固相領域におけるSrF
2-LaF
3系の相関係を固相反応及び水熱反応によって検討し, 平衡状態図を作成した.
固相反応を用いた乾式急冷法は, 温度1400℃で白金カプセル中に封入により4時間, 1000℃と750℃では石英管に封入して (4+4=8) 時間及び (7+7+9=23) 日間加熱処理を行い空気中又は氷水中で急冷した. 水熱反応は, 再蒸留水, アルカリ金属 (Li, Na, K) のフッ化物, 塩化物, 臭化物, 硝酸塩及び硫酸塩等の水溶液を鉱化剤として用い, 100MPaの圧力下750℃, 650℃, 500℃で1-30日間行った.
SrF
2固溶体中のLaF
3の固溶限やLaF
3固溶体中のSrF
2の固溶限は, 温度に依存しており, SrF
2固溶体では1400℃でLaF
3 48mol%, 500℃で46mol%と依存性が小さかったが, LaF
3固溶体では低温になるにつれ固溶限が狭くなっており, 1400℃, 1000℃, 750℃, 650℃及び500℃の各温度でそれぞれSrF
2 15mol%, 10mol%, 6mol%, 4mol%及び2mol%であった.
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