日本釀造協會雜誌
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30 巻 , 12 号
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  • 山田 正一, 白井 稔, 浦野 龍夫
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1191-1200
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    一、市販の清酒用活性炭素中には其の灰分三四%の多量なるものより〇・〇八四%の少量なるものの各種がある。
    二、鐵分は灰分より浸出せる時最大二%最少〇・〇二五%を示すけれども之を炭素より直接浸出して定量すれば遙かに少量である、但し其の多量なるものは、清酒其物に浸漬する時は明に溶出する。但しサリチル酸を加へて着色する程度では無い。
    三、清酒と醤油とに就て脱色力を比較するに各炭素の間に相當開きがあり、又清酒と醤油との色素に對する脱色能にも多少の差異を認むるけれども概して脱色能優秀なるものは兩者に共通して能く脱色する、時々脱色後獨特の焦臭様不快臭を與へるものがあり使用時注意を要する。
    四、各種炭素共清酒石當り二〇〇匁程度を使用する時は一時間の作用にて約〇・〇〇八%の酸を脱除する、石當り三貫を二囘に分ちて使用したる場合〇・〇四-〇・〇六%の脱酸が認められた、故に脱色酒で總酸〇・〇三-〇・〇五%等云ふものが存在しても必ずしか脱酸劑に依るもので無く炭素の所爲とも考へられる、勿論此の如きものは清酒の本質より見て感心すべき成分では無い故に炭素の使用も種々にすべきである。
    五、清酒の酸量多きものは脱色し易い (田中氏の研究と一致してゐる) 六、炭素を以て脱色せる清酒の色相は相當激しく還元する。
    色相の還元は炭素の灰分と鐵分とに關すると考へられない。
    七、活性炭素の容器を開きたる儘放置すれば一ヶ月餘りにして重量にて七-三三%の濕氣及び瓦斯を吸ひ、又除濕器中に貯ふれば、其の原品の吸濕程度に從て一-七%の減量がある。斯くの如くして吸濕せるものの脱色力は原品より確かに稍々劣る様であるが其の程度は一-二ヶ月にては豫想した程著しくは無い。但し勿論使用濟の炭素は再び密封し置くべきものであらう。
    八、清酒に炭臭を成るべく附着せぬ様に一度脱色酒にて處理せる炭素、水洗ひせる炭素、過酸化水素にて洗滌せる炭素を以て濾過を試みたるも何れも所期の目的を達するに至らず、炭素は共儘を二囘 (石一貫目) に分ちて使用せるものが最も優秀の成績を示した。
    九、サリチル酸を添加せる清酒を活性炭素にて處理する時該酸は著しく吸着し去られる、例へば該酸制限量 (石一〇匁) 添加の清酒に於て炭素石當り三十匁にては石三匁の減量五〇〇匁にては殆んど皆無となる状態である (詳細は表參照)
    一〇、三〇%酒精中アミルアルコールの脱除を石當り一〇〇匁程度の使用にて試みたるに多くは、〇・一%のアミルアルコール量を〇・〇八%程度迄下降せしめた、中には〇・〇四%迄低下せしめたるものもあつた。
    一一、粕取燒酎に應用せるに石當り一〇〇匁使用するも特有の香氣を全く脱除する事が出来ない、然れども、既に五-一〇匁の程度にて風味を温和ならしむる效が顯著である。
    一二、活性炭素によりアミノ酸の分解臭等不快臭を除去する企は石當り二〇〇匁使用せる場合も尚餘り成功したと云ふ程度に至らなかつた。
    一三、木香は炭素にて脱臭し難いと稱せらるるも石當り一五〇匁も使用すれば相當效果がある。
    一四、多量の炭素を清酒脱色に使用せんとする場合には實驗上多数の區分に分ちて脱色を繰り返すよりは一-二囘に使用する方能率的の様な結果が出たが多くの成績に見ると極度に多量の使用に於ては一囘石當り一貫匁乃至一貫五〇〇匁の使用が便宜で且效果的の様である。
    一五、炭素と清酒の結合如何により或る炭素を以て脱色せる場合時に清酒に著しき紫色を與ふる場分が屡々見出された。
    一六、市販の濾過用石綿には鐵分一%内外を含有するものがある其の鐵分は鹽酸には溶出するも温湯處理にては除去する事は困難である。而して未處理の儘清酒に應用せば當然鐵分は溶出すべきを以て稀鹽酸處理は必ず行ふべきものである。但し現在の設備にて酒造家が之を行ふは煩雜なれば寧ろ石綿製造者に於て處理精製後販賣せらるべきものなる事を慫慂せんと欲する。
  • 石丸 義夫
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1200-1203
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 松本 憲次
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1204-1210
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    (一) 大豆粕の低温酸分解は出來た「アミノ」酸液の品質が良好である。尚加熱分解前の豫措工程として有效であらう。
    (二) 含糖「アミノ」酸液製造に際しての中和劑量は、澱粉使用量に比例して減少する。然し純可溶性澱粉の場合は變化がないから。不純澱粉量の「アルカリ」性物資の夾雜物に歸因するものである。
    (三) 含糖「アミノ」酸液の品質は、使用する澱粉質物の種類に依つて變つて來る。例へば高粱は淡白に、白糠は上品であるし、小麥粉は醤油に近くなり。玉蜀黍は丸味のある味となり。大麥は少し甘くどくなると云ふ樣に特徴を表はすものである。
    (四) 含糖「アミノ」酸液製造に當つて、最も重要なるものは、温度と時間である。「アミノ」酸其儘に澱粉を入れる時、八〇度位で作用せしめた方がよいが、「アミノ」酸を稀釋して作用せしめる時は一〇〇度位でも宜しい。唯だ澱粉に依つて作用時間を加減せねばならない、例へば白糠か馬鈴薯とか「タピオカ」澱粉に比べると長時間が必要である。尚沃度反應で大體の見當をつけるのである。
    (五) 澱粉を加へ含糖化した「アミノ」酸液の「アミノ」酸窒素量が幾分減少する傾向があるが、此れは糖分と「メラニン」色素を形成する爲めと思惟せられる。
    (六) 含糖「アミノ」酸液製造の際澱粉添加と同時に「アルコール」を添加すると香氣が改良せられる樣である。故にアルコール含有物質を添加するのも一方法である。
  • 栂野 明二郎
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1210-1213
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 杉山 晋朔
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1213-1222
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 有松 嘉一
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1223-1229
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 田中 終太郎
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1229-1237
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 山本 宇三郎
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1237-1239
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 松本 憲次, 山田 清彦
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1239-1244
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 本多 紀元, 森藤 里見
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1244-1248
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 芝田 喜三代
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1248-1253
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 坂本 隆之助
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1254-1257
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 森藤 里見
    1935 年 30 巻 12 号 p. 1257-1259
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 黒野 勘六, 勝目 英
    1935 年 30 巻 12 号 p. a2-a12
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 鈴木 重一郎, 田中 清壽
    1935 年 30 巻 12 号 p. a12-a17
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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  • 深井 冬史
    1935 年 30 巻 12 号 p. a17-a21
    発行日: 1935年
    公開日: 2011/11/04
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