日本醸造協会誌
Online ISSN : 2186-4012
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ISSN-L : 0914-7314
111 巻, 3 号
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解説
研究
  • 佐藤 和夫, 濱田 茉莉, 渡邉 亮太, 池田 優子, 徳岡 昌文, 進藤 斉
    2016 年111 巻3 号 p. 167-175
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/05/30
    ジャーナル フリー
    1 MRS培地またはα米・麹培地に亜硝酸を添加して乳酸菌(L. sakeiまたはLeuc. mesenteroides)を培養したところ,培地pHの低下と連動して亜硝酸が消失することを確認した。
    2 亜硝酸の消失は低pH条件下におけるアミノ基とのジアゾ化反応によることを確認した。培地及び緩衝液中の亜硝酸濃度の変化は1次反応モデルで近似することができ,その消失速度はpH5以上ではきわめて小さい値であったがpHの低下とともに顕著に増大した。
    3 生もと系酒母で硝酸還元菌が死滅した後に残存した亜硝酸が消失する現象には,低pH条件における亜硝酸とアミノ化合物のジアゾ化反応が関与すると推定した。
  • 橋口 知一
    2016 年111 巻3 号 p. 176-178
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/05/30
    ジャーナル フリー
    酒類にはカルバミン酸エチルという発がん性が疑われている物質が含まれることが知られており,一部の国においては基準値が設定されている。本格焼酎中のカルバミン酸エチル濃度の実態把握のため,市販品110点の分析を行った。カルバミン酸エチル濃度の平均値は14 μg/L,最大値は66 μg/Lで,一部の国において設定されている基準値(150 μg/L)を超えるものはなかった。本格焼酎中のカルバミン酸エチル濃度は他の蒸留酒と比較しても低濃度で,これはカルバミン酸エチルの前駆体であるシアン化物の濃度が他の蒸留酒と比較して低かったためと考えられる。
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