一馬鈴薯菌をアミノ酸液に培養して酵素糖化力を張大ならしむる爲めには五倍に稀釋したアミノ酸液に一〇%醤油添加か又六倍稀釋に醤油二〇%添加が良好で、其内後者は幾分優る樣である。
一馬鈴薯菌をアミノ酸液に培養して強力酵素液を得る場合、瀬を使用は六倍稀釋アミノ酸液に醤油一五%か瀬、一〇%か、七倍アミノ酸液醤油五%瀬二〇%のもの良好である。
一馬鈴薯菌の分泌する酵素力 (糖化力) は三〇-四〇度位では一週間位であれば日數の多い程強い。
一蒸熟脱脂大豆に馬鈴薯菌のプロテアーゼを作用せしめたに一五度の如き低温でも作用するか、三五度、四〇度と云ふ温度に於ては非常に強力になり、標準と比較し倍以上の分解物が現はれると云ふ結果を得る。
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