日本醸造協会誌
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ISSN-L : 0914-7314
111 巻, 8 号
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解説
研究
  • 福田 央, 韓 錦順, 水谷 治, 金井 宗良, 山田 修
    2016 年111 巻8 号 p. 545-555
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/07/30
    ジャーナル フリー
     甘藷焼酎の低沸点香気成分及び中高沸点香気成分84成分を分析・比較し,甘藷の特徴となる成分を把握し,甘藷焼酎の判別を試みた。その結果,甘藷焼酎とそれ以外の焼酎では40成分に有意差があり,ステップワイズ法で4成分(ファルネソール,α-テルピネオール,ネロール及びグアヤコール)の変数を選択し,判別分析を行った。また,判別分析の精度を検討したところ,97.8%の精度であった。更に,α-テルピネオール及びグアヤコールによる甘藷焼酎とそれ以外の焼酎の判別分析を行い,重心ではなく近似式からの距離により判別したところ,良好な判別が可能となった。
     このような簡易判別は前述した判別分析に比べてロバストではないため判別の精度は著しく低下するが,その簡易性から黒糖焼酎及び泡盛の判別への利用を検討した。その結果,黒糖焼酎の判別でも良好な結果を得ることができたが,泡盛の場合には簡易判別により甘藷焼酎や黒糖焼酎を除いた後,簡易判別を行い,更に条件を付加することで良好な判別が可能となった。
  • 武藤 貴史, 稲橋 正明, 万膳 博幸, 木崎 康造, 岡崎 直人, 石川 雄章, 佐藤 和夫, 赤尾 健
    2016 年111 巻8 号 p. 556-562
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/07/30
    ジャーナル フリー
    1)細胞-胞子接合法によって育種した株の中から,発酵力が親株であるS2よりも良好で,カプロン酸エチル生成能が高いNS2-16を選抜した。
    2)NS2-16は,カプロン酸エチル生成能について,継代30世代でも選択株と同様にS2とのカプロン酸エチル生成量の差を維持し,安定性が確認された。
    3)NS2-16は高温および低pH環境下における増殖が良好であることから焼酎製造に適した酵母であることを確認した。
    4)DNA含量からNS2-16は三倍体と推定した。
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