日本補完代替医療学会誌
Online ISSN : 1348-7930
Print ISSN : 1348-7922
13 巻 , 1 号
日本補完代替医療学会誌
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
原著
  • 安川 憲, 菅野 浩, 北中 進, 柳本 佳子
    2016 年 13 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    癌予防は,公衆衛生分野の重要な問題である.東洋諸国では,杜仲樹皮が強壮や抗高血圧に使用されている.杜仲樹皮は,マウスでTPAによって誘発された炎症を抑制した.我々は,1 mg/mouseの用量で杜仲樹皮メタノールエキスが,DMBAでイニシエーションをしたマウスのTPAによる腫瘍促進抑制を証明した.この結果は,杜仲樹皮の癌予防の可能性を示唆している。 癌予防は,世界的に公衆衛生の分野で最も緊急の問題のうちの1つである.クレソン( Nasturtium officinale)のメタノール抽出エキスは,マウスにおける12-O-tetradecaonoylphorbol-13-acetate (TPA)により誘発された耳浮腫を抑制した.抽出物は,イニシエーター7,12-dimethylbenz[a]anthraceneとプロモーターTPAによる発癌二段階試験で著明な抑制効果を示した.メタノール抽出物から,活性成分としてsitosterol 3-O-glucopyranosideが単離同定された.この化合物は, TPAが誘発する炎症を299 nmol/earの50%抑制容量を示した.これらの結果は,クレソンが癌予防に有効である事が示唆された.
  • 小野木 弘志, 小原 拓, 浅野 二未也, 佐藤 倫広, 眞野 成康, 佐藤 喜根子, 村井 ユリ子
    2016 年 13 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    目的:看護学生における周産期の葉酸摂取の重要性に関する認識を明らかにすること. 方法:東北大学および東北福祉大学の看護学生423名に質問票調査を行った. 結果:回答者408名(回答率;96.5%)のうち,31.6%が葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた.多変量解析の結果,1-2年生に比べ,3-4年生の方が葉酸摂取の重要性を認識していることが明らかとなった.葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた129名のうち,妊娠前から葉酸を摂取開始すべきであることを認識していたのは40.3%,妊娠中に葉酸を1日400μg摂取すべきであることを認識していたのは8.5%であった. 結論:葉酸摂取が出生児の神経管閉鎖障害リスク低下効果を有することを認識していた看護学生は約30%であった.今後,看護学生に対してより積極的に葉酸摂取の重要性について教育する必要があると考えられた.
  • 細山田 康恵, 山田 正子
    2016 年 13 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    目的:肥満ラットに魚油及び高コレステロール(HC)を摂取し,肝脂質濃度,血清中の脂質ヒドロキシペルオキシドを評価するd-ROMs値と抗酸化力を評価するBAP値を用い,魚油摂取による生体内酸化ストレスを検討した. 方法:5週齢肥満モデル雄ラットを用いて4週間飼育した.実験飼料は,ラード,魚油,ラード+HC,魚油+HC とした.肝脂質濃度,d-ROMs,BAP値などの測定と肝臓の組織染色を行った. 結果:肝脂質濃度は,ラード+HCより魚油+HCで低値を示した.d-ROMs値がラードより魚油で低値,BAP値がラードより魚油で高値を示す傾向にあった.また,ラードより魚油で肝脂肪滴が減少した. 結論:ラードより魚油で酸化ストレス度が低下し,抗酸化力が増加傾向にあった.魚油の脂肪蓄積低下が生体内の酸化ストレスを緩和したと考えられ,生活習慣病の予防に魚油の有効性が期待される.
  • 長谷部 久乃, 石原 克之, 伊藤 政喜, 許 鳳浩, 鈴木 信孝
    2016 年 13 巻 1 号 p. 21-27
    発行日: 2016/03/31
    公開日: 2016/04/16
    ジャーナル フリー
    女性のQOLを網羅的に把握し,フルーツグラノーラ摂取がQOLに及ぼす効果について検討した.方法は,インターネットを介したアンケート調査(株式会社LSTT製・女性のためのQOL調査票)により,3,460名の身体的・精神的なQOLを調査した.また,便秘気味108名,そうでない者57名の合計165名に対し,フルーツグラノーラを自由に摂取させ,試食前後のQOLの比較を行った. スクリーニング調査の結果,非便秘気味の者は便秘気味の者と比べ,全てのカテゴリーで有意に満足度が高かった.また,フルーツグラノーラの摂取習慣がある者は,精神的側面のQOLスコアが有意に高かった. さらに,フルーツグラノーラを摂取することで,全体的なQOLスコアの上昇が見られた.このことから,フルーツグラノーラの摂取は女性のQOL向上に有効である可能性が示唆された.
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