日本補完代替医療学会誌
Online ISSN : 1348-7930
Print ISSN : 1348-7922
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3 巻 , 2 号
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総説
  • 出原 賢治
    3 巻 (2006) 2 号 p. 37-42
    公開日: 2006/06/29
    ジャーナル フリー
    この数十年の間に先進国を中心にアレルギー性鼻炎,気管支喘息,アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患患者全体が飛躍的に増加している.我が国でもこれら 3 つのうちいずれかを持っている方は全人口の 3 割を超え,しかも未だ増加傾向を示しており,大きな社会問題となっている.気管支喘息,アトピー性皮膚炎,アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患は種々のアレルゲンの生体内への侵入によって引き起こされる Th2 型免疫反応を主体とした局所炎症であることが,免疫学の進歩に伴って明らかとなってきた.一方で,アレルギー疾患の発症には多くの遺伝要因や環境要因も関与していることも明らかとなってきた.しかし,近年のアレルギー疾患の増大は遺伝要因では説明できず,何らかの環境要因の変化によるものであると考えられている.また,Th2 型免疫反応が主体であるアレルギー疾患のみならず,Th1 型免疫反応が主体となって引き起こされる I 型糖尿病,多発性硬化症,クローン病といった自己免疫疾患も同じように近年飛躍的に増加していることが知られている.これらの事実を一元的に説明できる免疫学的知識を我々は未だ持ち得ていない.それを説明するための一つの仮説として,衛生状態の改善がアレルギー疾患あるいは自己免疫疾患の増大につながっているとする「衛生仮説」が有力であり,多くの疫学的見地より支持されている.このように環境要因のアレルギー疾患発症への影響の分子的機序が解明されることは,どのような代替医療がアレルギー疾患を改善の方向に向かわせるかを考える上で重要だと思われる.
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  • 萬代 隆
    3 巻 (2006) 2 号 p. 43-51
    公開日: 2006/06/29
    ジャーナル フリー
    21 世紀は Quality of Life (QOL) の世紀であると思います.QOL には広範かつ深遠な意味があり,「生命の質」「生活の質」その他種々の日本語訳が試みられていますが未だ完璧な日本語訳はなされておらず,内容的には「人生に対する価値観」などが理解しやすいと筆者は考えております.他方,補完代替医療の評価方法として,QOL 評価は非常に有用と考えられます.なぜなら,QOL も補完代替医療も人間を総体として評価することが基本であり,しかも数量化困難な主観的要素を客観的数量的に表現して評価しようとする困難な課題に,共に立ち向かっているからです.近年の細分化された分析的医療を,総合的全人的医療である補完代替医療が文字通り補完することにより,数多くの臨床現場で患者さんの QOL 向上が期待できます.
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  • 山本(前田) 万里
    3 巻 (2006) 2 号 p. 53-60
    公開日: 2006/06/29
    ジャーナル フリー
    茶に含まれている主要カテキン,エピガロカテキンガレートの 2 倍強の抗アレルギー活性を持つメチル化カテキン(エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート)を「べにふうき」(1993 年野菜茶業研究所枕崎育成)などの特有の茶品種に見いだした.「べにふうき」茶葉中のメチル化カテキンは,発酵(紅茶製造)で消失し,下位葉に多く含まれ,本州では 2 番茶,3 番茶で含量が高まることを明らかにした.「べにふうき」は,輪斑病,炭疽病に抵抗性があり,樹勢が強く非常に多収な香りの良い品種である.メチル化カテキンの作用機作は,初期アレルギーで重要なマスト細胞内の情報伝達系抑制(チロシンキナーゼ活性化抑制,高親和性 IgE 受容体発現抑制,ミオシン軽鎖リン酸化抑制)による脱顆粒抑制であり,「べにふうき」緑茶は,ヒトボランティア試験でスギ花粉症,通年性アレルギーの症状を軽減した.それを受け,食品メーカーと共同で「べにふうき」緑茶容器詰め飲料及び菓子を開発した.
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  • 近藤 一博
    3 巻 (2006) 2 号 p. 61-67
    公開日: 2006/06/29
    ジャーナル フリー
    疲労は,痛みや発熱と並んで非常に重要な生体シグナルであるが,疲労の原因や疲労を感じる機序は,全くと言っていいほど不明である.また,疲労・ストレスによるヘルペスウイルスの再活性化は,良く知られた現象であるが,学問的なアプローチはほとんどなされて来なかった.今回我々は,ヒトヘルペスウイルス 6 (HHV-6) の唾液中への再活性化が仕事による疲労によって誘導され,疲労のバイオマーカーとなり得ることを見出した.これは,HHV-6 の再活性化誘導因子の解明に役立つだけでなく,疲労の客観的な定量や疲労の機序の研究にも役立つものと考えられた.
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