人工雲母の大結晶を得るために, 熔融体の表面より熱をとり, こゞに単結晶を作り, これを引上げることによつて当該単結晶を成長させ大結晶を得ようとするものである。クリプトル電気炉を用い, 原料150-190gを, 又容器は磁製の坩堝を用いた。本実験では最大5×15mm
2の単晶を得た, 熔融体の電気抵抗は10
2Ω程度で熔融体より結晶したばかりのものは10
3Ω程度なるを実測した。又1400℃における熔融体の粘性は1c. g. s.の桁と考えられる。
終りに臨み, 本研究に際し御指導を賜つた野田教授に厚くお礼申し上げます。又御援助を得た佐枝市郎氏に感謝いたします。
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