日本釀造協會雜誌
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76 巻, 5 号
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  • 樋口 楠太郎
    1981 年 76 巻 5 号 p. 291
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 精神分析的アプローチ
    横田 澄司
    1981 年 76 巻 5 号 p. 292-295
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    アルコール飲料は旨い, 甘い, 辛い, 香りがよいといった物理的評価の他に多分に心理的評価によって飲用される。
    本稿では, 心理的属性を把握するための精神分析的アプローチの基本的な考え方が述べられている。さらに属性のうちでポジティブなものを強調する必要性, さらに商品を「擬人化」し人間的属性 (特に魅力的な表現) を付加して評価されやすくする手法が紹介されている。
  • 東京消防庁指導課
    1981 年 76 巻 5 号 p. 296-299
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    突如発生し大きな被害をもたらす地震については, 最近では新潟, 十勝沖及び宮城県沖地震等を経験し, その都度種々の対策が講じられてきた。しかし, 災害を未然に防止し, 被害を最小限に止めるためには, 万全の対策が必要である。東海地震の発生が予測されている昨今, 今一度対策の見なおしも有意義と考え地震予知をも含めて解説をおねがいした。
  • 森 治彦
    1981 年 76 巻 5 号 p. 300-328
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    昭和55年度の醤油・味噌の研究業績をみると, 醸造原料としての大豆, 小麦, 米に関する直接的な研究が少なくなってきているが, 醸造微生物に関する研究がやや増加し, なかでも醤油乳酸菌の利用に関する研究の展開が注目される。昨年に引続き, 高速液体クロマトグラフィーによる原料から製品までの高度な分析やその品質管理への利用が盛んに試みられ, ほぼ定着したこと, さらに醤油・味噌の褐変反応を含む各種の褐変反応に関する研究が反応機構から反応生成物の諸性質まで広範に行なわれるようになってきたことが注目されよう。醤油や味噌の利用についての特許も数多いが, 醤油・味噌の需要拡大のために一層の研究の発展を期待したい。
  • 岡田 弘
    1981 年 76 巻 5 号 p. 329-331
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 栂野 豊明
    1981 年 76 巻 5 号 p. 332
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 宮下 正司
    1981 年 76 巻 5 号 p. 333-336
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 矢島 敏晴
    1981 年 76 巻 5 号 p. 337
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 吉田 義寧
    1981 年 76 巻 5 号 p. 338-339
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 悧酒容器の色が官能審査成績に与える影響について
    椎木 幹夫, 柏木 享, 有富 和生, 諸木 保彦
    1981 年 76 巻 5 号 p. 345-349
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    市販一級清酒85点を蛇の目グラスと褐色グラスを用いて官能審査を行ない以下の結果を得た。
    (1) 両者の品質評価の相関係数は0.60で類似した傾向にあった。
    (2) 両者とも品質は他の審査項目から総合的に評価されていた。
    (3) 両者とも品質は分析項目のうち着色度および味の濃さに関与する項目と相関性を示した。
    (4) 蛇の目グラスでは審査に対して着色度の影響が特に強かった。
    (5) 蛇の目グラスの方が品質評価の優劣の差が大きかった。
  • 布川 弥太郎, 椎木 敏, 岩野 君夫, 斉藤 和夫
    1981 年 76 巻 5 号 p. 350-353
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    全国的規模で蒐集した113点の留麹につき, α 一アミラーゼ (AAase), グルコアミラーゼ (GAase), トランスグルコシダーゼ (TGase), 酸性プロテアーゼ (APase), および酸性カルボキシペプチダーゼ (ACPase) 活性を測定し, これら酵素活性問の相関を求めた。更にこの留麹に対応するもろみの発酵特性および酵素活性間の相関を求めた (データの完備していた63のもろみ)。
    1. AAaseとAPaseやACPaseとの問には.相関は認められなかった。しかしAAaseとTGaseおよびGAase, GAaseとTGase, APaseとACPase, GAaseおよびTGase, ACPaseとTGaseとの問に高い相関がみられることから, 製麹操作による差異はAAaseとAPaseやACPase問に表われるものの, 殆んどの酵素がほぼまんべんなく生産されているものと考えられる。
    2. APaseが最高ボーメと正の, 粕歩合と負の相関を示し, 蒸米溶解に寄与していることが暗示された。またGAaseはアルコール発酵関係の諸要因と相関していた。
    3. 10日問の平均発酵速度と15日間の平均発酵速度との比がACPaseと相関した。
    4. 原エキスは10日目の品温と相関するが, 15日目の品温とは相関せず, アルコール収得量も10日目の品温と高い相関を示すが15日目の品温とは相関しなかった。またアルコール収得量ば10日間の平均発酵速度とは相関するが, 15日間の平均発酵速度とは相関しなかった。更に粕歩合は10日目の品温と逆相関した。これらのことは前急後緩あるいは前高後低型の存在を暗示するものであった。
    5. 10, 15日目のアルコールは10日目の品温と相関し, もろみ日数は10日目の品温と逆相関を示した。これらも前急後緩あるいは前高後低型の反映と考えられる。
    6. その他もろみ発酵上当然と思われる高い相関が, 多くのもろみ発酵特性間にみられた。
    終りに試料蒐集に御尽力頂いた各国税局鑑定官室ならびに貴重な麹とデータを提供頂いた酒造場の方々に感謝の意を表します。また酵素力価の測定に協力下さった研修員山本豊一, 霜鳥健三, 恩田紀男, 細野長悦の諸兄に深甚の謝意を表します。本研究の御指導, 御鞭燵を頂きました前所長, 大塚謙一博士 (三楽オーシャン) に深く感謝致します。
  • 布川 弥太郎, 岩野 君夫, 椎木 敏
    1981 年 76 巻 5 号 p. 354-355
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    泡盛こうじ25点につき各種酵素活性を測定し, 清酒こうじのそれと比較した。泡盛こうじはα-アミラーゼが極端に弱く, トランスグルコシダーゼおよび酸性プロテアーゼが極めて強いのが特長であった。グルコアミラーゼや酸性カルボキシペプチダーゼは清酒こうじの半分程度であったが, 清酒こうじには殆んどない生でん粉分解力を持っていた。
    各酵素活性間の相関は, トランスグルコシダーゼ, グルコアミラーゼ, および酸性カルボキシペプチダーゼの3者間に高い相間がみられ, 他はすべて独立であった。
  • 分離菌株の分類
    中田 久保, 北村 恵代, 桑田 幸治, 坂井 劭
    1981 年 76 巻 5 号 p. 356-359
    発行日: 1981/05/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    1. 前報で報告した分離酵母120株を分離源胴および諸性質により分類したところI~VIIのtypeに分けられた。
    2. 分離源およびtype別に発酵性糖を調べた結果, 乳酸, カゼイン添加合成培地 (CL) より分離したV typeはSaccharomyces bayanuに属し, リンゴ酸添加, 汲水110%速醸 (RM) より分離したIV typeはmaltoseに対する発酵能を持たぬ特異的な清酒酵母であった。
    3. ビタミン欠培地ではリンゴ酸, カゼイン添加合成培地 (CM) より分離したVI type, 乳酸添加, 汲水。
    3. ビタミン欠培地ではリンゴ酸, カゼイン添加合成培地 (CM) より分離したVI type, 乳酸添加, 汲水2,000%速醸 (RLD) より分離したVII type, リンゴ酸添加, 汲水2,000%速醸 (RMD) より分離したVI typeの酵母群がそれぞれ増殖できなかった。
    4. 分離菌株のすべてが清酒酵母群であったものは乳酸添加, 汲水110%速醸 (RL) のみであった。
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