材料と環境
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57 巻, 10 号
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展望
解説特集号
解説
  • 藤井 哲雄
    2008 年57 巻10 号 p. 422-423
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2009/03/20
    ジャーナル フリー
    腐食問題に対するコンサルティング・ビジネスの意義は日本ではよく認識されていない.それは腐食問題の価値判断の困難さによるものである.また,コンサルタントを活用するビジネス習慣が確立されていないように思える.しかし,この特殊な技術においては腐食専門家に対する潜在的な期待は大きいはずである.このレポートでは腐食コンサルタントとしてのこれまでの経験を述べる.
  • 鈴木 紹夫
    2008 年57 巻10 号 p. 424-426
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2009/03/20
    ジャーナル フリー
    わが国においてもようやく先進諸外国並みにメーカー,ユーザー,ファブリケーターなどの企業に所属しない防食技術者がコンサルタントとして活躍することが期待される時勢となった.これまでこの分野を支えてきた団塊の世代の防食技術者,腐食学者が定年退職の時期を迎え,企業側の技術者が手薄となったことが背景として存在する.筆者が腐食防食技術を主業務とする技術士事務所を開所して8年有余を経過したので,これまでに手がけた主な活動実績を示し,当技術分野で活動する技術コンサルタント業務の実態の一例として紹介したい.
  • 齊藤 明夫
    2008 年57 巻10 号 p. 427-429
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2009/03/20
    ジャーナル フリー
    地域における腐食防食技術コンサルティングにおける幾つかの問題点を指摘した.すなわち,コンサルタントの不足,経済的観点からの問題,腐食障害の多様性に基づく問題,中途半端なコンサルタントの存在などである.同時に,腐食防食技術に関する知識の普及の重要性をも指摘した.
  • 井上 政春
    2008 年57 巻10 号 p. 430-434
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2009/03/20
    ジャーナル フリー
    筆者は腐食防食技術コンサルタント業務を展開して10年になろうとしている.コンサルを始めた当時は学問的,化学設備腐食の経験を生かした対応はできたものの実際の評価試験ができず実証性に欠ける上に迅速な回答がなされないことがあった.
    また,化学設備以外の腐食問題の相談では苦慮したことが多々あり,各腐食の専門家とのコンタクトを図った.評価試験,人脈の大切さを痛感して分析事業と一体化したコンサルタントの実行と各専門家との交流を重要視した結果,本業務が成功に至った経緯を述べる.
  • 長野 博夫
    2008 年57 巻10 号 p. 435-440
    発行日: 2008/10/15
    公開日: 2009/03/20
    ジャーナル フリー
    (株)材料・環境研究所は広島大学発ベンチャービジネス36会社の中,7番目の会社である.会社のコンセプトやビジネスプランは,筆者が大学にいるときに考え,会社は2002年5月に設立した.アドバイザーとして4大学から6人の先生にお願いした.
    会社の経営理念は,
    1.コンサルティングの対象となるクライアント会社に全力を尽くす.
    2.真摯なコンサルティングで,どんな腐食の問題も断らないように努力する.したがって,広い範囲の腐食形態と金属材料を取り扱う.
    3.会社独自の腐食モニタリングシステムの開発に努力する.
    仕事を通じて幾多の喜びを感ずる.
    1)腐食コンサルティングおよび腐食工学教育を通じてわが国のみならず外国にも貢献できる.
    2)腐食の知識を用いて,世界初の新製造技術開発に挑戦できる.
    3)仕事をする上に年齢の壁がない.顧客に正しいコンサルティングができる限り,我々は年齢に関係なく仕事を続けうる.
    4)クライアントと一緒に新しい技術を開発し得る.
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