日本醸造協会誌
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110 巻, 4 号
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解説
研究
  • 福田 央, 韓 錦順
    2015 年110 巻4 号 p. 261-275
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/04/23
    ジャーナル フリー
     ラム酒の低沸点香気成分及び中高沸点香気成分84成分を分析・比較し,アグリコールラムとインダストリアルラムでは7成分(イソアミルアルコール,リノール酸エチル,1-ヘキサノール,酢酸β-フェネチル,シトロネロール,チオ酢酸メチル及び2,5-ジメチルピラジン)に有意差が認められた。これら7成分を用いたインダストリアルラム及びアグリコールラムの判別分析では50点の内48点が正しく判別され,更に,判別精度を検証したところ94%の精度であった。ホワイトラムとゴールドラムでは11成分に有意差が認められた。ホワイトラムとゴールドラムの判別分析では14成分(酢酸エチル,カプロン酸エチル,シトロネロール,ゲラニオール,ノナナール,カプリン酸プロピル,カプリン酸イソアミル,エナント酸エチル,ベンズアルデヒド,バニリン,DMDS,吉草酸エチル,ジアセチル,2-エチル-5(6)-メチルピラジン)を用いることで52点の内50点が正しく判別され,更に,判別精度を検証したところ88%であった。ラム酒と黒糖焼酎では38成分に有意差が認められた。β-フェネチルアルコール,カプリン酸イソアミル及びクロトン酸エチルの3成分を用いた判別分析では全試料が正しく判別され,更に,判別精度を検証したところ100%であった。
  • 藤原 久志, 尾崎 耕二, 大橋 善之, 今井 久遠, 増村 威宏, 三浦 清之, 笹原 英樹, 長岡 一朗, 重宗 明子, 後藤 明俊, ...
    2015 年110 巻4 号 p. 276-284
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/04/23
    ジャーナル フリー
    (1)酒造適性が高く,京都府の地域ブランドとなり得る掛米品種の育成を目的に,2009年から4年間,品種選抜試験を実施した。
    (2)試験には,独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センターで育成された8系統を供した。
    (3)2009年には,大粒でタンパク質含量が低く,10a当りの精玄米収量が日本晴や祭り晴などの対照米と比較して高い収8203と収8207を選抜した。
    (4)2010年には,高温年での玄米整粒率が高く,酒造適性が高いことから,収8203を選択した。
    (5)2011,2012年には清酒メーカー3社で収8203を実地醸造に用い,良質の清酒が醸造出来ることを確認した。
    (6)収8203は,2012年3月に「京の輝き」として品種登録出願し,6月に出願公表され,2014年5月に品種登録された。
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