歯科検診は検査者の発語から適切な歯式を記述するが,用語の種類の多さなどの要因により誤記される例も存在する.そこで,ChatGPTが持つ,言語を理解して処理する能力を利用し,発語から自動的に歯式を生成する新規システムの構築を試みた.
Whisperで発語の文字起こしを行い,ChatGPTで歯式を表出するプログラムを作成した.歯周病検診マニュアル2023の歯式を対象とし,用語の種類をアンケートにより調査した結果から,上位90%を網羅する用語の種類を初期プロンプトに指定した.17名の歯科医師に3パターンの模擬歯式を発語させ,正解率を算出した.その結果,発語から歯式への変換の正解率は平均92%以上を示し,基盤となるシステムが構築できた.
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