東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
31 巻, 4 号
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学術集会発表論文
  • 佐藤 純基, 福武 勝典, 福士 伸一郎, 佐古 大成, 高橋 寛, 関口 昌之
    2019 年 31 巻 4 号 p. 447-451
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/29
    ジャーナル フリー

    今回われわれは橈骨手根関節脱臼を伴った背側Barton・Chauffeur合併骨折の2例を経験した.2例ともDumontier分類group IIであり,橈骨茎状突起骨片の解剖学的整復固定を行うとともに,背側の小骨片をFrag-Loc® Compression Screwを用いて固定した.症例1では,プレートを若干遠位設置にせざるをえなかったため,症例2では,あえてプレートの有窓部からFrag-Loc® Compression Screwを刺入する工夫をし,背側の小骨片を確実に固定することができ,有用な方法と考えられた.

  • 関根 巧也, 河野 慎次郎, 大村 泰人, 中山 太郎, 山崎 将吾, 織田 弘美
    2019 年 31 巻 4 号 p. 452-455
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/29
    ジャーナル フリー

    外傷性母指ボタン穴変形に対する治療は,保存療法を行い無効であった場合に手術療法を行うとする報告や手術療法を積極的に進める報告などがあるが,症例が少ないこともあり統一した見解が得られていない.今回われわれは外傷性母指ボタン穴変形を1例経験した.主な病態は長母指伸筋腱(EPL腱)の亜脱臼で,その治療はEPL腱の尺側亜脱臼を解剖学的位置へ整復することが重要であり,積極的な手術療法が望ましいと考えた.

  • 畑中 渉
    2019 年 31 巻 4 号 p. 456-459
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/29
    ジャーナル フリー

    動物咬傷の多くは外来処置で治癒するが,受傷部位や,受傷形態,治療開始までの期間などによって重症化する場合がある.

    直接手術加療を行った動物咬傷例を対象に,性別,年齢,加害動物の種類,受傷直前の状況が判明している場合のその状況,受傷部位,受傷から最終的な治療開始までの日数,当科受診時の併発症,初診から手術までの日数,術式,抗菌薬投与期間,入院日数,加療期間,転機,患者意識について調査した.

    受傷から最終的な治療開始までの日数が長期間だった例は,前医での不適切な治療を受けた例と,ヒト咬傷例であった.人咬傷の場合,受傷原因を故意に偽ったり,感染が併発してから受診したりすることがあるので注意が必要である.

症例報告
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