てんかん外科学会と厚労省の班研究で,日本脳神経外科学会のデータ上,2005年にてんかん外科を行った施設に調査した.36施設から回答を得,手術数は433件.各施設の年間手術件数は,60件以上が3施設.焦点は,側頭葉内側(MTLE):186,新皮質:160,その他:87.間欠期SPECTは,ほぼ全例.発作時SPECTは,MTLEでは約10%,新皮質で約30%.MEGは約70%.発作時脳波は80%以上に実施.頭蓋内脳波記録は,MTLEでは40%,新皮質では60〜80%.頭蓋内電極は皮質機能マッピングに必要なので,新皮質焦点には今後も必要である.術後成績は,MTLEはClass I+II約90%とよく,新皮質焦点では約70%である.これらの成績は,Engelらの報告とほぼ同様の状況を示しているとみられる.
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