日本中央競馬会競走馬総合研究所報告
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1989 巻, 26 号
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  • 石井 喜八, 天野 勝弘, 桜岡 広
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 1-9
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    馬の走行中のフォームを四肢の着地順序, 接地・空輸時間, 4つの歩幅 (SL), 完歩幅, およびピッチから分析した.
    7頭のサラブレッド種が走行するフォームを高速度カメラで撮影し, フィルムディジタイザーにより, 上記の測定値を算出した. 走速度は, 400m/minから900m/minまでの6速度であった.
    結果は, 以下の通りであった.
    1) 四肢の着地順序からみると, 速度ごとの左手前, 右手前の割合は, 396m/minで6:1, 527m/minでは5:2, 593m/minでは2:5, 712m/minでは5:2, 831/minでは2:5, 950m/minでは3:4であった.
    2) 接地時間および空輸時間はともに, 同一速度では4本の肢の間に差はなかった. 一方, 走速度の増加にともない, 接地時間は有意に減少したが, 空輸時間は変化しなかった.
    3) 4つの歩幅の中で, 後に着く後肢と先に着く前肢間の距離であるMid SLは, 走速度の増加にともない増加した. 同様に, 空輸期の歩幅であるAirbome SLも走速度の増加にともない増加した. これらのSLの増加は, 完歩幅を伸ばすことに貢献していた.
    4) 完歩幅は, 最も速い速度で最も遅い速度の183.5%に達した. 一方, ピッチの増加は130.9%であった. したがって, 速度増加への貢献度は, 完歩幅の方がピッチより大きい.
  • 左向 敏紀, 長谷川 承, 小山 秀一, 高木 茂美, 本好 茂一
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 10-16
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    馬の血漿リポタンパク構成成分と構成比を明らかにするため, 密度勾配遠心法による分析によって種牡馬19頭 (6-20歳), 繁殖牝馬16頭 (5-20歳), 2歳牡馬および2歳牝馬の各6頭を用いて雌雄ならびに成馬と若馬の間における年齢構成比を調べた. その結果, 密度勾配遠心法によるリポタンパクは, 高比重側から, HDL, VLDLおよびCMの3つの分画に分離された.
    雌雄ならびに成馬と若馬の間の年齢構成比を調べたところ,
    1) 血漿脂質では, 牡馬より牝馬の方が総コレステロール (TC) は有意に高かった.
    2) 高密度リポタンパク (HDL) は最大の分画で, その構成脂質はPLが約65%, TCが約30%をしめ, 牡馬及び牝馬でほぼ一定していた.
    3) 低密度リポタンパク (LDL) の構成脂質のうちTC, リン脂質 (PL) および総脂質 (TL) は牡馬より牝馬の方が有意に高値を示した. 種牡馬では, 繁殖牝馬に比較して, LDL中のPL/TC比の有意な低値 (0.59), TC比率の有意な高値 (57.6%) が認められた.
    4) 超低密度リポタンバクおよびカイロミクロン (VLDLおよびCM) のPLおよびTC濃度は各約10%とほぼ一定で, この分画はTGを主体とするものと判断された.
    したがって, 牝馬で, 牡馬より血漿TCが高いのは, 牝馬でLDL分画中TC濃度の増大によると考えられた. また, 種牡馬では, LDLのTLは低いものの, TC比率の高値, PL/TCの低値を示すことから, LDLの構成になんらかの変動要因があったものと考えられた.
  • 屋鋪 和成, 渡辺 博正, 高木 茂美, 新田 仁彦
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 17-22
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    市販のヒト血清用ALPアイソザイム分離液 (商品名, “Separateur”ヘレナ社, フランス) を用いて, 馬血清ALPアイソザイムの分析法および臨床上の意義について検討した.
    その結果,
    1. 馬血清ALPアイソザイム分析は分離液1: 血清6の混合比, 泳動時間40分が最適であり, この条件でI型, II型の2本のバンドに分画定量ができ, 再現性も良好であった.
    2. 血清蛋白分画との対比からI型はα2-グロブリン位, II型はβ1-グロブリン位に泳動された.
    3. 健康馬血清中のアイソザイムの比率は加齢に伴ないII型が減少し, I型が増加した. また, 耐熱性では, II型はI型よりも弱かった.
    4. 加齢変動, 耐熱性, 組織由来の検討から, I型は肝型ALP, II型は骨型ALPであることが判明した.
    5. 臨床例から, 総ALP活性値が高値を示した症例は肝機能障害1例, 肝硬変1例, 出血性大腸炎3例, 盲腸破裂1例の6症例であり, そのうち4例は死の転帰をとった. また, 盲腸破裂例を除き, いずれもI型の著しい増加がみられた.
    以上のことから, 本法は従来法に比し, 分離能および感度ともに優れており, 馬の肝・胆道疾患および腸疾患への病勢あるいは予後判定に有用な検査法であることが確認された.
  • 倉本 賢一, 白石 章, 中西 有, 甲斐 真, 上野 儀治, 上田 八尋
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 23-30
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    競走馬のトレーニング効果あるいは競走能力を評価する一指標として心エコー撮影による左室機能検査をトレーニングセンター在厩のサラブレッド45頭 (2歳-7歳) について試みたところ以下の成績が得られた。
    1) 心エコー図の撮影は左側第3・4肋間 (心切痕部) に限定されたプローブ位置からのアプローチによって, 左室の最長軸断層像を正確にとらえることでがき, 簡便で汎用性の高い撮影方法と考えられた。
    2) 心エコー法と色素希釈法による1回拍出量をサラブレッド15頭 (3-5歳) について比較検討したところ, 両者は相関係数, r=+0.956を有する回帰直線y=0.782x-0.147で示され, 心エコー法による1回拍出量の測定の信頼性が高いことが確認された。
    3) kg当たりの1回拍出量は加齢と調教の進行に伴ない増加するが, 3歳以降ではほぼ安定した数値 (2.42-3.37ml/kg) を示すことが分った。一方, 比較的優れた競走成績をもつ馬群 (4歳馬5頭) と平均的競走成績をもつ馬群 (4-6歳馬10頭) の1回拍出量を比較したところ, 前者は平均3.55ml/kgで後者 (平均2.85ml/kg) に比べ有意な高値を示した。
    4) 収縮末期径には被検馬群間で差は認められないものの, 拡張末期径では平均的競走成績をもつ馬群と優れた競走成績をもつ馬群間で明瞭な差が認められた。
    これらのことから, 本法が競走馬の左室機能の評価に有用であることが示唆された。
  • 日笠 喜朗, 高瀬 勝晤, 角田 知子, 小笠原 成郎
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 31-38
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    子馬の外科手術に対して0.2%ケタミン点滴麻酔法の臨床応用を試みた. 供試馬は生後1日齢から19週齢までの延べ9頭である. 麻酔法はアトロピン (1mg/100kg), キシラジン (1mg/kg) を静脈内投与した後, 0.2%ケタミン溶液を頸静脈より急速に滴下することにより麻酔導入を行い, 同液の持続点滴法にて麻酔を維持した. その結果, キシラジン前処置によりケタミンの麻酔導入は極めて円滑に行われ, 導入量は平均2.3mg/kgであった. 維持麻酔中, 鎮痛, 筋弛緩は良好であり, ケタミン注入量は平均12.1mg/kg/hであった. また, 点滴終了後は極めて良好な覚醒を示した. 体温, 心拍数および呼吸数は麻酔中著変なく, 心電図にも異常所見は認められなかった. 血液ガス所見では麻酔中, 軽度の呼吸性アシドーシスを示した. 血圧は, poor riskを示していた1例で, 麻酔導入直後に著しい下降が認められたが, 他の症例では麻酔中, 正常範囲内の変化を示した. その他, 特に問題となる副作用は認められなかった. 以上の所見から, ケタミン微量持続点滴麻酔法は, 子馬の各種外科手術に対し, 調節性に優れた安全な麻酔法として臨床応用できることが示された.
  • 長谷川 充弘, 及川 正明, 吉原 豊彦, 和田 隆一, 兼子 樹広, 近藤 博, 福沢 慶一, 大石 秀夫
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 39-46
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    日高地区における周産期剖検例273例の検査成績にもとづいて疫学的調査を実施した. 成績は次のように要約された.
    1. 周産期疾病の発生は日高地区全域にわたり均等に発生し, 地域特異性として指摘される要因は認められなかった.
    2. 感染症の多くは常在菌によるもので, 過密な飼養形態をとっている牧場ほど, また, 河川周囲に所在する牧場ほど発生率が高かった.
    3. 経営年数の永い古い牧場では筋変性症等の発生が注目された.
    以上の成績から, 周産期疾病の発生要因として広く生産環境関連因子が影響を持つことが指摘された. 周産期疾病の予防には, それぞれの牧場の立地条件, 経営面積に見合った飼養頭数の維持等が挙げられ, 馬の健康管理のみでなく, それらを取り巻いている生産環境の整備に留意する必要があろう.
  • 今川 浩, 福永 昌夫, 兼丸 卓美, 鎌田 正信
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 47-52
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    乳幼児のロタウイルス (RV) 感染症の診断に用いられている市販のロタレックスによるラテックス凝集反応 (LA) によって, 馬のロタウイルスがどの程度的確に検出できるかを調べた. LAにより4株の馬RV, 1株の牛RV及び1株の人RVはいずれも106.0-107.0 fluorescent focus-forming units (FFU)/mlのウイルス量で明瞭な凝集を起こし, 由来や血清型の違いによる差は殆どなかった. また, 85株の分離馬RVはすべてLAで凝集した. 実験感染した3頭の子馬の糞便からLAによりRVの検出を試みたところ, 接種後4-9日目にウイルスが検出された. 50例の子馬の下痢便からのウイルス検出をLAとウイルス分離法で検査したところ, 両者によるウイルスの検出成績の一致率 (陽性あるいは陰性結果が両方の検査で一致した例数を全検査例数で割った数を百分率で示したものである) は90.0%であり, 1例が非特異凝集反応を呈した. 健康な子馬 (50例) と成馬 (30例) から採取した糞便は, LAですべて陰性を呈した. RVが分離された子馬の下痢便6例を希釈しLAを行ったところ, いずれも80倍希釈まで陽性を示した. 以上の成績より, ロタレックスを用いたラテックス凝集反応は糞便中の馬ロタウイルスを検出するために有用であり, 馬ロタウイルス感染症の簡便, 迅速診断に応用できることが確かめられた.
  • 杉浦 健夫, 松村 富夫, 福永 昌夫
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 53-59
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    1980年から1982年にかけて日本中央競馬会栗東および美浦トレセンの発熱馬2520頭から集めた2407例の血漿および1191例の鼻汁から, ウイルス分離を行なった. 最終的に66株のウイルスが分離された. 内訳は40株のウマヘルペスウイルス1型 (EHV-1) が38頭の馬から, 10株のウマヘルペスウイルス2型 (EHV-2) が9頭から, 16株のウマライノウイルス1型 (ERhV-1) が14頭から, それぞれ分離された. 分離ウイルスは上記いずれかのウイルスとして同定された.
    38株のEHV-1は冬から初春 (12月から3月) に分離されたが, 2株は5月と7月に分離された. ERhV-1とEHV-2は, 季節に関係なく分離された.
    EHV-1は3頭の血漿, 33頭の鼻汁および2頭の血漿と鼻汁材料からそれぞれ分離された. EHV-2は1頭の血漿, 7頭の鼻汁および1頭の血漿と鼻汁材料からそれぞれ分離された. ERhV-1は, 10頭の血漿, 2頭の鼻汁および2頭の血漿と鼻汁材料から分離された.
    EHV-1は, ウイルス分離に使用したVero (アフリカミドリ猿由来株化細胞), FHK (ウマ胎児腎臓培養細胞), RK-13 (ウサギ腎臓株化細胞) のいずれかの細胞で分離されたが, EHV-2はFHK細胞でのみ分離された. ほとんどのERhV-1はVero細胞で分離されたが, 数株はFHKとRK-13細胞の両者で分離された.
    分離されたウイルスの標準株を用いてウイルスの分離された患馬の組血清の抗体価を比較したところ, 組血清が採取された35頭の内34頭でEHV-1に対する抗体価の上昇が観察された. ERhV-1が分離された11頭すべてにおいて, 抗体価の上昇が認められた. EHV-2の分離されたすべてのウマは, 発熱時にすでに8倍から32倍の抗体価を示しており, 回復期血清において抗体価の上昇は観察されなかった.
  • 後藤 仁, 杉浦 由美, 太田 千佳子, 高橋 要, 渡辺 斎
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 60-64
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    1984-86年に, 北海道各地より収集した馬血清のゲタウルイスに対する抗体調査の結果, 道北の宗谷 (10/20, 50.0%) と道南の檜山 (13/22, 59.1%), 後志 (8/31, 25.8%) および胆振 (7/30, 23.3%) に抗体保有率が高く, 道東の十勝では調査した1984 (5/122, 4.0%), 1985 (23/368, 6.3%) および1986 (26/311, 8.4%) のいずれの年も極めて低率であった. しかし, 十勝地区における抗体陽性馬の年度別分布と年齢別保有率の比較から1984年後半にゲタウルイスの小流行のあったことが示唆された. また宗谷の1例, 檜山と胆振の各2例で, 7月-9月間と9月-11月間に, それぞれ有意な抗体上昇が認められ, これらの地区でも本ウルイスの動きがあったものと考えられる. したがって今回の抗体調査では, ゲタウルイスが既に北海道の馬に定着しており, 時と場所によって明らかなウルイスの伝播のあることが示された.
  • 和田 隆一, 及川 正明, 吉原 豊彦, 長谷川 充弘, 兼子 樹広
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 65-68
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    核磁気共鳴イメージング (MRI) を競走馬の前肢管部に応用し, とくに腱疾患に対する画像診断の可能性について検討した. 材料は競走事故で安楽死処置された競走馬の前肢で, 事故当時の損傷がないものを病理解剖して得た. 正常肢 (3肢) ならびに亜急性浅屈腱炎 (1肢) 及び慢性中骨間筋炎 (2肢) の罹患肢をMRI装置で撮影したところ, 腱をはじめとする軟部組織を明瞭に描出することができた. 腱炎部のMRIでは形態学的に明らかな増幅, 増大が認められるとともに, 画質の点でも高信号化し, 白色調を増して観察された. MRIは馬の腱炎の形態学的観察に非常に優れていると考えられ, 将来的な有用性が強く示唆された.
  • 樋口 徹, 及川 正明, 大石 秀夫, 仙波 裕之, 加賀谷 芳夫
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 69-72
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    子馬の移行抗体伝達不全 (FPT) の発生要因を明らかにする目的で, ラテックス凝集反応による馬の初乳中のIgG量の検査を行った. その結果, 初乳中のIgG量が少ない, 所謂質的に不適格な初乳の発生頻度は24.1%であった. その原因としては分娩前の漏乳の影響が推察された. また不適格な初乳を摂取した子馬の血清中の免疫グロブリン量は適格な初乳を摂取した子馬のそれより有意に低く, さらに感染症の発生率は前者が有意に高かった (P<0.05). 以上のことから, 子馬のFPT及び感染症の予防のためには不適格な初乳を早期に検出する必要性が示唆された.
  • 安斉 了, 鎌田 正信, 兼丸 卓美, 及川 正明
    1989 年 1989 巻 26 号 p. 73-77
    発行日: 1989/12/26
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    満4才のサラブレッド種の競走馬が致死的肺炎を発症し, 美浦トレーニングセンター競走馬診療所において予後不良と診断され安楽死処置がとられた. 剖検時における主な肉眼所見は, 肺の多数かつ種々の大きさの肉芽腫性結節, 肝臓の微小結節, 腎臓の混濁腫脹, 全身のリンパ節の腫脹, 胸腺の非薄化であった. また細菌学的検索の結果, 肺の結節部から多数 (約1010CFU/g) の抗酸菌が純培養状に分離され, Mycobacterium avium complexと同定された. 以上の病理および細菌学的所見から, 本症例はMycobacterium avium complexによる肉芽腫性肺炎と診断された. 馬のMycobacterium avium complex感染症に関する報告は少なく, 我が国においては本報告が最初である.
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1a
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1b
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1c
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1d
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1e
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1f
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1989 年 1989 巻 26 号 p. e1g
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
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