65歳以上の原発性骨粗鬆症女性患者116名を対象とし,筋量減少を合併した原発性骨粗鬆症患者の特徴について横断的に調査をした.その結果,筋量が減少している群において,大腿骨頚部・近位部骨密度が低下しており,低栄養状態である可能性が示唆され,歩行機能,活力,社会的生活機能,心理的障害という点で腰痛や健康関連quality of lifeのスコアが低いことがわかった.
近年,入院期間の短縮,早期の機能回復,変形癒合の防止を目的とし,小児大腿骨骨幹部骨折に対して手術を推奨する報告が散見される.今回Titanium Elastic Nail Systemを用いて加療した2例を経験した.早期から全荷重歩行訓練が開始でき,骨癒合は良好で合併症はなかった.Kirshner wireに比べ高価であるが,手術手技の簡便さ,良好な固定性と骨癒合の点から有用な治療法と考えられた.