都市ごみ資源再生利用システムから排出する分別残さいの再生利用資源化を検討した.
分別無機物の組成はガラス, 土石・瀬戸物, 骨・貝に大別できる. この3成分系の発泡試験を行って発泡温度を調べた, 更に, 添加酸性物質として, システムの熱分解ダストに着目し, このダストの添加量と発泡の関係を調べた. 調合原料が良好な発泡性を示すダスト添加量は30%以下であった.
基礎研究及びテストプラントによる実験の資料に基づいて, スターダスト'80内に生産量1t/d規模の実証プラントを設計・設備し, 長期間の運転研究を行った.
運転研究の成果として, 造粒物は一定強度を有することが必要で, そのため加水, 混練後, 熟成させる必要があることを見いだした. また, 各工程における最適条件を見いだし, 工業化の資料を得た.
得られた製品の性状は, 見掛け比重0.9-1.6, 吸水率5-17%, 実績率60-63%であった. 更に, コンクリート試験を行い, JIS A 5002に適合することを確認した. また, 製品からの有害物質の溶出性は基準値を下回った.
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