日本歯科医学教育学会雑誌
Online ISSN : 2433-1651
Print ISSN : 0914-5133
34 巻, 3 号
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第37回日本歯科医学教育学会学術大会
<特別講演>
<シンポジウム1>
<シンポジウム2>
<シンポジウム3>
調査報告
  • 塩見 晶, 石﨑 裕子, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 長谷川 真奈, 藤井 規孝, 小林 正治, 小野 和宏, 前田 健康
    2018 年 34 巻 3 号 p. 92-99
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/20
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    抄録 現在, 歯科大学や大学歯学部ではそれぞれにおいて診療参加型臨床実習の改善・充実が図られている. 診療参加が学生に大きな教育効果をもたらすことには疑いの余地はなく, 歯科医師臨床研修にも同様のことが当てはまる. 一方, 診療参加型臨床実習・臨床研修を運営するためには, これらの制度に理解を示し, 協力を得られる患者を確保することが必要不可欠である. そこで, 新潟大学の診療参加型臨床実習および単独型プログラム歯科医師臨床研修の現状を把握するとともに, さらなる改善や発展に寄与するための資料を得ることを目的として, 新潟大学医歯学総合病院歯科における過去5年間の患者データと臨床実習・単独型プログラム臨床研修の内容を調査した. 調査期間中のおおよその平均は学生43名, 研修歯科医24名で, それぞれの一人当たり年間診療患者数は125名, 279名であった. 新患担当数も学生より研修歯科医のほうが多く, 歯科医師臨床研修に対しては患者の理解を得やすいことが示された. しかし, 臨床実習・臨床研修のプログラムから算出した診療従事可能日数と患者数を比較すると, いずれの患者数も妥当性が高く, 現状を最低限として維持すべきことが示された. また, 決して長くはない臨床実習・臨床研修を効率的に運営するためには, 連続性を考慮しながら連携して体制整備に努める必要があると考えられた.

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