清酒中の尿素含量を減少させる方法として, 麹使用量を少なくした酵素剤仕込みと, 原料米をプロテアーゼで浸漬処理し, 原料米の窒素成分を減少させた仕込みを行った。
酵素剤仕込みの場合, 麹歩合が5%~10%のときアルギニンと尿素の含量が最も多くなった。
原料米をプロテアーゼ浸漬処理した仕込み (2号もろみ) では, 全窒素や全アミノ酸量が減少し, アルギユンや尿素の含量はもろみ全期問を通して低い値で推移した。そして, 製成酒のアルギニン含量は90mg/lで, 尿素含量は11.6ppmと低い値を示した。
麹歩合5%の酵素剤仕込み (1号もろみ) では, もろみ炉液中の全アミノ酸は低く推移したが, アルギニンの組成比は高く, 製成酒では23%に達し, 対照 (3号もろみ) の約2倍となった。尿素も, もろみ初期から上槽時まで増加し, 製成酒では54.8ppmと高く, 対照の40.6ppmを超えた。
尿素含量とアルギニン含量との問には, 極めて高い正の相関関係が認められた。
清酒中の尿素含量を減少させるためには, 麹使用量を減らした酵素剤仕込みは有効な方法でないことを知った。
抄録全体を表示