機能水研究
Online ISSN : 2759-551X
Print ISSN : 1348-2432
1 巻, 1 号
第一回学術大会 プログラム・講演要旨集号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 堀田 国元
    2002 年 1 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2024/07/23
    ジャーナル フリー
    電解水の科学的・技術的および社会的基盤の向上と関係研究会などの協力によって日本機能水学会が誕生した。学会の目的は、「機能水の機能、製造と有効利用に関する基礎的応用的研究および発表・討論を展開し、その学術的成果を公表する」ことである。学会活動を通じて電解水(当面の中心)のみならず機能水全体の科学的進歩を促し、新しい学際的研究領域を発展させるとともに、科学的根拠に基づいた正しい知識を蓄積し、普及することによって機能水の社会的貢献(有効利用)に寄与していくことが機能水学会の大きな使命であろう。
  • 伏見  了, 中田 精三
    2002 年 1 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2024/07/24
    ジャーナル フリー
    患者の処置、治療、および手術などに使用した各種医療用器具や器械(ハサミや鉗子のことえお手術現場では器械と略します)には感染性を有する血液などの体液や微細組織片が必ず付着している。器具や器械の円滑な作動や性能を維持し、さらに、感染を予防するためにこれらの付着物をより完全に取り去ることが非常に重要である。この目的で洗浄力に優れ、しかも器具や器械に与える損傷の程度の少ない酵素含有洗剤が使用され、ウォッシャー・ディスインフェクターや超音波洗浄装置が広く導入されている。より効果的な洗浄を実施するためには洗浄後の清浄度を具体的な数値として表現し、日常の洗浄業務を客観的に評価する必要がある。しかし、現在広く用いられている残存物を目視で確認する方法や残存物を染色する方法では判定が主観に左右され、しかも定性値での成績しか得られないことから、洗剤や洗浄装置の改良や工夫などによる洗浄効率の変化を正当に評価することが不可能であった。我々は血液中に多量に存在するアデノシン三リン酸(以下、ATP)に着目し、器械表面を拭い取った綿棒中のATP濃度を簡便、迅速、高感度に測定する方法を構築したので、ATP濃度を指標とした清浄度評価法について解説する。
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