1.大豆豆粕を鹽酸にて無壓及び加壓分解を行ひ中和したる粗製アミノ酸溶液の臭氣成分中有機酸區分に就きて檢索したり.
2.微酸性粗製アミノ酸液の臭氣成分として揮發性有機酸區分に於て蟻酸竝に醋酸を分離し共性状を觀察し又イソアミルエスターとして分離し亜鉛鹽として結晶せしめ其存在を確證したり.
3.粗製アミノ酸液の不揮發酸部より稍多量 (原液18立より約27瓦) のγ-ケトン酸たるレビユリン酸 (CH
3・CO・CH
2・CH
2・COOH) を分離し其性状, 呈色反應竝びに銀鹽, セミカーバゾーン, フエニールヒドラゾン等の誘導體を作製し以て其存在を確證したり.
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