日本大腸肛門病学会雑誌
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37 巻 , 6 号
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  • 松原 義雄
    1984 年 37 巻 6 号 p. 633-638
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    近年, わが国における細菌性赤痢の国内発生例は著しく減少し, すでに古典的な疾患となった.コレラは本来わが国に常在しない.
    細菌性赤痢にかわって, 今日まで細菌性下痢症, 特に小児の下痢症のうちでもっとも重要な疾患と考えられていたサルモネラ腸炎も, 新しく登場したカンピロバクター腸炎に首位の座を譲った.
    しかしながら, 最近, これらの腸炎は, 海外旅行者・輸入食品などによってもたらされる患者・保菌者が漸増しているため, むしろ輸入腸管感染症としてその重要性が改めて見直されつつある.
    本稿では, 上記3疾患について, わが国における現在の流行状況, 臨床症状の変貌, 診断の要点, さらに化学療法剤の選択について述べる.
  • 酒井 義浩, 宮岡 正明, 林 正之
    1984 年 37 巻 6 号 p. 639-645
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    赤痢アメーバ (Entameba histolytica, 以下Ehと略す) は元来熟帯および亜熱帯に多いことが知られている.わが国は温帯に位置するために, その保有者は多くても, 発症者は極めて少いと考えられている.かつて戦地としての駐留国に濃厚汚染地域が存在したことは事実であり, 不十分な治療のまま帰国している例が散見されていた。これらの例は大多数がすでに現地で診断を受けており, 再燃時の診断は容易であった.しかし昨今航空輸走網の発達から海外渡航が頻繁となり, 発症しないうちに帰国して熱帯病が無意識に搬入されることが憂慮されている.著者らはすでにその可能性について報告したが, その伝播はいづれも例外的と考えていた.近年内視鏡的検索が大腸ファイバースコープの改良と共に下部消化管領域で積極的に行われるようになり, Eh由来の腸炎が注目され関心を集めるようになったことから, 報告例もまれではない。
    昭和59年4月までに著者らが経験した10例は腸管外病変のない, 大腸炎を主体としたアメーバ感染症であり, アメーバ性大腸炎として検討した.
  • 丸山 雅一, 田中 容, 佐々木 喬敏
    1984 年 37 巻 6 号 p. 646-655
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    大腸結核は日常診療においてはしばしば経験する炎症性疾患であり, ほとんどの場合, その臨床症状が軽微であることからクローン病とは鑑別が可能である.大腸結核の肉眼所見の特徴は, 「横走潰瘍」+「潰瘍搬痕をともなう萎縮帯」である.この特徴はX線・内視鏡的に比較的容易に把握できるから, 結核の診断は術前診断のレベルで十分に可能である.まれには潰瘍性大腸炎, クローン病と鑑別を要する結核があるが, このような場合には, まず抗結核療法を最初に試みるべきである.病理学的には, 大きく活きのよい非乾酪性肉芽腫が存在すれば, 肉眼所見の特徴を加味して結核の診断がなされるべきであり, 結核菌の同定や, 乾酪性肉芽腫の存在は診断のために不可欠の条件ではない.治療については, 穿孔・狭窄などの合併症がない限り化学療法のみで十分である.
  • 喜田 剛, 田島 強
    1984 年 37 巻 6 号 p. 656-661
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    キャンピロバクター腸炎は, 1979年ごろから, 培養kitの普及により診断が可能となってきたが, 感染性腸炎研究会の資料によると, ここ数年は感染性腸炎入院患者中に占める比率はほぼ10%であるが, 実際は急性腸炎中に占めるキャンピロバクター腸炎の頻度は第1位と推定される。
    従来, キャンピロベクター腸炎では病変部位は小腸と考えられていたが, 1978 Longfieldの報告により大腸病変の存在が知られ, その頻度も高いことがわかってきた.従って潰瘍性大腸炎などの非特異性炎症性腸疾患の診断に際して, キャンピロバクター大腸炎の存在を念頭においておく必要がある。
    キャンピロバクター腸炎の歴史的事項, 一般的事項, 臨床症状と治療, 大腸病変と非特異性炎症疾患との関係について述べ, 腸炎ビブリオ腸炎についても簡単に触れた。
  • 坂本 清人, 山崎 節, 今村 健三郎, 杉尾 賢二, 原口 幸昭, 本村 良次, 岩下 明徳, 豊島 里志
    1984 年 37 巻 6 号 p. 662-672
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    Yersinia enterocolitica による急性終末回腸炎の5症例を呈示し以下の知見を得た.年齢は22~65歳 (平均39歳), 女性3, 男性2名であった.2例に便培養にてY.e.が証明され, 全例にY.e. (0 : 3) に対し80倍以上の血清抗体価上昇を認めた. (1) 自覚症状として虫垂炎様症状を呈したものはわずか2例にすぎなかった.一方, 理学的所見における回盲部圧痛が全例に認められ小腸造影施行のきっかけの1つになっていた. (2) 終末回腸のX線像は浮腫, パイエル板およびリンパ濾胞の過形成の所見の椎移により経時的に5期に分類された。 (3) 終末回腸の内視鏡像として, 境界鮮明な潰瘍, びらん, タコイボ隆起, 粗〓粘膜, 発赤が認められた。 (4) 本症では大腸にもタコイボ隆起が多発性に認められ, その生検組織像はリンパ球の浸潤あるいはリンパ濾胞の過形成から成っていた.
  • 北野 厚生, 松本 誉之, 日置 正人, 橋村 秀親, 吉安 克仁郎, 大川 清孝, 桑島 士郎, 小林 絢三
    1984 年 37 巻 6 号 p. 673-677
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    抗生物質に起因する非偽膜性出血性腸炎は, 抗生物質投与2~3日後に突発的に腹痛, 下痢, 下血を生じ, 炎症所見を伴う.症状の割に理学的所見は軽度といえる.
    起因薬剤としては合成ペニシリンが大半を占め, 基礎疾患, 投与方法, 投与量に一定の傾向はない.診断には大腸内視鏡検査が有用で, かつ大腸全域の観察が肝要である.病変部にはびまん性のerosion, 出血がみられるが, 非偽膜性で, 主病巣の近傍の粘膜の散在性のerosionや出血斑などは特徴的といえる.
    本症は腸内細菌のなかでも嫌気性菌のClostridium difficileのenterotoxinにより粘膜を障害するとする偽膜性大腸炎と同じ病態生理に基づくとするものや, Klebsiella oxytocaに発生因子を求める考え方などがある.
  • 多田 正大, 川井 啓市
    1984 年 37 巻 6 号 p. 678-684
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    抗生物質の投与が原因である偽膜性大腸炎について, 古くから注目されてきたが, 最近, 偽膜を形成しない出血性大腸炎も注目されてきている.これらの抗生物質起因性大腸炎の病因, 病態を追求するにあたって, 自験例65例の臨床像の解析を行った.その結果, 偽膜性大腸炎は高齢者に好発し, lincomycin系抗生物質が起因することが多く, 腹部鈍痛, 下痢, 腹満, 残便感を訴え緩徐に発症し, 病変範囲は全大腸におよぶことが多かった.出血性大腸炎はあらゆる年齢層に発症し, 女性に好発し, 合成penicillinによっておこることが多く, 突然に腹部疝痛, 下痢, 下血, 裏急後重を訴えることが多く, 横行結腸を中心にビランを形成した.両疾患の病態に著しい相違点がみとめられた.
    偽膜性大腸炎の発生機序の一面をさぐる目的で, 水素ガスクリアランス法を用いて本症患者の直腸粘膜血流量を測定したところ, 活動期には血流は著しく低下していた.粘膜血流の低下が本症の原因であるのか, 結果であるのか断定はできないが, 偽膜性大腸炎は血流の低下した高齢者に多いこと, 古典的にも抗生物質の投与がなくて手術後に本症の発生がみられたとする報告もあることより, 潜在的ないし一時的な粘膜血流の低下が一因となって, Clostridium difficile等の細菌毒素と共に偽膜形成が起ることが推定された.
  • 池田 孝明, 堀 雅晴, 中川 健, 高橋 孝
    1984 年 37 巻 6 号 p. 685-690
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    1947年より80年までに癌研外科にて手術した大腸癌は1553例である.初回手術時肝転移の頻度は結腸癌の方が, 直腸癌より高い傾向にあり, 再発としての肝転移は, 結腸癌, 直腸癌に頻度の差は認められない.再発としての肺転移は, 直腸癌の方が結腸癌より有意の差で頻度が高く, 直腸癌の場合, 深達度pmより肺転移が認められた.初回手術時肝転移巣切除21例, 再発肝転移巣切除6例, 再発肺転移巣切除14例で切除後各々の平均生存期間は22.8カ月以上, 19.0カ月以上, 40.0カ月以上である.
    今回の結果では生存期間, 原発巣の深達度, リンパ節転移の頻度を考えあわせると再発肺転移巣切除症例の方が, 肝転移巣切除症例より根治的意味が強いと考えられた.
  • 江藤 和美, 西沢 護, 牧野 哲也, 古沢 英紀, 中村 恭一
    1984 年 37 巻 6 号 p. 691-698
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    大腸粘膜を実体顕微鏡にて拡大観察し, 得られた種々の微細異常腺口模様像をその組織型と対比させてゆくうち, 実体顕微鏡では過形成性結節及び化生性ポリープときわめて類似するが, 組織学的には腺管に形態的変化はなく, 上皮表層のみに軽度のジグザグした乱れを呈する病変が数多く存在するのに気付き, これを粘膜上皮異常となずけた.この粘膜上皮異常の本態を解明するため, これと過形成性結節および化生性ポリープとを比較検討した.また実体顕微鏡下の微細異常腺口模様像より腺腫と腺腫以外の隆起性病変との鑑別の可能性を検討した.
    粘膜上皮異常, 過形成性結節および化生性ポリープは実体顕微鏡による拡大観察では鑑別が困難であり, これらは同属の病変ではないかと推定した.微細異常腺口模様像より腺腫と腺腫以外の病変は, 一部の例外を除けば可能である.
  • 吉井 由利, 小林 世美, 松浦 昭, 春日井 達造
    1984 年 37 巻 6 号 p. 699-705
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    外来診療における大腸癌のスクリーニング法として, 1979年6月から1年間の外来受診者中の1003名を対象とし, 制限食下に “便潜血スライドシオノギB” を用いて, 2日連続便潜血テストを行い, 1日でも陽性の場合を陽性とし, 上部, 下部消化管検査施行後3年以上経過観察の可能であった936名においてこの方法の有用性を検討した.
    被検者936名における潜血テスト陽性率は20%, 消化管出血性疾患に対するsensitivityは71%, specificityは92%であった.潜血陽性者におけるpredictive valueは, 出血性疾患に対して67%, 消化管腫瘍に対して38%, 大腸腫瘍に対して18%であった.発見大腸癌20例における潜血テストのsensitivityは90%と高率で, 18例中15例が2日連続陽性で, 早期大腸癌7例中6例が陽性であった.
    従って, 外来診療におけるシオノギスライドBによる便潜血テスト2日連続法は, 極めて有用な大腸癌スクリーニング法である.
  • 千葉 満郎, 中島 均, 佐野 正明, 福士 道夫, 相沢 中, 吉田 豊
    1984 年 37 巻 6 号 p. 706-713
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    1970年より1983年までの, 教室の潰瘍性大腸炎緩解退院症例81例 (軽症37例, 中等症42例, 重症2例) につき, 本症の活動性指標とされる検査値をretrospectiveに検討した.退院時における異常所見頻度は, 貧血 (血色素量 : 男13g/dl以下, 女12以下) が41%ともっとも多く, 次いで, 低蛋白血症24%, 高α2グロブリン血症18%であった。赤沈亢進, 低アルブミン血症, CRP陽性, 白血球増多は, すべて4%以下と低頻度であった.重症度でみると, 中等症の65%に, 軽症の35%に, 何んらかの異常がみられた.これら異常値は, ほとんどが正常化可能であった。長期緩解例の退院時検査値は, 易再燃例に比し, 血色素量がやや高く, α2グロブリンが減少していたが, 有意差はなかった.貧血は男女ともに同頻度でみられ, 貧血症例の半数例以上で鉄欠乏があり, 鉄剤が有効であった.本症の活動性指標検査値は, すべて正常化し得るものであり, 本症の治療, 経過観察において, これらの指標の完全な正常化を目標とすべきと考えられた.
  • 川村 慶三
    1984 年 37 巻 6 号 p. 714-724
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    生後6週齢のドンリェウラットにDMHを週1回, 15mg/kgずつ30週にわたって投与し, 投与完了後5週以内に屠殺して大腸に発生した隆起性病変およびその周辺粘膜および平坦背景粘膜の病理学的検討を行ったところ, 全例に隆起性病変の発生をみとめた.103個の隆起性病変のうち94個 (91.3%) が invasive cancerであり, そのうち70.2%は高分化型腺癌であった.隆起性病変周辺および平坦背景粘膜では100個の無作為に抽出したブロックの切片のうちに, 85病巣の異型腺管巣をみとめた.DMH投与ラットの隆起性病変の周辺および平坦背景粘膜にみられる正常腺管巣では, 細胞核DNA量の最頻値, 分散幅, 平均値は対照群と差がないが, over 3cおよび over 4cの出現率が対照群に比して大きく, 腺管の中間層, 表層にも over3c, ovev 4cの出現をみることが特徴的であった.
  • 石田 秀世
    1984 年 37 巻 6 号 p. 725-734
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    人工肛門造設術後の合併症を早期合併症, 後期合併症に分け造設術式ならびに造設位置別に発生率の検討を行った.
    一次開口粘膜翻転法および腹膜外トンネル法は二次開口粘膜非翻転法および腹膜内法に比べて早期合併症と人工肛門に起因するイレウスの発生が少なかった。後期合併症のうち狭窄は二次開口粘膜非翻転法に比べて, 一次開口粘膜翻転法が有意に低かった.腸脱出および傍人工肛門ヘルニアでは腹膜内法に比べて腹膜外トンネル法は発生率が低い傾向がみられ, また, 造設位置に関しては腹直筋内 (経腹直筋的) 造設はその発生率が著しく低かった.
    以上より, 一次開口粘膜翻転法, 腹膜外トンネル法, 腹直筋内 (経腹直筋的) 造設は, 合併症防止の点からみて有効であり推奨すべき方法と思われる.
  • 安尾 信, 生沢 啓芳, 山田 恭司, 荘 正幸, 竹下 俊文, 亀谷 忍, 飯島 登, 品川 俊人
    1984 年 37 巻 6 号 p. 735-740
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    最近われわれは直腸癌の陰茎転移例を経験したので報告した.
    症例は48歳男性.原疾患は下部直腸癌.腹会陰式直腸切除による根治術の約1年後, 肝転移・骨盤腔内腫瘍を発見され再入院. MMC動注・放射線照射などを行った.その後まもなく陰茎に持続性勃起症・白色硬結が現われた.硬結は生検にて転移性癌と診断されたため, Laserによる焼灼を行ったが効なく, 肺転移も加わり, 術後1年9カ月で死亡した.
    転移性陰茎癌は欧米でも1979年までに166例が報告されているのみであり, 本例は直腸癌の陰茎転移例としては本邦3例目である.陰茎への転移経路はPaquinらが詳述しており, 本例では静脈逆行性および三次塞栓性転移が最も考えられた.しかし陰茎転移がまれである理由はなお不明である.転移性陰茎癌は全身転移の末期に現われるため根治法はないが, 直腸癌による静脈逆行性・リンパ管逆行性転移の予防には側方郭清が重要と考えられる.
  • 佐々木 一晃, 中山 豊, 後藤 幸夫, 早坂 滉, 石山 勇司, 宮下 秀隆
    1984 年 37 巻 6 号 p. 741-744
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    小児の肛門疾患は決して稀なものでなく, 日常外来診療においてしばしば遭遇するものである.1年7カ月間に受診した15歳以下の患者314名を対象として小児の肛門疾患について検討を加えた.小児患者は, 全体の3.64%を占めた。疾患別には, 裂肛が最も多く56.7%, ついで痔瘻, 内痔核, 肛門〓痒症であった.成人における各疾患の頻度とかなり異なっていた.また, 性による特殊性も認められ, 乳児痔瘻は全例男児であった.女児の乳幼児においては, ほとんどが裂肛患者であった.その他の疾患においても, 小児期における解剖学的未発達さ, 性による要素, 免疫学的要因などが重要な要素となり, これらが解消されるに従って軽快した.つまり, 幼小児期においては, 一般に適切な保存的療法が重要である.
  • 鳥井 剛司, 咲田 雅一, 鈴木 源一, 谷口 弘毅, 佐藤 秀一郎, 今城 茂良, 春日 正己, 鹿野 実, 藤田 佳宏, 間島 進
    1984 年 37 巻 6 号 p. 745-750
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    近年, わが国における大腸癌の罹患率および死亡率は増加傾向を示しており, その早期発見のための大腸癌集団検診の重要性およびスクリーニング法の確立が急務とされている.
    Culling 等は, 大腸腫瘍性病変の背景粘膜の粘液染色の特徴から腫瘍性病変の診断が可能であると報告している.そこでわれわれは彼等の報告したPeriodic Acid-Thionin Schiff/Potassium Hydroxide/Periodic Acid-Schiff (PAT/KOH/PAS) 染色を大腸癌集団検診の2次スクリーニングとして用いた.35歳以上の2176名を対象に, 1次スクリーニングとしてヘモカルトIIによる3日間連続便潜血反応を行い, この陽性者169名に, 2次スクリーニングとして直腸診による便潜血反応および直腸粘液のPAT/KOH/PAS染色を行い, 大腸癌は2例中2例, 大腸ポリープは4例中4例, 大腸憩室症は13例中9例がPAT/KOH/PAS染色陽性であった.PAT/KOH/PAS染色は, 大腸癌集団検診のスクリーニングの1つの手段として有用であると評価出来るものと考えられる.
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