醤油粕の4倍量の水による脱塩処理により排出される溶出液は,黒褐色を呈し, 3.6%の食塩とBOD17,800ppm,COD15, 300ppmを含んでいる。この溶出液を浄化排水として河川へ放流するため微生物学的処理と物理学的処理を併用する方法を検討した。
25℃ で, 4日間活性汚泥処理することによって溶出液中のBODは430ppmまで,CODは2,000ppmまで減少したが,フロックの形成が悪く,汚泥菌体は沈降しなかった。フロック形成を良好にするには食塩濃度を0.4%(w/v),BODを2000ppm以下にする必要があった。
溶出液の着色物質は活性炭によく吸着され,0.5%(w/v)の活性炭の使用で約60%が除去され, 1.0%(w/v)の使用で約80%が除去された。活性汚泥処理溶出液の脱色では溶出液の原液を用いる脱色の場合より脱色効率が優れ,脱色率の上昇とCODの減少との間にはほぼ比例関係が認められた。これらのことから活性汚泥処理液中に残存するCOD物質の大部分が着色物質に基づくものと考えられた。
溶出液を水で10倍希釈後,活性汚泥処理し,0.5%(w/v)の活性炭で脱色することによってBOD34ppm,COD59ppmにまで浄化処理することができた。
本研究を行うにあたりご指導賜りました香川大学名誉教授田川清博士,四国工業技術研究所細川純博士,吉原一年博士に厚く御礼申し上げます。また,試料を提供して下さった島醸(株)富田孝之介社長,マルカ食品(株)弾正原俊郎社長, (株)イヅッ味噌浅井和憲工場長に深謝致します。
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