Zairyo-to-Kankyo
Online ISSN : 1881-9664
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56 巻, 4 号
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展望
解説
  • 南雲 道彦
    2007 年 56 巻 4 号 p. 132-147
    発行日: 2007/04/15
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    水素脆性破壊の特徴を主に実験結果からまとめた.水素が作用する破壊過程を明らかにするために,通常の破壊と比べて異なる点に注目した.破面形態の特徴や R 曲線の解析から調べたき裂の発生及び進展過程を示した.水素による塑性不安定性の助長も破壊の前駆過程として取り上げた.遅れ破壊の力学的側面として応力緩和やクリープを紹介し,また外部応力や水素ポテンシャルなどの環境変動の効果についても述べた.
論文
ノート
  • 町澤 健司, 竹中 浩一, 平田 陽一, 長尾 雅志, 大中 紀之, 板垣 昌幸
    2007 年 56 巻 4 号 p. 158-164
    発行日: 2007/04/15
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    吸収式冷凍機内の銅イオンの回収技術について検討し,以下に要約する結果を得た.
    (1) 実機における冷媒およびLiBr溶液中の銅イオンおよび酸化物の濃度および存在形態を調査し,銅イオンの回収技術の基礎データとした.
    (2) 電解による銅イオン回収法について検討し,カソード電極電位を-1.0~-0.6 V vs. SSEに保持することで効率良く銅イオンを捕捉回収できることを確認した.
    (3) 2 電極方式の銅イオン電解回収装置を試作した.実機にて適用,評価し,カソード電極に銅イオンが還元析出し,冷媒およびLiBr溶液中の銅イオンを目標レベルである1 mg dm-3以下に維持できることを検証した.
    (4) 活性金属電極を応用した置換型浄化フィルターを開発した.実験室および実機で冷媒および LiBr 溶液中の銅イオンおよび酸化物を目標レベル以下に維持できることを検証した.
  • 町澤 健司, 竹中 浩一, 平田 陽一, 小杉 羊一, 大中 紀之, 板垣 昌幸
    2007 年 56 巻 4 号 p. 165-169
    発行日: 2007/04/15
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    経年運転された稼動中の吸収式冷凍機の蒸発器スプレーノズルが閉塞し,性能低下に至るトラブルが散見されている.この問題解決のため,化学洗浄による閉塞解消技術について検討し,以下のことを明らかにした.(1)銅チューブに腐食損傷を与えず,かつ高効率な薬液として有効なHClベースにL-アスコルビン酸を添加した化学洗浄薬液を開発した.(2)開発剤による実機内の化学洗浄によりノズルの閉塞が解消され,15%程度まで低下した運転性能 85%以上まで回復する効果を確認した.また,(3)開発した化学洗浄液によるCuチューブの腐食損傷が全く問題ないレベルであることを確認した.
  • 山手 利博
    2007 年 56 巻 4 号 p. 170-174
    発行日: 2007/04/15
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    ファンコイルユニットの銅管と U ベンドとのろう付け部において,ろう材は腐食されず,ろう材に接する軟質銅管が一方的に腐食された.未使用のろう付け部サンプルについて,水道水中でろう材と銅の自然電位を測定した結果,ろう材は銅に対して約100 mV 貴な電位を示した.腐食原因はろう材をカソード,銅をアノードとする異種金属接触腐食によると推察される.
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