1西洋ナシ (ラ・フランス) ワインに原料果実の特徴香を付与する主要な成分は, 果実に由来する酢酸
n-ブチル, 酢酸
n-ヘキシルと推定された。
2果実をペースト状にした発酵 (醸し発酵) は, 果汁を発酵したもの (果汁発酵) と比較して酢酸
n-ブチル, 酢酸
n-ヘキシル等のエステル含有量の多いワインを生成した。
3果実の果肉を醸したワインは, 赤色の着色は比較的少なかった。一方, 果実の果皮を醸したワインは, くすんだ赤褐色を, 果芯を醸したワインは, 鮮やかな赤色を呈した。総フェノール量は, 420nm及び520nmにおける吸光度と同様の傾向を示したが, 全体及び果肉+果皮を醸したワインが高い傾向を示した。
4試験醸造ワインの官能評価の結果, 果汁発酵と比較して醸し発酵が特徴香の得点の平均値が高く, 中でも果肉の醸し発酵が, 特徴香と総合評価得点の平均値が最も高かった。
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