各種pHの酢酸緩衝液 (pH4.0~6.0) にニタノールを各濃度 (5~20%) になるように添加して調製したモデル酒試料に, 尿素または尿素関連物質を加え, 適当な加温条件下でのCAE生成について検討した。
(1) 尿素, カルバミル燐酸, シトルリン, カルバミルアスパラギン酸, エチルウレア並びにシアン酸カリを含むモデル酒試料 (pH5.0, エタノール20%) の加温処理後にCAEの生成が認められた。このうち尿素およびシアン酸カリからのCAE生成が最も顕著であった。(2) 尿素からのCAE生成はアルコール濃度が高いほど, pHが中性になるほど高かった。
(3) 尿素からのCAE生成は温度 (絶対温度, T) が高いほど, 添加尿素濃度 (s0, ppm) が高いほど大であった。そして, アルコール濃度20%, pH4.3の条件で, CAE生成速度
v [1日当りのCAE生成量 (ppb)] は次式で求められる。
v-
s0×10
24exp (-A/RT)-
s0×3.44×10
24exp (-18, 200/
T)
この式ではAは活性化エネルギー36, 100 (cal/mol), Rは気体定数1.986 (cal/mol, K) である。
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