-
山下 弘一郎, 大竹 哲史
セッションID: 01-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
現在主流である大域的な同期信号を用いて処理を行う同期式回路に対し,近年,機能ブロックごとに局所的なタイミング信号を用いて処理を行う非同期式回路が注目されている.非同期式回路は必要な時に必要な素子のみが動作するため,回路動作を保証するマージンが性能を大きく左右する.本稿では,束データ方式の非同期式回路を対象とし,集積回路の性能劣化の問題に着目する.その問題解決のための自己遅延測定機構を提案し,フィールドプログラマブルゲートアレイに実装する.対象回路に適切な遅延サイズを設定することにより,劣化による故障に耐性を持った高性能な非同期式回路の実現が期待できる.
抄録全体を表示
-
小松 優介, 石原 真紀夫
セッションID: 01-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年,触覚の分野において振動を用いた触覚提示が行われている.先行研究では,DCモータを親指と人差し指の各指先に装着し,非対称回転を提示することにより,疑似力覚が生起することが示されている.本研究では,ナビゲーションのための予備実験として指3本でDCモータを利き手で把持し往復で加速度の異なる非対称性運動を提示した際に,どの方向に感じたのかを調査する.その結果,往復で加速度の異なる非対称性運動を提示されたとき,加速度の小さい動きの方向に疑似力覚を感じることを示す.
抄録全体を表示
-
西田 龍登, 片山 徹郎
セッションID: 01-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
組込みソフトウェア技術は,日常生活において至る所に使われており,我々の生活には欠かせないものとなっている.組込みソフトウェアの需要増加に伴い,開発も多様化している.回路を作成し,プログラミングで制御することで,組込みソフトウェア技術を学習できる教材の一つとしてArduinoがある.しかし,初学者が回路作成を行った場合,Arduinoやモジュールが破損する回路を作成する可能性がある.そこで,回路設計を目的としたiPad上で動作するArduinoシミュレータADVISを作成する.ADVISでは,作成した回路を解析し,回路にかかる電圧値とArduino本体およびモジュール破損の危険性を検知する.
抄録全体を表示
-
根川 雅也, 山田 親稔, 宮城 桂
セッションID: 01-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、日本では農業従事者の減少が問題になっており、ロボットによる農作業の自動化が注目されている。本研究では数ある農作物の中でも特に傷みやすい果実であり、葉や茎など障害物が多く、果実が群生することで個々の識別が困難である土耕栽培のイチゴの収穫作業自動化にむけ、イチゴの認識手法の検討を目的とする。物体認識はBoF法にて行い、果実が複数存在する動画で識別できるよう改良し、リアルタイムでの果実認識の実現を目指した。
抄録全体を表示
-
木村 瞭介, 堀部 典子, 青木 振一
セッションID: 01-1P-07
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本研究では,農業に効果的な病害虫発生情報の配信の仕組みを構築することを目的とする.これまでの研究では,過去に発生した病害虫の発生状況の再現しかできないため,発生後の対策しかとれないという問題が残っていた.そこで,本研究では,過去の発生情報だけでなく,将来の発生について予測するための機能の構築を目指す.本研究では,まず,病害虫発生情報の要因として気象情報を取り上げ,Webで提供されている気象データと病害虫発生データとの連携機能を作成し,病害虫発生の予測につながる法則性を探索するために適用可能な学習アルゴリズムを選出する.さらに,得られた法則が,発生予測に有効であるかどうかの検証方法について考察する.
抄録全体を表示
-
宮地 俊宏, 片山 徹郎
セッションID: 01-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
プログラミング言語の構文定義や静的解析ツールの作成には、構文解析器が不可欠である。構文解析器は通常、入力として構文を定義した形式文法ファイルを必要とするジェネレータで生成する。このとき文法ファイルにミスがある場合、意図しない構文解析器が生成される可能性がある。また、文法ファイルのチェックには、文法ファイルの変更ごとにジェネレータで構文解析器を生成し動作を確認する必要があり、手間と時間がかかる。そこで本研究では、文法ファイルのチェックツールTamiasを試作する。Tamiasのチェック対象は解析表現文法とし、上記の動作確認による手間と時間の削減とともに解析表現文法特有の問題についても検出および検証が可能である。
抄録全体を表示
-
与座 章宙, 山田 親稔, 宮城 桂, 市川 周一
セッションID: 01-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
ディジタルカメラは明るい写真を撮影するために光センサの信号を増幅するが、ノイズも増幅されるためスパイクノイズが生じる。スパイクノイズを除去するため、バイラテラルフィルタが用いられる。ノイズ除去と輪郭の保存の双方の性能を最大限発揮するためには、パラメータ探索が必要である。しかし、最良のパラメータを探索するには長時間の処理を要する。バイラテラルフィルタは処理を繰り返すことで、より強力にノイズを除去できる特徴がある。本研究では、効率的な繰り返し回数を検討することを目的としている。画質評価にSSIMを用いることで、有効な繰り返し回数を見積もることができた。
抄録全体を表示
-
松尾 智博, 小田 謙太郎, 森 邦彦, 古屋 保, 佐藤 豊彦
セッションID: 01-1P-10
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
BitcoinやEthereumを始めとしたブロックチェーンは秒間7トランザクション程度を上限としたスケーラビリティ問題を抱えている。そこで本研究では、トランザクションの宛先アドレスに応じて処理するノードを切り替えて並行処理することで、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を改善する手法を提案する。また提案手法を用いることで、どの程度トランザクションの処理速度が向上するかシミュレータを使った実験を通して評価する。
抄録全体を表示
-
能登 大輔, 久永 忠範, 陳 博, 増田 翼, 泊 大貴, 満園 大輔, 渕田 孝康
セッションID: 02-1P-01
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、ビッグデータやオープンデータの活用が注目されている。様々なデータがある中、地方自治体の持つオープンデータに着目した。オープンデータとは、地方自治体や企業などが公開しているデータで機械判読・二次利用が可能なものである。オープンデータを連携させる際に、述語部分をキーワードとして連携させる。だが、現状として地方自治体によって述語となる語彙が様々であるため連携させることが難しい。そこでcsvファイルの列データを判定条件と比較しベクトルを生成する述語ベクトル法を提案した。本研究は、この述語ベクトル法におけるベクトルの軸を適切に選定することが目的である。現段階では、軸となる判定項目を主観的に決めている。
抄録全体を表示
-
久永 忠範, 陳 博, 能登 大輔, 増田 翼, 泊 大貴, 満園 大輔, 渕田 孝康
セッションID: 02-1P-02
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年,多くの行政・団体がオープンデータの公開,活用に取り組んでいるが政府の推進する「機械判読可能で人手を多くかけずにデータの2次利用が可能である」というデータ活用までには至っていない.これらのオープンデータの3要素(主語,述語,目的語)の述語を共通化することによるデータの連携ができれば,それぞれの自治体の保有するオープンデータの活用が促進される.本研究では,オープンデータとして開示されているデータの述語の共通化を図るために,各データ項目に対して項目関数の結果をベクトル化する述語ベクトル法という統計的処理を提案する.本手法を用いて,項目名にあたる述語の共通化を図り,それらを連携する実験を行った.
抄録全体を表示
-
福田 将瑛, 中野 涼平, 本田 結子, 渕田 孝康
セッションID: 02-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年,ゲームや映画などで3DCGが利用されている。また,マルチタッチが可能なスマートデバイスが普及しており,従来のPCと比べて複数の指を用いた直感的な操作が可能となっている.タブレット端末上において誰でも簡単にマルチタッチを用いてモデリングができるとよい.そこで,本研究ではスマートデバイスを用いて,誰でも簡単に直感的な3次元形状モデリングが可能なシステムを実現することを目的とする.モデリングの対象として紐形状の立体を扱う.従来手法のマルチタッチの変形に加え,架空の円柱を利用した変形手法を実装し,直感的な湾曲を実現している.
抄録全体を表示
-
曽我 周平, 浅海 賢一, 小森 望充
セッションID: 02-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、自動車安全システムや移動ロボットなどの環境認識技術が開発されている。その中でも、安価であり、情報量が多く、様々なシステムに設置しやすいカメラによる環境認識が注目されている。本研究では、移動ロボットのような最新の周辺情報が常に必要とされるシステムのためのリアルタイム自己位置推定法を提案する。2つの平行なカメラをステレオビジョンとして使用する。これにより、エピポーラ拘束を用いた三角測量による探索範囲の最適化が可能となる。各フレームの3次元座標からカメラの動きを算出し、様々な動きに対して約26fpsの処理速度で自己位置を推定することが可能である。
抄録全体を表示
-
山下 義行
セッションID: 02-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
Einsteinの特殊相対論を3D CGに適用する試みは1990年代から行われているが、最近ではGPUの性能向上と共にリアルタイムで3D CGアニメーションが可能になってきている。本研究ではGPUをフル活用し、3D CGの標準的な描画手法のひとつであるPhongの反射モデルと補間手法を相対論的に拡張する。具体的には視点と被写体が亜高速で運動する場合の3D CGを行う。相対論的な画像の歪みにはテッセレーションを適用し、正確な描画を行う。被写体が亜高速加速度運動を行う場合の取り扱いは既存の研究にはない。iOS端末上でリアルタイム描画が可能である。
抄録全体を表示
-
加藤 将也, 木下 翔太, 中島 誠
セッションID: 02-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
複数のアプリケーションで作成したコンテンツの中で,必要となる情報は部分的であることが多い.しかしながら,これらの部分情報(パーシャンコンテンツ)を参照するためには, 必要なアプリケーションを起動しコンテンツ全体を表示しなければならないため,情報過多に陥る恐れがある。本研究で提案するパーシャルキュレーションは,必要なパーシャルコンテンツのみを集めて, それらを再構成することで新たなコンテンツを作成する仕組みとなっている。本稿ではパーシャルキュレーションを行うために試作したオーサリングツールを用いた被験者による試用実験から, パーシャルキュレーションによるコンテンツ作成の有効性や今後の課題を検証する。
抄録全体を表示
-
木下 翔太, 加藤 将也, 中島 誠
セッションID: 02-1P-07
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本稿では,ユーザが複数のアプリケーションコンテンツの部分をまとめ,組み合わせることによって考えをまとめるVisual Thinkingを促進する,パーシャルキュレーションのためのオーサリングツールを提案する.パーシャルキュレーションでは,アプリケーションコンテンツの特定の部分のコンテンツを集約し,新たなコンテンツを作成できる.提案するオーサリングツールは,パーシャルキュレーションによって収集された複数のコンテンツの関係性を視覚的に明示する,線やコメントなどの編集機能を実装し,Visual Thinkingを支援する.
抄録全体を表示
-
今田 正太郎, 馬詰 真也, 佐藤 慶三, 中島 誠
セッションID: 02-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
PC上でのマルチタスク実行時に,同時に使用するアプリケーションウィンドウの数が増加すると,ユーザはウィンドウの管理という追加のタスクを負わされることになり,作業効率の低下に繋がる。本研究では,PC上での操作履歴をもとに,ユーザが次に使用するウィンドウを予測し提示する,切替ウィンドウ予測機構を提案する。複数のユーザの操作履歴を用いてウィンドウ予測のシミュレートを行なった結果から,本機構によってウィンドウ切り替えに掛かる時間の短縮が可能であることを確認した。
抄録全体を表示
-
山下 惣市郎, 松原 重喜, 中島 誠
セッションID: 02-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
現在,複数のユーザが対面して協調作業が可能な様々なディスプレイ環境が普及してきている.しかしながら,PC自体を操作する入力インタフェースは,1人が使う前提で作られており,複数ユーザでは扱いにくい.本講演では, 各ユーザが持つタブレット端末を,各ユーザ専用の入力インターフェースとして利用できるようにする仕組みを提案する.複数のユーザのタブレット端末から送られてくる,複数の操作イベントをユーザ毎に仕分けして,適宜PC上のアプリケーションに反映させて,複数ユーザでのスムーズな協調作業を実現できるようにする.
抄録全体を表示
-
白土 浩, 堀内 幸三, 松崎 隆哲
セッションID: 02-1P-10
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
デジタルコンテンツの普及やBYOD(Bring Your Own Device)の普及に伴い、大学の無線LANシステム構築と学生向けに開放する動きが急速に広まっている。本稿では、キャンパス無線LANシステムにおける無線LAN制御装置が提供する情報をSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて収集し、クライアント端末の情報と接続されたユーザ情報を周期的に格納する方法を提案する。そして、アクセスポイントの接続情報を、建物やフロア毎のユーザ接続状況や移動情報を可視化する統合ネットワーク管理システム(INMS; Integrated Network Management System)を構築することを目的とする。実際に INMS を構築し運用した結果について報告する.
抄録全体を表示
-
田中 智紘, 外園 将太, 朴木 優之郎, 渕田 孝康
セッションID: 03-1P-01
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、コンピュータが人のように学習し成長する人工知能に関する研究が進んでいる。その中で、複数のエージェントが協調動作の学習について注目した。本研究では複数のエージェントが動作し2次元のフィールドで戦うサッカーシミュレータRoboCup 2Dを用いる。RoboCupは、AIやロボット工学の研究を促進する国際的なロボットサッカー競技である。RoboCup 2DサッカーでHalf Field Offense(HFO)と呼ばれる協調的なマルチエージェント強化学習のタスクがある。そこで複数のエージェントの協調動作の学習についての研究を進めるためにRoboCupサッカーシミュレータであるRCSSを使ってHFOの実装を実現する。協調動作が上手く行われた際に報酬が与えられるようなモデルについて考察していきたい。
抄録全体を表示
-
中村 太郎, 浅海 賢一, 小森 望充
セッションID: 03-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、Deep Learningをはじめとする人工知能技術は社会に必要不可欠なものとなっている。しかし、その計算を行うための多大な演算はGPUに頼っている場合がほとんどであるため、コストや消費電力の問題がある。本研究では、この問題を解決するためにFPGAを用いたDeep Learningの実装と評価を行った。具体的には、FPGAを用いた自動車ナンバープレートとその数字認識の学習と実験を行った。結果として、ナンバープレートの認識は約92%、数字認識は98%の精度を得た。さらに、ナンバープレートの認識では1.6msの処理速度を獲得し、これはFPGAのCPUでの処理に比べて約500倍の処理速度となった。
抄録全体を表示
-
岡部 仁, 比嘉 祥吾, 渡慶次 和希, 宮城 桂, 山田 親稔, 市川 周一
セッションID: 03-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、組込みシステムにおいて、プロセッサとFPGAを同一チップに集積したプログラマブルSoCが注目されている。本研究では、CNN(Convolutional Neural Network)を用いて画像認識を行うAIアプリケーションにおいて、処理速度のボトルネックとなっている箇所をFPGA上に実装し、HW/SW協調設計の観点から比較評価を行う。Xilinx社のヘテロジニアスSoC向け開発環境SDSoCを用いて実装を行い、処理性能の高速化を行った。さらに、SDSoCを用いて処理性能を引き出すための最適化手法について考究する。
抄録全体を表示
-
長濱 嗣志, 上原 一郎, 宮城 桂, 山田 親稔
セッションID: 03-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
『沖縄21世紀ビジョン』において、伝統文化の継承や復興が求められており、その一つに歌三線がある。しかし、その技能は口伝式による伝承が一般的であるため、指導者の感覚的かつ難解な表現が多い。また、高齢化に伴う担い手の減少や、楽譜(工工四)の分かりづらさなどが継承や復興の妨げになっていると考えられる。本研究は、ディープラーニングを用いて歌三線における歌唱技能の抽出・識別を行い、技能の基本を分かりやすく伝え知る事のできる伝承支援基盤技術の確立を目指す。
抄録全体を表示
-
梶原 弘一郎, 大城 英裕, 行天 啓二, 高見 利也
セッションID: 03-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本発表では,物体認識型深層学習のYOLOを用いて選手の背番号を認識する手法を提案する.従来の文字認識は,文字を特徴抽出し,文字モデルと比較することで実現されていた.様々なデザインが存在する背番号認識では,デザインごとの特徴が必要で従来法は不向きである.また,近年,深層学習を用いた文字認識が提案されており,従来法を超える成果を得ている.その中でもYOLOは,比較的簡単なネットワーク構造で,高速,高精度な機械学習を実現している.また,1回の処理で物体の位置とクラス確率を予測するため,競技映像から背番号を実時間で認識する方法に適している.速度と精度の面から本提案方式の性能評価をし,有用性を検討する.
抄録全体を表示
-
濱田 浩輝, 中村 貞吾
セッションID: 03-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
囲碁AI研究は,モンテカルロ法と機械学習を組み合わせた囲碁AIアルファ碁がトッププロに勝利したため,この時点で実力の上では十分と言える域に到達した.そこで,囲碁AI研究の新たな目標として学習支援が注目されている.囲碁の学習支援には指導碁や感想戦などが挙げられるが,そのどちらもまず相手の棋力というものがある程度わかっていないと,適切な解説や指導を行うことができない.本研究では,囲碁AIで用いられているポリシーネットワークを用いて学習者の棋譜中の着手を評価することで棋力を推定し,実力に合わせた適切な囲碁学習支援を行えるようにすることを目的とする.
抄録全体を表示
-
小田 直輝, 中村 貞吾
セッションID: 03-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年,AlphaGoなどの囲碁AIの登場により,強い囲碁AIを作るという目標が達成され,次の一手として人間との共存共栄が考えられる.囲碁を学習したり,楽しむ上で棋譜解説がある.棋譜解説を行なう際に,どの着手について解説すべきであるか,またその着手の良し悪しを分かっておく必要がある.そこで,まずは好手について取り組む.好手でも,それが当たり前の手であれば解説すべき手ではない.そのため,本研究では局面を評価するvalue networkと次の一手を予測するpolicy networkを用いて,打たれた着手について解説すべき好手かどうかの判別を試みる.
抄録全体を表示
-
伊藤 明宏, 西 宏之, 木村 義政
セッションID: 04-1P-01
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
超高齢社会の進展に伴い,高齢者の日常を見守るサービスの需要が増えている.そこで著者らはニューラルネットワークを用いて,生活異常音の検出を行う見守りシステムの提案をしている.しかし学習のための生活異常音の全てをあらかじめ収集するのは,極めて困難である.本研究は入力された音が事前に学習されているか,されていないかを判別し,未学習音が検出された場合に,安否を確認する.7種類の学習済み生活音に対して,1種類の未学習音を入力した場合のニューラルネットワークの出力値の統計的性質を,学習済み音のそれと比較し,しきい値を変化させて両者を識別する方法を考案し,入力データの正規化の有無と活性化関数を変えて認識実験を行った結果を報告する.
抄録全体を表示
-
森 健浩, 西 宏之, 木村 義政
セッションID: 04-1P-02
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本研究は,高齢社会で大きな問題になっている転倒に着目しその前段階として高齢者がすり足で歩く傾向にあることに着目する.通常の歩行とすり足とでは歩行音の音響的特徴が大きく異なることを利用するとともに,音響的特徴を入力とし,つま先の床との距離を回帰出力とするニューラルネットワークを用いてすり足を検出し,すり足が検出された場合に,高齢者に警告もしくは,注意喚起を与えることで転倒を防止するものである.フローリングの床を前提とし,室内履き着用時,裸足および,靴下による通常の歩行音,すり足の歩行音および,通常とすり足の中間の歩行音を5分程度ずつ収録し,その半数を学習用,残りを評価用として識別実験を行った.
抄録全体を表示
-
田中 優太, 西 宏之, 木村 義政
セッションID: 04-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
AIによりお年寄りを非接触、非侵襲で見守ることが重要であるが、そのためには膨大な教師付データが必要になる上、お年寄りの生活音データは少なくラベルの付与も膨大な作業量が必要となり、非現実である。そこで本研究では、録音された生活音を自動的に分類(クラスタリング)する手法を検討する。特に、生活音を自動クラスタリングし、クラスタリング結果に対して過去のクラスターとの平均値および標準偏差の差の検定を行うことで、クラスターの統廃合を行う手法を検討する。
抄録全体を表示
-
木下 天介, 上田 雄大, 坂田 聡, 渡邉 亮, 上田 裕市
セッションID: 04-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
日常生活において,音声はコミュニケーションを行う重要な手段の一つであり,音声にはホルマント周波数と呼ばれるパラメータが内在している.感音性難聴などの聴力損失によりホルマント周波数の伝達が阻害されてしまうと,音声の明瞭度が低下し認識することが難しくなる.そこでこの現象に対し,加重分解した原スペクトルと目標スペクトルとの多変数線形最小自乗問題を解くことでスペクトル圧縮関数を生成しスペクトルピークを可聴領域内に圧縮増幅する線形荷重型補聴処理システムを提案する.ホルマント成分や楽音のハーモニクス成分の適応的圧縮を検討しその有効性を見出す.
抄録全体を表示
-
西藤 渉, 秋田 昌憲, 緑川 洋一
セッションID: 04-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本研究室では、騒音や音楽を聴取した時の感情変化について検討している。騒音聴取時は騒音の質が感情に影響を与えると考えられ、それはロンバード効果に波及すると考えられる。本報告では、被験者数を増加し更なる調査を行い、フォルマントシフト量を日本語5母音のフォルマント分布の重心の移動で定義し、雑音の感じ方とロンバード効果の関係性について述べた。
抄録全体を表示
-
宮崎 天斗, 戸次 幸徳, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 04-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
音声は人間が情報を伝える重要な手段であるが、声道や声帯に異常がある発話障害者は、情報を伝達する際に不便が生じる場合がある。そこで我々は,障害音声を話者の個人性を保持したまま音韻明瞭度等を改善した音声へと変換する、発話補償システムの開発を行っている.本研究では、共振回路を並列に接続して声道共振フィルタを構成することで音声の合成を行う。これにより、ホルマントレベルの個々の制御を可能とし、原音声に類似した音声の生成を目指す。また、合成に用いる音源微分波の傾斜特性によりホルマントレベルが下がる問題について、適切な補正処理を行い、より精度の高い音声の合成を行う。
抄録全体を表示
-
荒川 大貴, 江藤 彰洋, 手塚 征宏, 中村 典史, 坂田 聡, 上田 裕市
セッションID: 04-1P-07
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
音声はコミュニケーション手段として重要な役割を果たす。発声に障害が生じることで,生活に支障をきたす。現在,臨床やリハビリの現場では,主要な構音障害の症状である音素の置換・省略・歪み等の音声現象について,診断を行う際,医師や言語聴覚士の聴覚判断に依存することが大きい。しかし聴覚的評価は聞き手の聴覚経験に左右されるため,評価が主観的にならざるを得ない。そのため構音ニューラルネットワークを用いて成人男性と口蓋裂患児の音声を分析、比較を行い構音特徴をとらえる。その中で声門破裂音について特徴分析を行う。
抄録全体を表示
-
南 光, 上見 憲弘
セッションID: 04-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本論文は, 頚損等で手足の利用が困難な障害者でもマウスカーソルを操作できる手法の確立を目的として, 音声認識ではなく,基本的な音声情報であるホルマントを利用したポインティングデバイスの開発と評価を行った. 本装置はホルマントを利用することで口や舌の動きを音声から拾うことにより,マイクのみでマウスカーソルを動かすことを考えている.具体的には,口の動かし方や,ホルマントの値と画面を直接対応させる絶対座標でのポインティング, ホルマントの値の差を上下左右の移動に割り当てる相対座標によるポインティングなどの様々手法を検討した. その操作性を特定箇所へマウスカーソルを合わせるのに要した時間から評価した.
抄録全体を表示
-
太田 雄喜, 秋田 昌憲, 緑川 洋一
セッションID: 04-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本研究室では人が眠りに落ちる直前に人の身体から発生する生体信号の変化を測定する入眠予兆の研究が行われており、従来の研究では解析に用いるケプストラム次数の和を変更して入眠予兆の検出を検討していた。本研究では更なる予兆検出の改善を図るためケプストラム次数の和を変えていくことに加え周波数軸変換を併用して行うことにより、入眠予兆のより良い検出を図る。
抄録全体を表示
-
牟田口 崇志, 小原 広希, 大塚 信也, 久保 賢児, 佐藤 永一
セッションID: 05-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
電波吸収体は、電波無響音室への用途だけではなく、航空機や船舶レーダの偽像防止対策として屋外の高層建築物や大型橋梁などで用いられている。一方、これら電波吸収体の落雷による特性変化に関しては不明な点が多い。筆者らはこれまで、市販の電波吸収体に、雷インパルス電圧試験を行い損傷や吸収特性の変化などを検討している。本論文では、最大15kAの大電流を発生する雷インパルス電流発生装置を用いて、雷インパルス電流試験における吸収体の損傷や吸収特性の変化を調べた。また、電圧試験との相違と比較検討した。
抄録全体を表示
-
堤 友浩, 高村 紀充, 荒岡 信隆, 蒲原 聖也, 大坪 拓矢, 副島 悠司, 花井 正広
セッションID: 05-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
ファインバブルは近年様々な分野で注目されており、長期残存性や時間経過により気泡が縮小・溶解するなど、通常の大きな気泡に比べて特異な性質を有することが報告されている。そのため、液体絶縁材料である鉱油へファインバブルを付加することで、新たな性質が得られる可能性が考えられる。本論文では、時間経過により気泡が縮小・溶解することを期待して、窒素ファインバブルを付加して24時間経過した鉱油と、窒素ファインバブルを付加していない鉱油において雷インパルス電圧を用いた絶縁破壊試験を行った。この試験により、窒素ファインバブルが及ぼす絶縁破壊電圧への影響を調査したので報告する。
抄録全体を表示
-
副島 悠司, 高村 紀充, 荒岡 信隆, 蒲原 聖也, 大坪 拓矢, 堤 友浩, 花井 正広
セッションID: 05-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
ファインバブルは気泡径が100μm未満の気泡であり、気体溶解性や残存性が高いなど、大きな気泡とは異なる特性をもつことが報告されている。この特性を利用してファインバブルを付加した水は、環境や農業、医療などの様々な分野において活用されつつある。しかし、ファインバブルを付加した水の絶縁破壊試験はほとんど行われていないため、水に窒素ファインバブルを付加した際の絶縁破壊電圧に対する影響は明らかになっていない。本論文では、窒素ファインバブルを付加した純水と付加しなかった純水において、負極性雷インパルス電圧を印加し、純水の絶縁破壊特性に及ぼす窒素ファインバブル付加による影響を調査したので報告する。
抄録全体を表示
-
高根 直也, 荒岡 信隆, 水﨑 雅之, 佐々木 佑樹, 古閑 帆人, 高村 紀充, 花井 正広
セッションID: 05-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
風力発電機ブレードへの落雷による被害が問題となっている。気中放電によりブレードの素材であるGFRPなどの絶縁物を貫通する現象については研究されているが、依然として放電が絶縁物を貫通する現象の主要因は解明されていない。我々は放電が絶縁物を貫通する主な要因として圧力、電界、熱などを考えている。その中の放電の圧力による影響について、圧力を加えると変色する圧力測定フィルムを用いて調査を進めている。これまでに、放電を圧力測定フィルムに当て変色を確認することにより放電の圧力を調査してきた。本論文では電極間距離を一定に固定して、印加電圧を変えることにより放電のエネルギーを変えて、エネルギーと圧力の関係を調査した。
抄録全体を表示
-
佐々木 佑樹, 荒岡 信隆, 高村 紀充, 水﨑 雅之, 高根 直也, 古閑 帆人, 花井 正広
セッションID: 05-1P-07
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
風力発電機が設置される場所は雷の落ちる頻度が高いことが多く、風力発電機のブレードを雷が貫通することが問題になっている。落雷によるブレードの貫通対策のために、雷がブレードを貫通する主要因を明らかにする必要がある。放電の等価的な直径は絶縁物を貫通する主要因と考えられる電界、熱、圧力等に直接関係しているため、放電の直径を知ることは重要であると考えられる。本論文では、電極間に紙を複数枚配置し負極性雷インパルス電圧を印加することで放電を発生させ、それぞれの紙で放電孔の直径を測定し、放電孔の状態を顕微鏡で観察した結果について報告する。
抄録全体を表示
-
山下 浩史, 鳥越 泰明, 王 斗艶, 浪平 隆男
セッションID: 05-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
浪平・王らは、立上りおよび立下り約2 ns、パルス持続時間約5 ns、ピーク電圧60 kV超のパルス高電圧によるナノ秒パルス放電に関する応用研究を進めてきた。ナノ秒パルス放電はほぼストリーマ放電のみで構成されるため、熱損失が少なく、電源とリアクタ間のインピーダンス整合も比較的容易となる。そのため、ナノ秒パルス放電を用いたオゾン生成や排ガス処理は他の放電形態よりも高いエネルギー効率を誇る。しかし、ある放電条件において放電形態がアーク放電へ移行することが確認されている。そこで本研究では、ナノ秒パルス放電の形成補助及び安定化を目的とし、ナノ秒パルス放電に直流高電圧を重畳してその特性調査を行った。
抄録全体を表示
-
友利 惇平, 島元 世秀
セッションID: 05-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
大気圧下におけるコロナ放電は主にグローモードとストリーマモードの2つのモードが知られている。直流電源で生じたグローモードは静電気力を用いて電気集じん機などに用いられており,ストリーマモードは活性化したラディカルを利用して大気汚染物質の除去などの研究が進められており,電源の小型化や省エネルギー化などが求められている。このような観点から,小型高電圧電源とその放電の特性を調べる為に,小型高電圧電源を作製した。本研究では,電源に電池を用いており,発振回路で生じた電圧に対して変圧器で昇圧し,その電圧をコッククロフト・ウォルトン回路で更に昇圧した直流電圧を針電極に印加し,その放電特性を調べた。
抄録全体を表示
-
西崎 直希, 寺野 剛史, 森 優也, 白土 竜一
セッションID: 06-1P-01
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
ペロブスカイト太陽電池は低コストで製造可能で、20%を超える光電変換効率が多数報告されていることから次世代の太陽電池として現在活発に研究が行われている。ペロブスカイト太陽電池におけるチタニア緩衝層はペロブスカイト層で発生した正孔と電子のうち電子のみを輸送する役割を持ち、光電変換効率の損失を招く要因である電子の再結合を抑制するという点で重要な役割を担っている。本研究では硝酸チタニル溶液を用いた液相製膜でチタニア緩衝層の製膜を行い、ペロブスカイト太陽電池を作製した。そしてチタニア緩衝層の製膜時間ごとに太陽電池特性の比較、検討を行った。
抄録全体を表示
-
横山 了一, 浅野 祐太, 白土 竜一
セッションID: 06-1P-02
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
次世代太陽電池としてペロブスカイト太陽電池に注目が集まっているが、その基礎的な機構解明は不十分である。本研究ではペロブスカイト太陽電池の電子輸送層であるチタニア薄膜緩衝層に焦点を当てた。チタニア薄膜緩衝層のムラや欠陥により発電特性に大きな影響を与えることがわかっている。そこで、チタニア半導体電極として光効果による界面電子移動の還元サイトを銀粒子で示し、可視化することを行った。この銀粒子の析出パターンを比較することによって、ペロブスカイト太陽電池との関係性の把握と効率改善を目標とした。
抄録全体を表示
-
相川 勝, 沼田 昂大, 西岡 賢祐, 武居 周
セッションID: 06-1P-03
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
太陽光発電(photovoltaic: PV)モジュールならびにセル自体の劣化診断・検査に関する評価方法として、システムを停止することなく測定が行える非接触電位測定技術の研究開発が進められている。PVモジュールおよびモジュール内の要素セルの電位は、性能、均一性などの動作状況を反映する重要な物理量である。そこで、本研究ではマクスウェル方程式の一つであるガウスの法則による静電界の支配方程式を用いて有限要素法に基づく静電界解析コードを開発・適用しセルの内部状態である電位分布を推定する手法を検討する。
抄録全体を表示
-
山上 敬太朗, YuMars Lwin, 鳥原 亮, 林 則行
セッションID: 06-1P-04
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
太陽光発電システムの発電性能低下は太陽電池モジュール内部のインターコネクタ不良のような外観からは故障判断が困難な場合や、気象変化による出力の揺らぎなど様々な要因が混在しており、現場での劣化診断方法が不確立である。そこで迅速、安全、確実なオンライン診断方法の提案のため、日射強度と電流特性に着目した劣化診断方法に関する実験を行っている。今回はインターコネクタ不良などの直列抵抗増加に起因する発電性能低下を模擬するため外部抵抗を加え、抵抗値を変化させた時の日射強度と電流特性を測定した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
金山 和樹, 林田 匠平, 鳥原 亮, 林 則行, 大坪 昌久
セッションID: 06-1P-05
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
近年、雷の発生した夜にPCS停止などの不具合が確認されている。この不具合は誘導雷によって引き起こされた可能性はあるが、我々は雷光による短時間の発電に起因する可能性があると考えている。本研究では太陽電池モジュールへの雷光の影響を調査することを目的としている。そこで夜間に発生した自然雷光を光電子増倍管と太陽電池モジュールを用いて観測した。実験結果から自然雷光に伴う短時間の発光でも太陽電池モジュールが反応することが分かった。今回は観測した太陽電池モジュールの短絡電流と発光強度の傾向について調査したので、その結果を報告する。
抄録全体を表示
-
北 尚平, 鳥原 亮, 竹之内 修, 林 則行
セッションID: 06-1P-06
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
太陽光発電所の長期安定運用において、定期的な出力低下の確認は重要である。筆者らは太陽光発電所の長期運用中の定期的な出力低下の遠隔監視かつ故障診断を目的とした研究の一環として、長期運用中の太陽光発電所にて携帯型の太陽電池ストリングの発電電流測定記録装置を使用し、太陽電池ストリングの発電電流測定を行っている。本報では、測定結果の分析結果に基づいて、各ストリングの電流と電流変化量の積算値の傾向ついて報告する。
抄録全体を表示
-
藤田 貴, 田島 大輔, 福間 眞澄, 熊谷 誠治
セッションID: 06-1P-08
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
電気二重層キャパシタの電極材料として用いられる活性炭は高比表面積であることが求められているが、それは限界に近づきつつある。一方で、窒素を多く含む活性炭は比表面積から予想される以上の容量を示すことが報告されている。本研究では、活性炭賦活工程に尿素を使用し、部分的に昇温速度を変化させ活性炭内への窒素含有を試みた。活性炭の原料は九州で処理が問題となっている焼酎粕を使用した。その結果、昇温速度が遅いほど多くの窒素を含有できることが明らかとなり、速いほどメソ孔を発達できることが判明した。そして、昇温速度を速めた場合と遅くした場合で、尿素を使用した活性炭の静電容量の向上が確認された。
抄録全体を表示
-
吉田 伊吹, 田島 大輔, 松尾 啓三
セッションID: 06-1P-09
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
電気二重層キャパシタは近年,注目されているコンデンサである。しかし,電極に手間がかかり高コストになるや,自己放電がおお大きいなどのことから,いまだバッテリーの代替には至っていない。醤油粕は,年間で約10万トン発生している。また,醤油粕には塩分が多く含まれていることから,賦活時に必用な水酸化カリウムを使わずに賦活できる可能性がある。これによりコストを削減でき,醤油粕の再利用にもつながる。本研究では,それらについての実験的検証を行った。
抄録全体を表示
-
江口 卓弥, 田島 大輔, 福間 眞澄, 熊谷 誠治
セッションID: 06-1P-10
発行日: 2018/09/19
公開日: 2020/01/20
会議録・要旨集
フリー
本研究では、産業廃棄物である焼酎粕から活性炭を作製し、電気二重層キャパシタの電極材料への応用を行っている。実験では、作製した活性炭を用いたフレキシブル電極をキャパシタへ応用し、フレキシブルスーパーキャパシタを作成した。そして、充放電試験を行い得られた放電曲線より作成したフレキシブルスーパーキャパシタのエネルギー密度、出力密度を算出し、キャパシタの性能の評価を行った。充放電試験の結果より、電流密度100 mA/gでエネルギー密度は6.11 Wh/kg、出力密度は98.95 W/kg であった。また、電流密度1 A/g ではエネルギー密度は4.51 Wh/kg、出力密度は907.08 W/kgであった。加えて論文では、キャパシタの寿命特性試験を行った結果を報告する。
抄録全体を表示