日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
ISSN-L : 0047-1801
53 巻 , 7 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 衣笠 昭
    2000 年 53 巻 7 号 p. 425-430
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    わが国における古来よりの肛門疾患の治療の変遷を文献を中心に検索し,その方法を現在の治療と比較し解釈した.とくに江戸時代に名声を挙げた本間棗軒の手術術式を詳述し,以後平成11年までの治療の発展につき述べた.
  • 山本 聖一郎, 固武 健二郎, 津浦 幸夫, 北郷 実, 小山 靖夫
    2000 年 53 巻 7 号 p. 431-436
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/12/03
    ジャーナル フリー
    血清Alpha-Fetoprotein(以下,AFP)が高値を示す大腸癌はまれであり,臨床病歴の記載が明確なAFP産生大腸癌の報告例は19例であった.著者らは高度の肝転移を伴うAFP産生S状結腸癌に対して肝動注化学療法を施行した1例を経験したので報告する.
    症例は49歳,男性,S状結腸癌の多発肝転移の診断で来院した.腹部CT上は肝転移の占有率は約90%で,血清AFP値は24,333ng/mlと著明な高値を示した.原発巣の狭窄,出血は高度でなく,肝機能障害が出現していたため,原発巣を切除せずに肝動注化学療法を施行し,腫瘍マーカーは一時的に低下した.6カ月後に原発巣の狭窄症状と出血が高度となりHartmann手術を施行し,その後も肝動注化学療法を継続したが,初発時から10カ月後に癌死した.AFP産生大腸癌での化学療法の奏効例の報告はないが,自験例は短期間ながら肝動注化学療法が延命に寄与した可能性がある.
  • 田辺 美樹子, 山口 茂樹, 籾山 信義, 池 秀之, 大木 繁男, 嶋田 紘
    2000 年 53 巻 7 号 p. 437-440
    発行日: 2000年
    公開日: 2010/03/03
    ジャーナル フリー
    比較的長い茎を有するIp型sm癌に第2群リンパ節転移を認めた症例を経験した。症例は72歳,女性,血便を主訴として精査したところ,S状結腸に長径30mm,結節状のIp型病変を認め,生検で中分化腺癌と診断された.術前診断は,工藤分類で深達度SM1以下,リンパ節N(-)で,腫瘍径が3cmと大きいため腹腔鏡補助下S状結腸切除術,D2リンパ節郭清を施行した.切除標本のリンパ節は術中迅速診断でn2(+)であったため,開腹移行,D3に加え216番リンパ節郭清を行った.摘出標本は長径30mm,茎の長さ13mmと長いstalkを有するIp型の中分化腺癌で,深達度はsm1c,ly1,V0であった.リンパ節転移は252番まで認めnn2(+)だった.
  • 安井 昌義, 柳生 俊夫, 岸渕 正典, 遠藤 省三
    2000 年 53 巻 7 号 p. 441-445
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    症例は33歳,女性.1カ月前より粘血便.排便時間の延長,排便時の直腸粘膜の脱出を自覚.初診時直腸診で肛門縁より4cmの前壁中心に径3cmと2cm大の半球状,弾性硬で表面平滑な隆起を触知.大腸内視鏡検査で同部に2つの粘膜下腫瘍様の隆起を認め,その隆起の間には類円形のpunched-out様の潰瘍を認めた.骨盤MRI検査では腹膜翻転部の直腸前壁に径5cmの多胞性の腫瘤を確認.内視鏡下生検の病理組織像では,粘膜固有層にfibromuscular obliterationを認め,大きな嚢胞成分を持つ深在嚢胞性大腸炎型の直腸粘膜脱症候群と診断した.以後,緩下剤の投与と排便習慣の改善を指導することにより自覚症状は消失した.しかし,1年7カ月目の大腸内視鏡検査では粘膜面の潰瘍は治癒していたが,粘膜の隆起は残存し,MRI検査でも嚢胞の大きさには変化はなく経過観察中である.
  • 菊池 隆一, 野口 剛, 久保 宣博, 船田 幸宏, 内田 雄三
    2000 年 53 巻 7 号 p. 446-449
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    患者は75歳女性.平成8年9月,便潜血反応陽性にて近医受診し,S状結腸巨大憩室症と診断されたが放置していた.平成9年10月,再び便潜血反応陽性を指摘され,また下腹部鈍痛も出現してきたため当科を紹介受診した.画像所見では,腹部単純X線において下腹部に直径約5cmの円形のガス像を認め,注腸によりS状結腸巨大憩室症と診断した.下部消化管内視鏡では憩室口は確認できなかった.術中所見は,大網,小腸,左卵巣と強固に癒着した直径7cmの嚢胞様の憩室を,S状結腸ほぼ中央に認め,S状結腸切除術を施行した.病理組織学的診断では,憩室壁は筋層を欠き偽性憩室の所見であった.
  • 豊島 明, 遠藤 健, 高山 尚久, 武村 民子
    2000 年 53 巻 7 号 p. 450-455
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    難治性痔瘻を合併した全大腸炎型の潰瘍性大腸炎の1例を経験した.炎症性腸疾患に肛門病変を合併することは知られているが,本症例のように潰瘍性大腸炎に高度の痔瘻病変を伴った手術例は稀であった.Crohn病に合併する肛門病変との鑑別も加味し,若干の文献的考察を加え報告した.患者は50歳,男性.1983年,20回以上の下痢と血便を主訴に発症し,大腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断された.ステロイド,サラゾスルファピリジンを約14年間内服し,再燃緩解を繰り返した.1990年,下痢の悪化に伴い肛門周囲膿瘍・痔瘻・肛門管狭窄を併発.切開排膿術を施行したが再発増悪した.大腸の病変も高度であり,1997年一期的大腸全摘術,pouch ileostomyを施行した.合併症等を生じることなく痔瘻は完治し,経口摂取可能,肛門部痛の改善,社会復帰等,QOLの向上を認めた.UCにおける手術々式の決定に際し,肛門病変の重要性が示唆された症例と考えられた.
  • 武川 悟, 國井 康弘, 岡田 豪, 笠巻 伸二, 石引 佳郎, 川瀬 吉彦, 坂本 修一, 冨木 裕一, 坂本 一博, 鎌野 俊紀, 鶴丸 ...
    2000 年 53 巻 7 号 p. 456-460
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    消化管癌術前の注腸造影検査で診断された虫垂憩室6例を経験した.第1例は胃癌の手術後に虫垂憩室穿孔による汎発性腹膜炎をきたした.残りの5例は初回手術時に切除した.虫垂憩室は高率に穿孔をきたすため,開腹手術時に炎症の有無にかかわらず予防的切除を行うことが望ましい.また虫垂憩室には盲腸・上行結腸憩室を併存する症例が多く,虫垂憩室の存在を念頭においた検査を行うことが,術前診断率を向上させるうえで重要である.
  • 2000 年 53 巻 7 号 p. 461-468
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 2000 年 53 巻 7 号 p. 469-507
    発行日: 2000年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
feedback
Top