窯業協會誌
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87 巻, 1009 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 関根 啓一, 山口 喬
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 443-452
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 小久保 正, 内藤 貞彦, 田代 仁
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 453-460
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    (R2OあるいはR'O)-Bi2O3-Al2O3 (R; NaあるいはK, R'; Sr, Ba, Zn, CdあるいはPb) 各3成分系の種々の組成のバッチ約20gをアルミナるつぼに入れ, 1300°-1500℃で溶融し, 鉄板上に流し出して厚さ約2mmの板状に成形することにより, 融液のガラス化傾向を調べた. その結果, (CdOあるいはPbO)-Bi2O3-Al2O3系の融液から透明なガラスを得ることができた. これらのガラス中のAl3+イオンの酸素配位数は, けい光X線のAlKα線の位置から4であると判断した. この結果及びガラス化組成域の実験結果より, 上記ガラスの構造は, AlO4, BiO4及びCdO4 (あるいはPbO4) からなる網目中に, Cd2+ (あるいはPb2+) 及びBi3+が修飾イオンとして分散したものであろうと推定した. 上記系の厚さ1mmのガラスは可視域から波長6μmの赤外域まで高い光透過率を示した. この原因は, これらのガラスがSi4+イオンのように質量が小さくO2-イオンと強い結合を作る陽イオンを含まないためであると考えた.
  • 高周波用絶縁材としての高石灰アルミノケイ酸塩磁器について, 第2報
    福井 雅男, 林 国郎, 上井 勲
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 460-467
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    高周波用絶縁材料としての利用が期待されるワラストナイト磁器のち密化に対する新しい方法と, 誘電特性を向上させる添加剤の効果について検討した.
    天然ワラストナイトと粘土を出発原料とする従来の製造法では, ち密な焼結体を得ることは難しいが, ワラストナイト組成の混合原料を溶融・急冷して得られたガラス状固化物を微粉砕後, 成形・焼成すると, ガラスの粘性流動によるち密化と, ワラストナイト結晶の晶出が同時に起こり, 均質でち密な多結晶焼結体が広い温度範囲 (900°-1100℃) にわたって得られた. 得られた焼結体 (β-CaO・SiO2) は高周波に対する損失が極めて小さく, L-6級に相当するものであり, 酸に対する抵抗性も十分にあった.
    誘電特性に及ぼす添加物の効果について調べた結果は, 添加物が他の成分とともに晶出したため, ガラス相の特性を改良し, 磁器全体の損失を小さくするという期待された効果はみられなかった. 焼結体の中で, 最初からα-CaO・SiO2が晶出したものは, β-CaO・SiO2からなる磁器と比べて誘電特性に差はみられなかった.
  • 金 炳勲, 牧島 亮男, 境野 照雄
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 467-474
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    アルカリ, アルカリ土類酸化物を含まないLa2O3-Y2O3-Al2O3-SiO2系のアルミノケイ酸塩ガラスの遷移金属酸化物 (NiO, Fe2O3, MnO2, CuO, Co3O4, Cr2O3, V2O5) による着色を研究した. これらの遷移金属を添加した11.15La2O3・11.15Y2O3・22.7Al2O3・55.0SiO2 (in mol%) ガラスの着色はMnO2及びCuOを除いてソーダライムガラスの着色とほぼ同様なものであった. またこのアルミノケイ酸塩ガラスのY2O3をNa2O, K2O, CaO, PbO, B2O3などの種々の単結合強度を持った酸化物で置き換えた組成のガラスの上記遷移金属酸化物による着色を調べた. その結果, Cr3+とMn3+の吸収バンドは置換酸化物の単結合強度が弱くなるにしたがい高波数側にシフトした.
  • 浜野 健也, 室山 健治, 中川 善兵衛, 斎藤 勝一
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 474-482
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    水酸化マグネシウムを出発原料としたマグネシアの焼結に対して, 7種類のカルシウム化合物を添加剤として選び, 同じ陽イオンの化合物種の添加効果を比較検討した.
    水酸化物, 炭酸塩, シュウ酸塩はその分解によってほとんど影響を与えない. 硝酸塩は仮焼中に融液を生成してペリクレースの結晶度を高め, 仮焼物の成形性を良くして焼結を速める. 塩化物と硫酸塩は仮焼中及び焼成初期に融液を生成し, ペリクレースの結晶成長を促進して1次粒子を大きくし, マグネシアの焼結を遅らす. しかしいずれも焼結後期段階では第2相として存在するライムがペリクレースの粒子成長を抑え, 粒内への気孔のとり込みを防いでマグネシアのち密化を促進する. フッ化物はその分解に伴って焼成初期に著しくマグネシアの焼結を促進する.
    このように焼成後は同じカルシアとなるカルシウム化合物もその種類によってマグネシアの焼結に著しく異なった影響を及ぼすが, いずれも焼結促進の効果のあることが分った.
    ち密化の促進には生成するCaOを細かく均一に分散させることと, その最適添加量はCaOのペリクレースヘの固溶限界よりも少し多い量であり, 本実験の1500°, 1600℃焼成では2wt%であった.
  • 恒松 修二, 松田 応作
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 482-490
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    主原料の火山灰 “シラス” にNa2O, Li2O, TiO2, ZrO2, Fe2O3を添加し, 発泡剤としてカーボンを用いた結晶化泡ガラスの製造とその発泡機構について述べている. まず, 調合物を溶融してガラスカレットを得た. そのガラスカレットをボールミルで粉砕して-420μmとした. 得られたガラス試料にカーボンを添加し, 15kg/cm2で圧縮成形して4×4×4cmの成形体を作った.
    成形体の熱処理は, 160℃/h-1100℃/hで760℃まで昇温して760℃で10分間保持した.
    得られた結果を要約すると次のとおりである.
    (1) 適度の結晶化傾向を示すガラスカレット成形体は結晶化しないものに比べ, 熱処理中に小さな変形しか示さない. これは, Li2O・SiO2及び未知の結晶析出によって軟化温度が上昇するためである.
    (2) 熱膨張係数は結晶化によって減小した.
    (3) 比圧縮強度 (圧縮強度/比重) は, 一部結晶化したものが結晶化しないものに比べ著しく向上した.
    (4) ガラス成形体の熱処理中に生成する発泡ガスは, Fe2O3還元によるO2, カーボンの吸着ガス, カーボンに含まれる微量の有機物の分解ガス及びガラスカレット中の溶解ガスであった.
  • 小松 裕, 福永 二郎, 吉田 直次郎, 井原 将昌
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 490-492
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 清水 紀夫, 柳田 博明, 橋本 甲四郎, 西川 泰男
    1979 年 87 巻 1009 号 p. 493-494
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 87 巻 1009 号 p. A57-A64
    発行日: 1979/09/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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