日本大腸肛門病学会雑誌
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32 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 宇都 宮利善, 鈴木 紘一, 横田 曄
    1979 年 32 巻 1 号 p. 1-7,81
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    昭和49年12月末までに発病または再燃のために全国の医療施設で治療をうけた潰瘍性大腸炎1905例の疫学調査を行ない,これらの患者のうち外科手術をうけた333例について検討を加えた.
    1)日本において潰瘍性大腸炎に罹患し,外科手術をうけたものはほぼ17%である.
    2)地域別にみた手術率は降雪量の多い地方に高率である傾向がみられた.年齢的には20~49代に手術をうけるものが多い.
    3)手術後の死亡率は昭和46年までは高率であり,以後は次第に低くなっている.昭和49年以後の術後死率亡は8%前後である.
    4)手術時に診断の確定しないものおよび緊急手術の死亡率は高率であり,特に穿孔,腹膜炎の合併したものの死亡率は高い.
    5)潰瘍性大腸炎の死亡者のうち29例は内科側で死亡している.これらは手術の時期を失したものと老えられ,外科手術の適応は迅速に決定することが肝要である.
  • 大沢 直, 富士 原彰
    1979 年 32 巻 1 号 p. 8-12,81
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    主に下部大腸の病変を主体とした中,軽症型の潰瘍性大腸炎14症例に対して,betamethasone(リンデロン)(R)坐薬を使用し,その治療効果につき検討した.
    坐薬の使用方法は1日1回就寝前または排便後に挿入せしめ,使用量はbetamethasone 2mgより開始,1~2週間隔で→1mg→0.5mgへと漸減しながら,少くとも4週間以上連用した.その結果,14症例中著効7例,有効4例と極めて好結果が得られた.投与期間中の副作用は全く認められなかった.
    更に本剤の使用に際し,血中betamethasone濃度,及び内因性cortisolの変動について測定して検討したが,そめ血中濃度の最高値は同量のbetamethasone経口投与時の最高値の約1/3~1/4であった,病変局所に高濃度のステロイドを作用さす方法として,坐薬は最も扱いやすく,経口投与に比し副作用の問題も比較的少ないと考えられ,特に直腸付近に病変の限局する症例に対する治療にあたって注目すべきものであろう.
  • 浦 伸三, Th. Hagar, H. Groitel
    1979 年 32 巻 1 号 p. 13-17,82
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    人工肛門の排便管理の新しい方法として西ドイツ,Erlangen大学外科で開発された磁石式人工肛門造設術は,皮下脂肪層の厚さ,造設部位,その他の適応条件を慎重に検討して手術を行なうならば,今までの排便管理法とは観点を異にした優れた方法であり,開発教室のErlangen大学外科において,実際にRing挿入手術を行なう機会を得たのでその手術手技その他について述べる.
  • 粕川 剛義, 鎌田 重康, 尾作 忠彦, 深沢 宏
    1979 年 32 巻 1 号 p. 18-28,82
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    大腸癌取扱い規約によるstage分類,Dukes分類および治療内容別に,教室の直腸肛門癌325例の予後を検討した.予後は相対生存率で求め,各群の生存率曲線で各stage間の関係を調べた.Dukes分類での予後はほぼ各stage間の差を認め,治療内容別に予後を検討したものがもっとも良く各群の差を認めた.しかし,規約分類による後は各stage間に有意差(P<0.05)が見られず,その原因を検討したところ,二,三の問題点が見出された.そこで教室の症例を基に,それらの点を改良した新しい病期分類を発表した.この分類法の特徴は癌腫の進行度と臨床面への配慮がなされ,予後を良く反映するものと思われる.また,予後の検討には相対生存率を統一して使用すべきであることを強調した.
  • 山本 康久
    1979 年 32 巻 1 号 p. 29-38,83
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    痔核の治療には従来いろいろの方法が用いられ,それぞれに成果を挙げて来たが,中でも最近開発された凍結手術は極めて優れた治療法の1つと考えられる.本研究においては,実験的に直腸肛門領域の凍結を行ない,凍結手術の安全性や有用性を確かめるとともに,凍結壊死の機序の解明を試みた.その結果,組織の壊死脱落は施術部の末梢循環障害に起因するものであることが判明した.なお凍結療法と注射療法との比較では,後者は結果が微妙な手技に左右され,潰瘍形成などの危険性をも伴うなど前者に比べ不利であると考えられた.
    臨床上では,過去4年間に111例の痔核症例に対し,外来治療として凍結手術を行なった.男女比は89対22で,平均年齢は45.8歳であった.111例中96例(86.5%)では,特に術後の愁訴もなく満足すべき結果が得られた.術前脱出をくり返していた15例(13.5%)は,術直後より局所に高度の腫脹をきたし,肛門部痛や異和感を訴えたが,症状は1~2週後には軽快し,4週後には完治した.全症例中今日まで再発を認めたものは1例もなく,ほぼ満足できる臨床成績と考えられた.
  • 1979 年 32 巻 1 号 p. 39-41
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 32 巻 1 号 p. 42-79
    発行日: 1979年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
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