日本醸造協会誌
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109 巻, 3 号
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解説
研究
  • 大場 孝宏, 村田 匠, 勝木 慶一郎, 鈴木 正柯, 松岡 武志
    2014 年109 巻3 号 p. 187-193
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/03/06
    ジャーナル フリー
    (1)市販されている一体型の水蒸気蒸留装置を用い,重量法(電子天秤・振動式密度計)と組合わせた簡単で迅速かつ少量のアルコール分の分析法を考案した。
    (2)水蒸気蒸留における試料最少量及び留液採取量の検討を行った結果,最少試料量は30 mL,留液採取量は36 mLでアルコール分の分析を行っても,十分所定分析法と同程度の精度であることがわかった。
    (3)本法(採取試料約30 mL/留液約36 mL)と所定分析法について比較を行い,併行精度あるいは真度ともに所定分析法と同等以上の結果を示した。
    (4)本法の分析時間は約6分で終了するので,煩雑な蒸留前後の体積と品温調節及び蒸留が必須である所定分析法(分析時間40~50分)に比べると約1/10に短縮できる。そのため,特に仕込み時期の酒母やもろみのアルコール分の分析時間を大幅に短縮でき,作業の効率化が可能となる。
    (5)実際にアルコール分を算出する際には,パソコンの表計算ソフトを用いることが望ましい。さらに,振動式密度計や電子天秤にパソコンを接続して数値を直接転送することができれば数値入力にかかる時間と労力もより削減できる。
  • 福田 央, 韓 錦順
    2014 年109 巻3 号 p. 194-198
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/03/06
    ジャーナル フリー
    本格焼酎のフルフラール類の濃度分布を明らかにするために,202点の本格焼酎鑑評会出品酒を用いてフルフラール,5-ヒドロキシメチル-2-フルアルデヒド及び5-メチル-2-フルアルデヒドの定量分析を行った。常圧蒸留及び減圧蒸留の酒粕焼酎,減圧蒸留のその他の焼酎の区分では,5-ヒドロキシメチル-2-フルアルデヒド含量の平均値が最も高かったが,それ以外の焼酎ではフルフラール含量の平均値が最も高かった。以上の結果から,一部を除き焼酎に含まれるフルフラール類の一般的な主成分はフルフラールと考えられた。フルフラール含量の平均値は麦焼酎の常圧蒸留で最も高く,次いで泡盛,甘藷焼酎に比較的多く含まれており,常圧蒸留と減圧蒸留では常圧蒸留で高い傾向があった。5-ヒドロキシメチル-2-フルアルデヒドと5-メチル-2-フルアルデヒドは,樽貯蔵で高い割合で認められたことから樽成分の関与が考えられた。
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