日本大腸肛門病学会雑誌
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54 巻 , 2 号
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  • 大平 猛, 小西 文雄, 佐藤 勉, 永井 秀雄
    2001 年 54 巻 2 号 p. 79-85
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    びまん浸潤型大腸癌における転移・浸潤関連因子の発現性を限局性発育を示す他の大腸癌における各因子の発現性と比較することによって,びまん浸潤型大腸癌における各因子の発現性の特徴を検討してみた.1990年から1999年までに経験されたびまん浸潤型大腸癌5例と,限局発育型大腸癌20例における原発巣組織を評価対象とした.浸潤・転移関連因子は,転移成立において重要と思われる10因子を選択し免疫組織学的に評価した.P値<0.05で有意差がみられたのはα-catenin,β-catenin,MT2-MMP,cMETreceptor,の4因子で,P<0.07で傾向をもって差を認めた因子はKAI-1であった.今回評価されたびまん浸潤型大腸癌では限局発育型大腸癌に比べて細胞間接着関連因子の減弱と,膜型マトリックス分解酵素系因子および細胞増殖関連因子の増強が特徴的であった.また血行性転移の成立に必要とされる糖タンパクの発現性が減弱していたことが注目された.
  • 佐野 純, 北村 文近, 国枝 克行, 佐治 重豊
    2001 年 54 巻 2 号 p. 86-94
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    〔目的〕:大腸癌肝転移における血管新生の影響を検討するために,症例を同時性肝転移群,異時性群および非再発群に分け,各群原発巣における微小血管密度(MVD)およびVEGF,PD-ECGF,p53,CD44,nm23,PCNA発現を免疫組織化学的に検索し,異時性肝転移予測の可能性を推察した.
    〔結果〕:1)MVDについては,同時性群が他群より,また異時性群が非再発群より有意に高値であった.2)VEGF発現増強につれ肝転移例の頻度が増加し,非再発例は減少した.3)CD44陽性率は同時性群,異時性群で非再発群より有意に高値であり,逆にnm23陽性率は有意な低値を示した.4)PCNAL.I.は肝転移時期との間に有意の相関を示した.〔まとめ〕:開腹時所見や病理診断で差がなくとも,原発巣でのVEGFとCD44が高発現で,MVDとPCNAL.I.が高く,nm23が減弱している症例は異時性肝転移をきたす可能性が高いと推察された.
  • 平 康二, 菱山 豊平, 中村 豊, 加藤 紘之
    2001 年 54 巻 2 号 p. 95-99
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    症例は16歳,男性.約7日前に半調理状態の焼肉を摂取し,その後,腹痛,下痢,発熱が出現したため某医を受診し,急性腸炎の診断で治療するも症状が改善しないため当科を紹介された.腹部X線,腹部CTでは腹水貯留,麻痺性イレウスの像を呈していた.汎発性腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.開腹すると右側結腸は蜂窩織炎に陥り,盲腸に穿孔を認めたため,右側結腸切除術を行った.術後前医で提出された便培養の結果vero毒素陰性の下痢原性大腸菌O-153が検出され手術所見とあわせて本例をvero毒素陰性の下痢原性大腸菌O-153による大腸炎に起因した大腸穿孔と診断した.組織学的には粘膜に一部びらんを認め,全層性の蜂窩織炎と粘膜下層の小静脈に血栓形成を認めた.本例は血栓性微小血管症による二次的変化として腸管の虚血,穿孔を来したものと推察された.
  • 照屋 剛, 宮里 浩, 与儀 実津夫
    2001 年 54 巻 2 号 p. 100-104
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    直腸肛門部悪性黒色腫はまれで,早期に血行性やリンパ行性転移を来しやすく予後不良である.今回,本疾患2例について報告する.症例1は68歳・女性,排便時の肛門痛を主訴に,症例2は69歳・女性,排便時の出血にて当院を受診した.2症例とも直腸後壁に隆起性病変を触知し,生検で悪性黒色腫と診断された.術前に遠隔転移や鼠径リンパ節への転移は認めず,腹会陰式直腸切断術を行った.症例1は術後にDAV療法を行ったが,手術から2年後に肺転移と腹腔内再発をきたし死亡した.症例2は希望により術後の化学療法は施行せずに経過観察を行った.初回手術から2年後に急性胆嚢炎を発症し,開腹下胆嚢摘出術を行ったところ悪性黒色腫の胆嚢転移と診断された.その後,脳や肺転移を来し,初回手術から3年後に死の転帰をとった.
  • 丸山 亮, 中野 眼一, 野口 剛, 菊池 隆一, 内田 雄三
    2001 年 54 巻 2 号 p. 105-108
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
    内痔核手術において,術後の疼痛日数,創の治癒日数,肛門機能,合併症に関し,半閉鎖術式,全閉鎖術式のいずれが適切か明らかにするため,肛門皮膚縁まで創を閉鎖した30例(半閉鎖群)と,ドレナージ創まで全て閉鎖した30例(全閉鎖群)の比較を行った.半閉鎖群は,男性18例,女性12例,平均年齢51.2歳.全閉鎖群は,男性17例,女性13例,平均年齢53.8歳.治癒日数は,半閉鎖群が31.4±10.3日,全閉鎖群が259±9.0日であり,全閉鎖群が有意に短かった.さらに全閉鎖群では,51歳以上の男性において治癒日数の有意な短縮が認められた.合併症では,全閉鎖群の51歳未満の症例において皮垂の頻度が高かった.疼痛日数,肛門機能については,両群間に差を認めなかった.全閉鎖術式は,51歳以上の男性の治癒日数の短縮に有用であり,半閉鎖術式に比し疼痛日数,肛門機能など遜色のない術式であると考えられた.
  • 2001 年 54 巻 2 号 p. 109-115
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 54 巻 2 号 p. 116-125
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 54 巻 2 号 p. 126-128
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 54 巻 2 号 p. 129-136
    発行日: 2001年
    公開日: 2009/06/05
    ジャーナル フリー
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