日本大腸肛門病学会雑誌
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28 巻 , 3 号
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  • 多田 正大, 竹村 周平, 加藤 孝和, 西野 輔翼, 西家 進, 和田 浩一郎, 郡 大裕, 宮岡 孝幸, 川井 啓市
    1975 年 28 巻 3 号 p. 207-211,295
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    大腸癌の早期発見のためには,胃集団検診と同様,無愁訴の者に対する大腸集検が望ましいが,大腸集検をも含め,screening検査としての大腸内視鏡検査として,短時間に大腸癌の好発部位を観察するためには,有効長1.1mのOlympus CF-MBによる無透視下挿入法による左半結腸の観察は有意義である。
    そこでscreening大腸内視鏡検査のための前処置のあり方について基礎的検討を行った結果,簡易前処置法(検査前日には特に食餌制限を行わず,午後7時にマグコロール250ml(クエン酸マグネシウム)を投与し,検査当日の朝食を絶食とし,十分排便に努めさせる前処置法)は左半結腸の腸管内の清浄の目的には十分であり,被験者に与える苦痛も比較的少ないことから,その前処置法として有用な方法と考えられた。
  • 鳴海 裕行
    1975 年 28 巻 3 号 p. 212-217,295
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    非ステロイド系抗炎症剤であるBufexamac軟膏を内痔核切除後の肛門創の患者50例を対象に使用し,高い有効性が認められた.
    著効20例40%,有効18例36%,無効12例24%,悪化なし,という成績であった。すなわち50例中38例76%という高い有効性が認められた.特に嵌頓例では7例全例に有効性が認められた.
    症状別にみると疼痛に対しては,50例中44例88%,出血に対しては50例中45例90%,腫脹に対しては48例中42例87.5%,皮膚症状に対しては22例中15例68.2%,痒感に対しては41例中21例51.2%の改善が認められた.この薬効からみて,疼痛・出血・腫脹を伴う痔核,裂肛,肛門周囲湿疹などにも多面的に有用性のあるものと思われる.
    副作用については全く認められなかった.
  • 小坂 知一郎
    1975 年 28 巻 3 号 p. 218-228,296
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    長径が5mm以下の微小隆起性病変は色調差が少なく,小さいことから認識することが困難であり,鑑別分類することが不可能とされている.そこで固定後の大腸標本をカラチ・ヘマトキシリン液で染色し,粘膜の実体顕微鏡的観察を試み,腺口形態とその配列形式から微小隆起性病変を4型に分類した.
    正常粘膜・・腺口は類円形,均一で,配列は規則的である.
    (1)単純型・・腺口は類円形,正常粘膜に比して単に拡大している。
    (2)乳頭型・・腺口は乳頭状突出によって星芒状に狭小し,配列に比較的規則性がある.
    (3)管状型・・腺口は類円形から長楕円形までさまざまな形を示し,配列に規則性がない.
    (4)溝紋型・・腺口を形成することなく,長い溝状あるいは脳回転状を示す.
    組織学的には単純型は単なる腸腺の延長と拡大,乳頭型は定形的過形成性隆起,管状型は腺管状腺腫,溝紋型は乳頭状腺腫であった。
  • 小野田 肇, 加藤 祐之助, 小林 一雄, 粕川 剛義, 吉雄 敏文
    1975 年 28 巻 3 号 p. 229-236,296
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    29歳以下の若年者直腸癌症例17例を経験した.これら17例と30歳以上の直腸癌症例262例を対照群として,臨床所見,臨床病理学的所見,術後遠隔成績等について検討を行なったところ,若年者例では,colloid ca-rcinomaが2例あり,対照群に比べその占める割合は高く,しかも,この組織型の進展度および予後は非常に悪いことが判明した.しかし,組織学的にはadenocarcinoma papillareが多くを占め,対照群に比べ,けしてその悪性度,進展度,予後についても一般的に考えられているほど悪るくないということが判明した.
  • 山本 康久, 安藤 喜公, 遠藤 正三郎, 磯本 徹, 衣笠 陽一, 佐野 開三
    1975 年 28 巻 3 号 p. 237-242,297
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    直腸などの消化管に対してCryosurgeryを施行する際,穿孔などの危険性をなくすためには,原則として,直視下で凍結範囲を確認しながら行わなければならない.したがって,Cryosurgeryの適応となる病変部位は,肛門輪から口側10cm余以内のものに限られてくるが,この反面,麻酔は局所麻酔で十分であり,手術時間も1時間以内と短く,重篤な他臓器の合併症を有する全身状態の悪い患者にも,幅広く適用できるという利点がある.
    われわれの,直腸肛門の腫瘍性疾患に対するCryosurgeryの経験から,その適応と遠隔成績を検討し,今後の問題点をも加え報告する.
  • 吉雄 敏文, 柳田 謙蔵, 西谷 亮一郎, 松島 善視, 衣笠 昭, 平田 洋三, 宇都宮 利善, 坂部 孝, 加藤 克彦
    1975 年 28 巻 3 号 p. 243-278,297
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    痔核外科治療後の患者161例(結紮切除群128例,凍結治療群32例)に対して,bromelain 1日6錠,7日間投与のdouble blind studyを施行した.
    術後の炎症症状である腫脹,疼痛,分泌物,出血に対するscoringを施行して,集計分析を行った結果,次のような結果を得た.
    1)有意差のあるもの
    a)結紮切除群:分泌物7日目,分泌物10日目,合計点10日目,疼痛1日から3日への改善症例数
    b)凍結治療群:出血3日目,出血3日から5日への改善度
    2)有意差に近いもの
    a)結紮切除群:疼痛10日目,分泌物合計,合計点7日目
    b)凍結治療群:疼痛3日から5日への改善度,分泌物1日から3日への改善度
    この結果,本剤を主軸とする療法は,痔核手術後の処置として好ましく,要に応じて抗感染薬ないしは鎮痛薬その他の対症療法を併用すればよいと考えられる.
    本剤のdouble blind studyを行ううえでの,痔核外科治療後の患者という対象の適否性やparameterの選択の仕方などに考察を加えた.
  • 1975 年 28 巻 3 号 p. 279-286
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 28 巻 3 号 p. 287-292
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
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