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62 巻 , 7 号
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展望
論文
  • 長澤 慎, 松橋 亮, 木村 謙
    62 巻 (2013) 7 号 p. 254-258
    公開日: 2014/02/01
    ジャーナル フリー
    1 N-H2SO4中における純Fe,純CrおよびFe-Cr合金の腐食反応の見かけの活性エネルギー(ΔQa)を化学的に寄与する項と電気的に寄与する項に分離し,化学的活性化エネルギーの組成依存性について考察を行った.
    Fe-Cr合金の腐食反応はアノード反応である金属溶解反応が支配的であり,カソード反応であるHのH2への還元反応はCr濃度にあまり依存しないことを示し,金属の溶解反応に着目して,その化学的活性化エネルギーとCr濃度の関係について検討した.Fe-Cr合金の自然電位がCr濃度の増加とともに,直線的に低下する挙動を参照して,純Feと純Crの標準電極電位の貴・卑関係から,Fe-Cr合金の標準電極電位は,Cr濃度の増加に伴い,直線的に減少すると仮定し,ΔQaと電気的に寄与する項との差分から化学的な活性化エネルギー(Q0)を推定した.その結果,Q0は40%Cr以下ではCr濃度の増加とともに直線的に減少するが,40%Cr以上では逆に増加することを示した.
    また,得られたQ0に対して,熱力学的な部分モル量の加成性の概念を適用し,Fe-Cr合金中のFeとCr各々単独の化学的活性化エネルギー(部分モル活性化エネルギー)を算出した結果,純金属中に比べ,Fe-Cr合金中ではCrのQ0が著しく低下することを示した.これより,Fe-Cr合金の腐食速度がCr濃度の増加とともに増大するのは,純CrにおけるQ0に比べ,合金中におけるCrのQ0の方が大きく低下するためと考えられた.
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  • 斎田 知明, 中井 創平, 佐藤 克明, 黒田 健介, 興戸 正純
    62 巻 (2013) 7 号 p. 259-266
    公開日: 2014/02/01
    ジャーナル フリー
    304ステンレス鋼の表面,L断面(圧延平行)およびT断面(圧延直角)の孔食発生挙動に及ぼすS含有量の影響を明らかにするため,7,29および57 ppm Sを含有するt 25 mm厚板を試験片として,0.85 M NaCl水溶液による塩乾湿複合サイクル腐食試験(CCT)およびアノード分極測定を行った.CCTでは,T断面の発銹が,表面やL断面に比べて多い傾向にあったが,S量低減によりT断面の初期発銹は抑制されることがわかった.pH 7のNaCl溶液の場合,T断面の孔食電位(Epit)は,57 ppm S材で表面やL断面に比べてやや卑であったが,S低減にともない上昇した.一方,pH 1のNaCl溶液の場合,T断面のEpitはS量によらず低い値を示した.さらに,T断面においてMnS介在物を起点として発生したピットの断面形状を調べたところ,母材内部に伸びたMnS介在物とそれに沿って孔食が進展した様子が観察された.
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