日本醸造協会誌
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111 巻, 10 号
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解説
研究
  • 向井 伸彦, 福家 成美, 正木 和夫, 山田 修, 家藤 治幸
    2016 年111 巻10 号 p. 679-685
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/08/06
    ジャーナル フリー
    現在では利用されなくなった株も含め様々な清酒酵母及び焼酎酵母のフェルラ酸脱炭酸能と脱炭酸反応に必要なPAD1FDC1両遺伝子の一塩基多型を調べた。その結果,以前明らかにした株も含め清酒酵母15株及び焼酎酵母14株は,初期に選抜された酵母から最近選抜されたものまですべてフェルラ酸脱炭酸能がみられなかった。清酒酵母及び焼酎酵母のPAD1FDC1配列は非常に類似していた。PAD1FDC1の一塩基多型を基にすると清酒酵母はK-1型(K-1,K-3,K-4,K-5,K-8,RIB0001,RIB0006,RIB0007)及びK-6型(K-6,K-7,K-9,K-10,K-12,K-13)の2種類に分かれた。K-2については複数配列が混合しており,遺伝子型を決定できなかった。焼酎酵母はK-1型(KS-3,MK021,Heisei Miyazaki,K2),K-6型(KS-4),KS-2型(KS-2,S-2,SH-4,C4),BY19901型(BY19901,BY19902,BY19903,H5)及びAwamori-101型(Awamori-101)の5種類に分かれた。PAD1FDC1配列の一塩基多型は清酒酵母及び焼酎酵母を識別するためのマーカーとして非常に重要である。
  • 土佐 典照, 大渡 康夫, 秋吉 渚月, 上池 貴晃, 朝比奈 秀一, 永田 善明
    2016 年111 巻10 号 p. 686-690
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/08/06
    ジャーナル フリー
    消化法により島根県内の各酒造場で製造された大吟醸麹について分析を行ったが,麹力価の平均値や値の分布が酒造年度毎に変化した。登熟期の気温と原料米の溶解性に密接な関係があることから,同様に登熟期の気温と消化法の分析値に相関性があるのか検討し,以下の結果が得られた。
    1.吟醸麹を消化法で分析して求めた総合力価値は,登熟期の平均気温が高いと低く,平均気温が低いと高くなり,登熟期平均気温と比較的高い負の相関を示した。また真のアミノ酸度とも,負の相関がみられた。
    2.吟醸麹の酵素を測定し,登熟期の気温と相関を求めたが,酸性カルボキシペプチダーゼと負の相関がみられ,真のアミノ酸度と同様の傾向となった。
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