Journal of Computer Chemistry, Japan
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3 巻 , 1 号
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研究論文
  • 望月 祐志, 長嶋 雲兵
    2004 年 3 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/31
    ジャーナル フリー
    分子軌道計算において配置展開に基づいて電子相関を導入する場合、積分は基底関数の添字から分子軌道の添字に変換しておく必要がある。特に、基底関数の総数に対して4乗量である2電子積分の変換は計算コストが大きいために、演算数を可能な限り減らして効率的に処理することが重要となる。そこで、山本と長嶋によるアルゴリズム (J. Comp. Chem., 9, 627 (1988) ) に基づいて閾値以上の積分のみを扱い、さらに基本線形代数ルーチンDAXPYとDDOTを導入して高速化を図った2電子積分変換モジュールを開発した。
  • 福田 光完, 玉井 良則, 桑島 聖
    2004 年 3 巻 1 号 p. 13-20
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/31
    ジャーナル フリー
    ピロメリット酸の1,4-ジアルキルエステルと4,4'-ビスフェノールからなる全芳香族ポリエステル液晶の凝集構造を分子動力学シミュレーションにより作成し解析を行った。側鎖アルキル基は炭素数14と炭素数6の場合を対象とした。主鎖のポリエステル鎖が二次元的に凝集して層を形成し,層間は側鎖のアルキル基で満たされた安定な層状構造が得られた。これらの層状構造を有する液晶ポリエステルに対して,層間距離,層内の分子鎖間距離,密度を求め,実験値との比較を行った。それぞれの値は実験値を誤差範囲内でよく再現した。
  • 藤田 昌樹, 中松 博英, 杉原 淳, 相原 惇一, 関根 理香
    2004 年 3 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/31
    ジャーナル フリー
    SrTiO3とCaTiO3のTi-K XANESスペクトルの低エネルギー部分はメインピークと吸収端前ピークB、Cからなる。われわれは L2連続状態波動関数を取り入れたDV Xα法を用いて、これらのピークの帰属を行った。このDV Xα法をモデルクラスター[TiO6M8(TiO5)6M24]20+(M=SrまたはCa)に適用することにより、これらのピークの相対位置と強度を再現することに成功した。これらのピークはすべて、チタン原子の1s電子から同じチタン原子のp型原子軌道関数 (AO) への遷移であることがわかった。一般に、モデルクラスターの中心のチタン原子のp型AOはその周囲の原子のさまざまなAOと混合する。このように、典型的なペロブスカイト型チタン酸塩であるSrTiO3とCaTiO3のメインピークと吸収端前ピークの起源を単一の理論的枠組みの中で矛盾なく説明することができた。
  • 末永 正彦
    2004 年 3 巻 1 号 p. 27-34
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/31
    ジャーナル フリー
    超分子は、水素結合や配位結合により自己集合を形成し大きな構造を形成しており、その分子モデルは、分子軌道法や分子力学を利用して構造を最適化しながら構築することが非常に困難である。本論文では、種々の超分子の中で特に正十二面体対称性を有する超分子のモデルの作成法について考察し、座標と結合情報を対称性を利用して作成するPerlのスクリプトを紹介した。座標の発生は、稜線に位置する部分構造の座標を次の三つの回転操作を組み合わせて変換して求めている。(1)Z軸の回りの72°の回転、(2)Y軸の回りの180°の回転、(3)Y軸の回りの2φの回転(2φは、隣り合う二つの面のそれぞれの法線がなす角で63.43495°) 一方、結合情報の発生は、全原子の番号付けを稜線部の部分構造の原子数をパラメータとして表現することにより、自動化することができた。
  • 吉村 忠与志, 中山 裕介, 上嶋 晃智
    2004 年 3 巻 1 号 p. 35-40
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/31
    ジャーナル フリー
    最近のすべての学生は携帯電話を携行し、インターネットに接続していろいろな情報を獲得している。しかし、学校教育においては、教育上有害物質として教育利用を怠っている。そして、積極的な教育利用の報告もない。そのような中で、我々は携帯電話のモバイル性を生かして、化学実験の事前・事後学習のための「物理化学実験CALシステム」の携帯電話向けの改訂を検討した。従来のインターネットCALシステムはデスクトップコンピュータのディスプレイを想定したものであり、携帯電話の小さなディスプレイには適合しない。そこで、携帯電話向けの改訂に伴う諸問題を提起し、作製した携帯電話向け化学教材システムの開発と活用に関する成果を得た。
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