大日本窯業協會雑誌
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45 巻, 534 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 小島 幸三郎
    1937 年 45 巻 534 号 p. 359-360
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • ブラウンミレライトに關する吟味
    山内 俊吉
    1937 年 45 巻 534 号 p. 361-373
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    セリット部分に關する研究の一指針とするためにブラウンミレライトを中心とした内外の諸研究家の研究を再檢討するために實驗した。
    この目的を達するため今までCaO-Al2O3-Fe2O3系でセリット部分の研究に表れてきた3CaO:Al2O3:Fe2O34CaO:Al2O3:Fe2O3, 5CaO:Al2O3:Fe2O3, 6CaO:2Al2O3:Fe2O3及び6CaO:Al2O3:2Fe2O3等の調合燒成物を作り之を顯微鏡及びX線的に研究した。
    之等の研究結果は大體次の様であつた。
    (1) 各燒成試料は1-3種の異なる結晶物質からなるが燒成物の全部又は大部分を占める主鑛物は皆褐色纎維状の複屈折強く屈折率大なる鐵系化合物からなる結晶である。
    (2) 顯微鏡的に各試料の主鑛物である鐵系化合物からなる結晶は皆累帶構造が發達してゐる。 これは固溶體をなす物質に見らるゝ一つの結晶相である。
    (3) 之等の各試料はX線的に皆2CaO・Fe2O3型の廻折線を與へ主鑛物は全く同じ型の内部構造をもつことが分る。 たゞ相互の格子面間巨離 (又は格子恒數) が皆違つてゐるだけである。 この關係は固溶體によく見らるゝ現象であつて之等主鑛物なる鐵系化合物は皆2CaO・Fe2O3型の固溶體であると考へることが出來る。 この事は顯微鏡觀測の結果ともよく一致してゐる。 しかしこの主鑛物が如何なるものゝ固溶體であるかは今後の研究に俟つの外ない。
    (4) 4CaO:Al2O3:Fe2O3燒成試料の格子面間巨離dは過去の人々によるブラウンミレライトの數字とよく一致してゐる。
    (5) 各試料燒成物の格子面間巨離dは2CaO・Fe2O3, 6CaO:Al2O3:2Fe2O3, 3CaO:Al2O3:Fe2O3, 5CaO:Al2O3:Fe2O3, 4CaO:Al2O3:Fe2O3, 6CaO:2Al2O3:Fe2O3の順に逐次縮小してゆく。 從つて本實驗だけの結果から考へると之等各試料中の主鑛物は皆一つの固溶體系に屬すると考へられる。 又無理に化合物の存在を考へると著者の本實驗の範圍内で論ずれば4CaO・Al2O3・Fe2O3よりも格子面間巨離の縮小してゐる高石灰アルミナの6CaO: 2Al2O3:Fe2O3燒成物中の主鑛物の如き化合物を考へねばならぬ。 そして4CaO・Al2O3・Fe2O3は2CaO・Fe2O3と6CaO:2Al2O3:Fe2O3燒成物中の主鑛物の様な化合物との固溶體の一領域であると考へねばならぬ。 この様に何れにしても4CaO・Al2O3・Fe2O3なるブラウンミレライトの存否は尚ほ研究してみる必要がある。
    (6) S. Solacoluがブラウンミレライトの存在に賛成した實驗は本實驗結果から見ると恐らく誤りであらう。 4CaO:Al2O3:Fe2O3よりも單に石灰のみを増す場合生成する鐵系化合物は石灰が増せば増す程却つて4CaO・Al2O3・Fe2O3よりも次第に低石灰-アルミナの鐵系化合物を生成する。 從つてAl2O3/Fe2O3(分子比)=1である様な高石灰の特殊ポルトランドセメント中にはSphon氏の言ふ様に4CaO・Al2O3・Fe2O3が存在することは疑問である。
    終りに臨み始終御懇篤なる御教導を賜はつた恩師東京工業大學授近藤清治博士並に本實驗を熱心に援助された近藤教授研究助手小西幸平氏に對し深甚の感謝を捧げる。
  • 本セメントの耐火性と工業原料に依る試製
    近藤 清治, 山内 俊吉, 稻村 泰
    1937 年 45 巻 534 号 p. 373-383
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    既報CaO-Al2O3系水硬性耐火セメントの耐火度, 加熱による膨脹收縮及び荷重軟化試驗を行つた結果並に原料中にSiO2を混用する場合セメントの性質に關しどんな影響を及ぼすかについて實驗した結果を述べ最後に天然原料を用ひた該系統の水硬性耐火セメントの試製試驗を行つた結果を報告する。 之等の結果は次の樣であつた。
    (1) CaO-Al2O3系耐火セメント3CaO: 5Al2O3, CaO: 3Al2O3の耐火度はS. K. 36-37であるが之等の原料又は生成セメント中に融劑としてFe2O3, MnO2, フリット等の1-4%を加へたものは幾分耐火度低下する。 その中ではFe2O3の影響が最も大きい樣である。又SiO2の添加も耐火度を減ずる。
    (2) このセメント (3OaO: 5Al2O3, CaO: 3Al2O3燒成物) 硬化物は加熱によつて300℃前後で脱水による急激な收縮を示す。
    (3) このセメントの荷重軟化試驗はポルトランドセメントに比し遙に優秀である。
    (4) 原料中にある量以上のSiO2の含有はセメントの水硬性を著しく減殺する。
    (5) 原料分析の結果と前述の水硬性耐火セメントの研究とに基き石灰石とダイアスポア或は長城粘土とを所定の割合に混合し水硬性耐火セメントを試製しその性質をしらべてみた。 この場合原料中にはSiO2があるから出來るセメントの水硬性を減ずるおそれあるので第1-2報以來のCaO: Al2O3比よりも石灰石の量を増して合成した。このセメントは單味で使用してもよいが適當な耐火性粘土燒成物 (シヤモット等) と混用すれば耐火度を増し併せて水硬性耐火セメントの300℃前後の大きな收縮を減殺し優秀な水硬性耐火セメントとして用ふることが出來る。
    終りに本研究は故吉武博士紀念奨學資金の補助を受けた。茲に謝意を表する次第である。
  • 不破 橘三
    1937 年 45 巻 534 号 p. 383-386
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    (1) 炭素を殊に加へない調合から製作したC-O硝子中の炭素含有量を試驗的に測定した。
    (2) 分析に使用した化學藥品は次の如きものである。
    硫酸はKahlbaum製の分析用のものである。
    弗酸は東京電氣株式會社製の保證付分析用のもので殊に炭素を含まないものを使用した。
    クロム酸銀は國産の分析用のもので殊に炭素を含まないものを使用した。
    硫酸曹達はKahlbaum製分析用のものを使用した。
    (3) ピゼイン (Picien) はGummi Waaren Campaguie, Hamburgで製作したもので, 全装置を良好なる眞空に保持するに有效なるもので, 括栓, 吸收容器の保持又線條を有するステム管の保持の周圍に使用した。
    (4) テレックス硝子は東京電氣會社で製作して居る良質の硝子で此の研究には充分成功した。
    (5) 洩れの恐れのあるところは線條 (F) を封入したところであるが, 電球用ステムを使用してタングステン線條の代りに白金を使用した。
  • 田端 耕造, 森谷 太郎
    1937 年 45 巻 534 号 p. 387-390
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    The effect of composition on the thermal endurance of mixed alkaliboric oxide silica glasses is investigated. The testing procedure is descrived, using annealed rods 5mm. diameter and 30mm. long, having fire polished ends. The relation between thermal endurance and chemical composition is of approximately parabolic form, and is illustrated by a solid model.
  • 大阪工業試験所第3部カマド會
    1937 年 45 巻 534 号 p. 391-397
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 内田 要
    1937 年 45 巻 534 号 p. 397-400
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 太田 能壽
    1937 年 45 巻 534 号 p. 401-403
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 45 巻 534 号 p. 403a
    発行日: 1937年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 45 巻 534 号 p. 403b
    発行日: 1937年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 45 巻 534 号 p. 404-416
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 45 巻 534 号 p. 422-425
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 矢島 堅土, 金山 平三, 松村 巽, 辻永 , 清水 素陶, 井高 富美, 井上 良齋, 宮川 香山, 土肥 刀泉, 各務 鑛三, 横山 ...
    1937 年 45 巻 534 号 p. Plate1-Plate2
    発行日: 1937/06/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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