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64 巻 , 6 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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展望
論文
第61回材料と環境討論会 速報論文特集
  • 本岡 隆文, 上野 文義
    64 巻 (2015) 6 号 p. 220-223
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    低線量率での塩化物水溶液中での炭素鋼の腐食挙動を,500 Gy/hのガンマ線照射下で塩化物イオン濃度の異なる塩化物水溶液を用いた腐食試験により調査した.照射により腐食速度は増大し,腐食速度が極大となる塩化物イオン濃度が存在した.腐食速度増大には塩化物水溶液の放射線分解で生成する酸化性化学種が関与していた.主な酸化性化学種は酸素と過酸化水素であり,放射線下での炭素鋼の腐食は酸素と過酸化水素の拡散過程に支配されていた.腐食速度の塩化物イオン濃度依存性と酸化性化学種濃度の塩化物イオン濃度依存性には良い対応関係が認められた.
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  • 境 昌宏, 坂本 千波
    64 巻 (2015) 6 号 p. 224-227
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と純アルミニウム1050とが接することで生じるガルバニック腐食について電気化学的測定により調査した.1050とCFRP積層板との間を流れるガルバニック電流を無抵抗電流計により7日間室温下で測定した.試験期間中,CFRPから1050へ流れたガルバニック電流は約2500~3500 μA/cm2であった.CFRPと短絡していない1050のガルバニック試験後の重量減がほぼゼロであるのに対し,CFRPと短絡した1050の重量減は207 mg/cm2であった.1050をCFRPプリプレグとじかに接触させて84日間3.5 wt% NaCl溶液中に浸漬したときの重量減は,1050どうしを接触させて浸漬したときの約60倍となった.これらの結果より,NaCl溶液中で1050がCFRPと接触すると1050の腐食が加速されることが明らかとなった
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  • 須田 伸吾, 世利 修美
    64 巻 (2015) 6 号 p. 228-230
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    アルミニウムA1050の孔食に及ぼすリン酸の影響が調べられた.直径10~20 μmの孔食が100 ppm以上のH3PO4が含まれ,かつ溶液温度333 K以上で発生することが腐食実験後の表面観察からわかった.腐食反応を構成するアノード反応とカソード反応がE-pH図の観点から考察された.
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  • 藤本 憲宏, 東 康弘, 澤田 孝
    64 巻 (2015) 6 号 p. 231-234
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    コンクリートポール(CP)中の鉄筋の腐食機構を明らかにするため,廃棄されたCPから取り出した鉄筋とコンクリート環境模擬溶液(弱アルカリ性溶液)に浸漬させた新品鉄筋の腐食状態を比較した.
    廃棄CPから取り出した鉄筋では,鉄筋表面を覆うスケール(Fe3O4)下において錆(α-FeOOH)の生成が認められた.模擬溶液に浸漬させた新品鉄筋においても,弱アルカリ性溶液において同様の錆(α-FeOOH)が認められ,コンクリートの中性化による鉄筋の腐食を実験的に再現することができた.
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  • 六車 美耶, 田中 秀和, 石川 達雄, 中山 武典
    64 巻 (2015) 6 号 p. 235-239
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    耐候性鋼の大気腐食をシミュレーションするため,Cr(III),Cu(II)およびNi(II)を含むFeSO4水溶液の空気酸化により人工鉄さびSchwertmannite (Fe8O8(OH)6SO4)を合成し,これらのα-FeOOHへの転移挙動を種々のpHで調査した.Cr(III),Cu(II),Ni(II)添加はSchwertmanniteの結晶化にほとんど影響しなかった.金属イオン非添加で調製したSchwertmannite粒子は長軸長265 nmの針状粒子であった.Cr(III)はSchwertmannite結晶中のFe(III)とおそらく置換することで取り込まれ,さらに粒子サイズが低下した.溶液中のCu(II),Ni(II)はFe(III)よりも粒子中に取り込まれにくいが,Cu(II)はSchwertmanniteの粒子成長をわずかに抑制した.Schwertmannite粒子はpH3-11でα-FeOOHに転移した.Schwertmanniteへの金属イオン添加はα-FeOOHへの転移を抑制し,とくに,Cr(III)はいずれのpHでもα-FeOOHへの転移を強く阻害した.これらの結果から,耐候性鋼の合金金属はSchwertmanniteからのα-FeOOHさび粒子の生成に強く影響し,その効果はCr(III)>>Cu(II)>Ni(II)になることが示唆された.
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  • 長坂 真人, 吉田 道之, 櫻田 修, 田中 誠, 北岡 諭, 山川 治
    64 巻 (2015) 6 号 p. 240-243
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    Rigid Media Tube Filter(RMF)は粗粒のアルミナをホウ酸アルミニウムの結合層(9Al2O3・2B2O3;9A2B)によって接合させたチューブ状ろ過材で,溶融アルミニウムから介在物を除去するのに用いられている.しかし,溶融アルミニウムが9A2Bの結合層を腐食する.RMFの耐食性を向上させるため,チタン酸イットリウム(Y2Ti2O7;YT)前駆体水溶液を用いてYTコーティングを行った.溶融アルミニウム含浸試験による耐食性評価の結果から,9A2B結合層は2週間で腐食されてしまったのに対し,YTによるコーティングを5回行ったフィルターは4週間経っても結合層が残存していることがわかった.
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論文
  • 市場 幹之, 阿部 啓介, 酒井 潤一
    64 巻 (2015) 6 号 p. 244-250
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    プレストレストコンクリート構造物には1400 MPa級の高強度PC鋼材が使用される.PC鋼材の水素脆化試験としてFIP Reportで規定され1),腐食防食学会のJSCE S 1201で試験手順が明確にされた試験法2)が知られている.この試験は,50℃,20%チオシアン酸アンモニウム水溶液中で最大200時間までの定荷重試験を行い,破断時間で評価を行う.本試験環境で,鋼中水素濃度が急激に高くなる試験初期の腐食挙動を研究した.溶存酸素は腐食反応を促進したが,空気と脱気雰囲気での6時間の浸漬試験では腐食速度や浸漬電位に顕著な差異は認められなかった.分極測定から腐食反応において溶存酸素に依存しないカソード反応の影響が大きいことが認められた.腐食生成物と鉄イオンの分析から,FIP試験の初期では鉄硫化物と鉄酸化物が同時に生成するものと推定された.
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  • 吉岡 信明, 吉田 敦紀
    64 巻 (2015) 6 号 p. 251-258
    公開日: 2016/01/22
    ジャーナル フリー
    複合サイクル試験および塩水噴霧試験で腐食生成物を作製し,多変量解析を用いたラマンイメージングによって塗膜下の腐食挙動を解析した.リン酸亜鉛処理またはジルコニウム系化成処理後,カチオン電着塗装を施した試験板を用いて,乾湿繰返しサイクル下の腐食挙動に対する化成皮膜の影響を考察した結果,いくつかの知見が得られた.リン酸亜鉛皮膜ではカット部直下に素材近傍まで腐食生成物が残存し,マクロ腐食の形態で腐食が進行することで腐食先端部近傍にβ-FeOOHが生成する.それに対し,ジルコニウム系皮膜ではリン酸亜鉛皮膜よりはカット部直下に腐食生成物が残存しにくいことや皮膜が有する諸性能により,マクロ腐食の形態になりにくいため,腐食先端部近傍にβ-FeOOHが生成しにくいと推定した.このような塗膜下の腐食挙動の解析に対して,多変量解析によるラマンイメージングが有用であることを確認した.
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