酢酸エチルと中鎖脂肪酸エチルにおいて芋焼酎は正の相関を示し吟醸酒は負の相関を示す,などの異なる傾向も多く見られた。
    2.イソブチルアルコールとイソアミルアルコールは酢酸に対して負の相関にあった。
    3.フルフラールのほかに紫外部を吸収する未知物質の存在が示唆された。
    4.TBA価と正の相関にあるアセトアルデヒド,アセタール,フルフラールがTBAと反応しないこと8)を確認するとともに,カプリル酸エチル,カプロン酸エチル,カプリン酸エチルも,それぞれ単独ではTBAと反応しないことを明らかにした。
    5.油臭の原因物質ではないアセトアルデヒドとフルフラールが共存するとTBA価が著しく増加した。
    6.上記4.5.の事実は,西谷と菅間13)が問題提起した油臭指摘率とTBA価の相関が低い点を検討するうえで参考になるものである。
    7.TBAと反応しないアセタールや中鎖脂肪酸エチルは,これら成分と相関関係にあるアセトアルデヒドを介してTBA価と見かけ上の正の相関を示すと推察した。
  • 奥田 将生, 水谷 治, 金井 宗良, 住広 匡謙, 上用 みどり, 後藤 奈美, 福田 央, 山田 修
    2014 年109 巻11 号 p. 808-812
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/04/09
    ジャーナル フリー
    放射性セシウムと同様の挙動を示す非放射性セシウム(Cs)と,その他18種類の無機元素について,米焼酎・甘藷焼酎・泡盛の製造工程における挙動を解析した。Cs及びその他18の無機元素は米焼酎・甘藷焼酎・泡盛の常圧・減圧蒸留後の留液にはほとんど移行せず,蒸留残渣にその大半が残存した。従って,焼酎原料に放射性セシウムやその他の金属元素が含まれていても,それらの無機元素は蒸留されるため焼酎には移行しないことが確認された。
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