認知心理学研究
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11 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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原著
  • 大杉 尚之, 小澤 良
    原稿種別: 原著
    11 巻 (2013) 1 号 p. 1-9
    公開日: 2014/07/19
    ジャーナル フリー
    非効率的な視覚探索課題において,半数のディストラクタ(先行刺激)が残り半数とターゲット(追加刺激)に先行して提示されると,それらは探索に影響しなくなる.この現象は視覚的印付けと呼ばれている.最近の研究で,視覚的印付けが生起する事態でもターゲットが先行ディストラクタと同じ特徴(e.g.,色)を持つ場合にはターゲットの探索が遅延することが報告された(特徴一致効果).本研究では,特徴一致効果が先行刺激からターゲットへの抑制の持ち越しによって起こるのか,追加ディストラクタへの注意の捕捉による視覚的印付けの不全によるのかについて検討した.実験の結果,追加ディストラクタが注意を捕捉する場合には印付けの効果が弱まった.しかし,実験参加者が追加ディストラクタ色を無視する構えを形成した場合には視覚的印付けは完全に生起した.これらの結果から先行提示探索において妨害項目に注意が捕捉されることで視覚的印付けが不全になることが明らかとなった.
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  • 楠瀬 悠, 中山 真里子, 日野 泰志
    原稿種別: 原著
    11 巻 (2013) 1 号 p. 11-19
    公開日: 2014/07/19
    ジャーナル フリー
    形態深度仮説によれば,形態深度が深い表記の語を読む際には,音韻情報は活性化されないはずである.しかし,中国語や漢字表記語に対して音韻情報の自動的活性化を示唆するデータが報告されている.そこで本研究では,マスクされたプライムを伴う語彙判断課題において,漢字二字熟語の同音語ペアにプライミング効果が観察されるかどうかを検討することで,漢字熟語の読みの初期段階に音韻活性化が生じるのかどうかを検討した.異なる刺激セットを使った二つの実験のいずれにおいても,有意な同音語プライミング効果が観察された.これらの結果は,形態深度仮説に反して,漢字熟語を読む際に,音韻情報が自動的に活性化されることを明確に示すものであった.
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  • 野添 健太
    原稿種別: 原著
    11 巻 (2013) 1 号 p. 21-30
    公開日: 2014/07/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,総学習時間が等しい場合に,刺激項目を複数回に分けて反復的に提示する条件と,1回にまとめて継続的に提示する条件を設け,それらの操作がDRM手続きを用いた虚偽記憶に及ぼす影響について検討した.反復提示条件では,それぞれの刺激項目が5回提示され,それらの提示時間は400 msであった.継続提示条件では,それぞれの刺激項目が1回提示され,それらの提示時間は2,000 msであった.そうすることによって,両提示条件の総学習時間は2,000 msで統制されていた.再認フェイズでは,実験参加者の半数は750 ms以内でテスト項目に反応するように教示されたため,適切なモニタリングを行うことができなかった.残りの半数は自分のペースで反応するように教示され,加えてRemember/Know判断を行った.結果として,以下の知見がもたらされた.(a)反復提示条件は虚再認がもっとも多くなった,(b)継続提示条件では虚再認は多くならなかった,(c)反復提示条件は継続提示条件よりも虚再認が多くなった,(d)制限時間なし条件と制限時間あり条件との間では虚再認は差がなかった,(e)反復提示条件は虚再認のRemember判断も多くなった.これらの知見は,活性化−モニタリング理論よりもむしろファジィトレイス理論を支持していた.
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資料
  • 金城 光, 井出 訓, 石原 治
    原稿種別: 資料
    11 巻 (2013) 1 号 p. 31-41
    公開日: 2014/07/19
    ジャーナル フリー
    The Metamemory in Adulthood(以下MIAとする) 尺度 (Dixon & Hultsch,1983; Dixon,et al.,1988)は,高齢者を含む一般成人が自分の記憶をどのように理解しているか,一般成人のメタ記憶を多面的に測定する尺度として,欧米を中心にさまざまな国や言語で尺度の信頼性や妥当性が検証されている,最も利用頻度の高いメタ記憶尺度の一つである.本研究では日本語版のMIAの作成,および,短縮版MIAの作成を目的とした.まずMIAの全108項目の日本語訳出において明らかになった問題点(金城他,2008)を改善し,原版開発者の許可を得て新たな尺度を若者240名(平均年齢20.6歳)と高齢者268名(平均年齢70.2歳),計508名を対象に実施した.因子分析の結果,データ全体,および,若者と高齢者に共通して適合する下位尺度としては,原版MIAの達成因子を除く6因子(不安,能力,変化,支配,方略,課題)構造となることが確認された.また,訳の改定にもかかわらず別の因子に負荷する項目や寄与率が低い項目,多重負荷項目があり,原版の質問項目すべてをそのまま日本人に適用するのは妥当でないことがわかった.そこで,これらの項目を除いた44項目で短縮版を作成したところ,累積寄与率,および,各下位尺度のCronbachのα係数の値が向上し,かつ,年齢群別,性別ごとに分析しても安定的な6因子構造が確認された.
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  • 布井 雅人, 中嶋 智史, 吉川 左紀子
    原稿種別: 資料
    11 巻 (2013) 1 号 p. 43-50
    公開日: 2014/07/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,「限定」することが,商品の魅力評価および商品選択に及ぼす影響について検討を行うことを目的とした.実験では,限定販売であることを示す限定ラベル刺激(期間限定・数量限定・地域限定)と限定無関連ラベル刺激を作成し,商品画像刺激とともに対呈示した.実験1では,商品の魅力度評定が行われ,実験2では,同時に呈示された二つの商品から買いたいほうを選択する強制二肢選択課題が行われた.その結果,すべての限定条件において,限定ラベル刺激によって商品魅力度が上昇した.さらに,期間限定条件では選択率の変化が見られ,数量限定・地域限定よりも限定の影響が大きいことが示された.
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独創賞
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