銅の腐食挙動および孔食形態に及ぼすシリカ,塩化物,硫酸イオンの影響を調べるため,シリカを含む人工淡水中に銅管を最長18カ月間浸漬した.20あるいは40 ppmのSiO
2, 10 ppmCl
−および10 ppmSO
42−を含む試験水に浸漬した銅管表面にマウンドレス型孔食に類似した孔食が発生した.80 ppmSiO
2を含む試験水に浸漬した銅管表面は白色粒子状スケールで覆われており,孔食深さは20, 40 ppmシリカを含む試験水のときよりも浅かった.20 ppmのシリカを含む人工淡水中のシリカ濃度は,人工淡水中に銅管が存在する場合,9カ月間で約2 ppmへと減少した.
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